TVアニメ『魔王城でおやすみ』癒され過ぎて、なんで魔物と人間が戦っているのか分からなくなる第9話

TVアニメ『魔王城でおやすみ』公式サイトより

 もう本当に毎週癒しをありがとう。姫も魔王城の皆さんも可愛すぎだよ。そしてオープニングの「快眠!安眠!スヤリスト生活」のカップリングで魔王様と勇者が歌っている「ナイトウィルカム」という曲が無駄にかっこよすぎなことに衝撃を受ける。かなりレベルの高い曲になっているので是非聞いてもらいたい。

 テレビショッピングの番組でウォーターベッドを見たことで、購買意欲に火がついた姫はさっそく注文を試みるが、魔王城はお届け範囲に入っていないらしく断られてしまう。怒りにかられて電話を壊してしまう姫。

 あまりにも姫による魔王城の被害が多すぎるということで、十傑衆は姫という人質を甘やかしすぎていることを認め、これを改善すべきだという結論に至る。遅すぎる気付きだが、魔王たちは人質強化計画を行うことに。

 だが、牢屋を頑丈にすると姫の能力向上を促すことにつながるのでできず、その案を使わずに姫に人質の立場を自覚させるために彼らが出した案は「無視」だった。姫になにくれとなくかまってしまっていたことを反省し、姫を無視しよう、というのだ。決定に伴い、魔王城では姫の無視を徹底するようにという命令が下された。 

 だが、無視なんてことを今までしてこなかった面々は困惑するばかり。それならば幹部たちはどうやって無視しているのかを見てみようということに。姫はウォーターベッド作りのために材料を集めにいつものように魔王城を徘徊していた。みんなが無視していることを知らない姫は、いつものように周りから怒られなくてスムーズに事が運ぶとご満悦。

 途中レッドシベリアン改に出会うが、彼は無視を徹底し姫が話しかけても無視するがするとなぜか首に紐をかけられてしまう。だがその行動に突っ込んではならない。まるで犬扱いである。引っ張られても無視し続け、抵抗を見せようとした。だがそうすると姫が転んでしまうなど危害を加えてしまうことに気付いたレッドシベリアン改は、結局姫の引っ張る方向に従う事に。

 その姿をみたあくましゅうどうし。とっさに声をかけてしまうが逆に姫に角のφはいくつだと聞かれてしまう。無視を決め込もうとすると彼もレッドシベリアン改と同じく紐で縛られ従えられてしまう。

 さらにそれを見た魔王様もあくましゅうどうしと同じ結末をたどってしまい、幹部が全員姫に紐をつけられ散歩させられているような姿に。

 この姿を見たアルラウネは一体何をやっているのだ、と彼らの首に駆けられた紐を切り落として説教を始める。彼女の持つツタこそ、今姫ガウォーターベッドの道具として探していた紐にちょうどいいもの。説教の中で「姫を無視する」という言葉を聞いた姫は、ちょうどあくびをしていた顔をそのままに、彼らにあくびで出た涙で目を潤ませながら「無視なんてしていたの?」と さみしそうに見える顔をして見せた。

 この顔が魔王以下十傑衆の罪悪感に火をつけ、罪滅ぼしと罪悪感で姫のウォーターベッド作りに全員が協力をするという形で報いることになった。

 姫は念願のウぉーターベッドが完成して大満足で眠りについた。魔王様たちは無視よくないと結論付け。また違う方法をとることになった。

 無視作戦が失敗に終わり、次はどうしたらいいかをハデスに相談してみることに。ハデス曰く、人質が暇なのがいけないのではいかと指摘。労働を与えて自由を取り上げればいいという案にみんな納得。早速姫に労働を与えることに。

 量は多いが、毎日コツコツやれば一か月で終わると思われる労働を姫に与えた。締め切りは一か月後。しっかりやって必ず提出するように言い渡すと、姫は寝ること以外にやることが出来たと逆にやる気を見せる。

 なんでも姫が実家の城にいたころこれが普通の日常だったのだ。今回渡された量くらいなら、一日で終わらせることができる! となぜか食堂に出向いて課題をかなりのスピードでスタートした。

 いつものパジャマではなくお仕事モードの姫を始めてみた魔族たちは戸惑いを隠せない。みんながいる所でやりたいという姫が猛スピードで手を動かしている課題のその内容は、計算ドリルや読書感想文など夏休みの宿題のようなものばかり。だが姫は誇りをもって仕事としてそれらを消化している様子。

 だがスピードは速いが内容が雑である。夏休みの宿題は毎日のことをかけと言われていないから、と同じ日を31個のトピックスに分けて同一の内容を書き続ける、として一気に終わらせていた。

 必死に課題を片付けている姫を見て、人のいい魔族たちは自由研究を手伝ってやると言いだした。だが、姫の自由研究の研究テーマは「どの魔物の皮が寝具に向いているか」という身の危険を伴うもの。皆手伝うと言ってしまったが‥‥…。

 大きな被害を出しながらも、姫の宿題は本当に1日で終わってしまった。内容には色々問題があるが、これは課題を出し続ける方が負担が増えるとなりこの作戦も失敗として終わってしまう。姫は子供向けの課題ばかりが出ていたことから、自分が魔王城の面々にいくつに思われているのだろう、と多少の疑問を持ったようだ。

 姫に人質としての自覚を持ってもらいたいと色々画策したものの、何一つうまくいかない魔王たち。何か一つでもいいから成果がほしいと熱望する彼らの元に、人間の盗賊団を捕縛したという連絡が入り、これを利用することに決めた魔王たち。

 本当の人質がどのような扱いを受けるかを姫に見せることで、本来彼女が撮らなければならない行動を知らせようというのだ。

 姫は久々に人間を見、さらに彼らが入れられている牢屋が自分の者に比べて狭くて外も見えない環境なのを知り、もしや魔族の面々が彼らを食べようとしてこんな場所に入れようとしているのではないかと心配をした。そういうわけではない。

 姫だけが特別でこれが普通だといわれて驚く姫。普通の人質は散歩も許されていないし、夕飯のリクエストなどもってのほかである。

 姫は自分が間違っていたことを知り、努力をしなくてはと決意する。そこで手っ取り早くミノタウロスに向かって「いやー、ばけものー!」と叫んでみることに。 だが、突然姫に暴言を吐かれたミノタウロスの方が傷ついてしまい、魔王様たちが総出で慰める事態に。

 続いて姫は自らあいている牢に入り、魔物を怖がる素振りを見せてみる。それこそが人質っぽい! と姫の努力を誉めたたえる魔王と十傑衆たち。まるで父兄である。

 そのほめられに気をよくした姫は、渾身の人質っぷりを続々と疲労していく。彼らに向かって「近寄らないで」「馴れ馴れしく話しかけないで」「寝てる時にさらうなんて卑怯」「魔族が伝染る!」など、人質が言いそうな言葉を投げかける。その言葉や態度は人質として正しいのだが、言われる魔族側は徐々にショックを受け、傷つき、メンタルが死んでいく。みんな姫に嫌われたくないのだ。

 姫はみんなに言われた通りにやってみたのに、最後はあまり喜んでもらえなかったことから、自分は普段通りでいるのが人質らしいのだな、となぜか自信を深めてしまう。こうして、人質強化月間は終了。魔族たちはすべてのクエストに失敗してしまった。姫はこの人質プレイが気に入ったのか、自分に都合が悪いことで叱られると、人質っぽいことを言ってごまかすようになってしまったという

 姫は改めて、この人質生活の中で魔族たちは皆優しく気を使ってくれてのびのびと生活していることに気付き、なぜ人間と魔族は闘っているのだろうか? と疑問を持つのだった。

 だんだん終わりが見えてきてしまっているが、もっとずっと続けてほしいくらいだ。これだけ魔王城の皆さんがいい人なのだから、本当に共存して生きていけたらいいのだが。次回も楽しみだ。

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