TVアニメ『魔女の旅々』イレイナが訪れたのは人形の町?第8話

TVアニメ『魔女の旅々』公式サイトより

 今回もまた不思議な国に立ち寄ってしまったイレイナ。無関係で通すつもりが、いつの間にか自分も巻き込まれ、あまり見たことがない姿を披露することに。

 人形が可愛かったり美しかったりするのはわかるけれど、リアル系の人形がぞろっと並んでいるとちょっと怖いという気持ちが沸いてきてしまう。今回イレイナが訪れたのは住んでいる人が必ず一体は人形を抱えている、というような人形の国。

 とりあえず腹を満たそうとベンチに座ってパンを食べ始めると、その近くで魔法統括協会の人が住民に「切り裂き魔」事件について情報の提供を呼び掛けていた。

 なんでもその切り裂き魔は今年入ってから5人の女の命を奪ったとして知られている存在らしい。被害件数は100件を超えるほどで、かなり物騒な話だ。住人の話もどこか噂話の域を出ないものばかりで調査は難航しそうに思えた。

 だが旅の魔女であるイレイナには基本的には関係のない話。はやく犯人が捕まるといいですね、程度に考えていたのだが聞き込みをしていた統括協会の魔女に呼び止められてしまう。

 彼女の名前はシーラ。やはり協会の仕事で犯人捜しをしているようだ。イレイナが旅人であることを確認した上で、何か知らないかと聞かれるがイレイナはシーラが住人達と話していた以上の感情はない。そう答えると、もし何か情報が出来たらぜひ教えてくれと頼まれてしまう。

 もちろんイレイナはそんな事件に関わるつもりはさらさらない。シーラから解放された後、街中を散策してみると「人形差し上げます」という看板を掲げた店を発見する。これだけ人形が栄えてる国を散策していると、やはり人形について興味がわいてくるのも当たり前というものだ。イレイナはさっそくその店に足を踏み入れることに。

 見渡す限りの人形の数に、ちょっと不気味だと感じてしまうイレイナ。そんな彼女に声をかけてくる店主は、目の下を真っ黒なクマで縁取られた何やら不気味な女性だった。

 この店で人形を差し上げます、というのは本当らしく、気に入ったのがあったらもっていっていいよ、と店主は言うがやはりどこか人形に不気味さを感じ、イレイナは辞退することに。

 そのまま店を後にし、ホテルにチェックインするイレイナ。ホテルの部屋にも人形が座っており、どこかくつろげない。魔法でクローゼットの中に入れ込んでしまい、これで落ち着ける、とお風呂に入ったり本を読んだりとくつろぎ、そのまま眠りに落ちてしまう。

 いつものようにのんびり目覚め、顔を洗って鏡を見ると、なんと自慢の灰色の髪がバッサリと切られていることに気付く。そういえば目が覚めた時開けた記憶のない窓が開いていたのだ。

 ここでイレイナは、昨日シーラが話していた切り裂き魔のことが思い至る。「女の命」を奪っていったというが、髪は女の命とも言われている。この切り裂き魔の被害者女性は、皆イレイナのように髪の毛を切られるという被害にあっていたのだ。

 イレイナはさっそくシーラを呼び、助けを求めることに。犯行現場であるイレイナの部屋を余すことなく捜査するが特に何も見つからない。だが、最後にみたクローゼットに人形の髪の毛が散らばっていることを発見する。クローゼットには確か人形を入れたはず。それがいなくなってさらに人形の髪がない。 シーラはさらにこの事件の共通点として、寝込みを襲われ近くにあった人形が無くなりその人形の髪の毛が散乱していることを挙げた。今まさに起こっているのと同じ状況だ。

 イレイナとシーラは犯人を見つけるために外に出ようとするが、ホテルの受付の人間の手持ちの人形の髪の質がやたらといいことに気付く。この人形を購入した場所に犯人がいるのでは、とその男を問い詰めると、その人形は闇オークションで購入したと言いだした。なんでもこの闇オークションでは特別な人形が販売されるらしい。二人はもちろんこのオークションに参加を決める。

 仮面をつけ、ドレスアップをしてオークションに参加する二人。仮面舞踏会のような面持ちで会場に入りオークションがスタートすると、出品される人形はいかがわしいものが多く、これは闇でしか手に入れられないよな、と妙に納得してしまう。

 そんな中、最後に出品され客もその登場を待っていた人形が現れた。その人形たちの髪は人間の髪が使用されているといい、確実に灰色の髪の人形はイレイナの髪を使ったものであることがわかる。

 他の人形もイレイナと同じような経緯で作られたものだと思うと、万死に値するとイレイナの怒りは最高潮に。オークションスタートの声と同時にイレイナは魔法で攻撃を仕掛け、ステージに上がりこむ。この人形を買おうとしている人たちもまた、女性の敵であると弾じた上で、切り裂き魔を呼び出すが、勿論出てくるはずもない。

 イレイナは主むろに、自分の髪が使われた人形の首を折り、髪を引き抜き、足蹴にするなど、人形を愛している人たちからみたら信じられない行為を次々と行っていった。すると、見るに堪えなくなったのか、切り裂き魔が自ら姿を現した。それは、イレイナが立ち寄った人形屋の店主だった。昨日会った際にイレイナの髪に興味を持ち犯行に及んだそうだ。

 店主に対して、人形をタダで売っても結局このオークションで稼いでいるのではないかと指摘するも、店主はオークションで得たお金は全て寄付に回してしまっており、本当にお金に興味がないのだという。ではなぜこんなことをしているのかと問うと、人が喜んでいる顔を見るのがとにかく好きなのだという。一見いい話っぽく聞こえるが、店主が好きなのは喜んでくれるだけではなく喜怒哀楽がしっかりした顔なのだという。今も怒っているイレイナのコアにときめきが止まらないようだ。

 とにかくまともに話しても埒が明かない人物だということを悟ったイレイナはさっさと逮捕してしまおうと杖を構えるが、なぜか店主はイレイナを魔導士だとしか思っていなかったらしくかなり油断をしていた。

 だが怒っているイレイナが本気で彼女を捕まえようとしたらアッと言うまでだ。シーラと協力してこの店主を無事捕まえることができた。

 さらに、うばわれた人形の髪を使ってイレイナは元の髪の長さに戻ることもできた。ショートも可愛いが、彼女の中ではもうちょっと長い方が好評なのだろう。無事に元に戻り、この国での滞在も終了だ。

 シーラも協会に店主を届けることになったが、あまりにも変態発言が多くげんなリとした様子。戻ると弟子のサヤが彼女を出迎えてくれる。

 まさかの、シーラはサヤの師匠だったのだ。サヤを見て、シーラはサヤのあこがれの人がイレイナだったことに思い当たり、今現在自分を面倒くささの極みに落としてくれたこの店主にお灸をすえてやろうと、この店主が旅の魔女の灰色の髪を切ったりして大変だった、とさりげなく伝えてくれた。このおかげで店主はサヤの怒りを一身にうけるのだった。

 旅の中で出会う人が知りあいの知り合いになっていくのもこのシリーズの醍醐味。またしてもサヤ登場。次回から何か重い話になるようだが、ここにも果たしてサヤは関わってくるのか? 全く違う話になるのか。楽しみにしたい。

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