アニメ『GREAT PRETENDER』やっぱり主人公はノーランではなくエダマ!第17話

「GREAT PRETENDER」公式サイトより

 ノーランのエピソードだと思ったら、やっぱり主人公はエダマだ……ということを思い知らされた今回。過去回がうまくつながっていてこの作品の奥深さを痛感する。

 エダマメは過去、父親に憧れて父のような弁護士になるために勉強に明け暮れていた。中国語もその一環。母に見守られて勉強は苦手でも楽しい生活を送っていた。だが、彼の生活は父の逮捕で一変してしまう。人身売買の主犯格として逮捕された父。刑期を終えても、体を壊した母の見舞いにも来やしない。

 尊敬していただけに、落差が大きすぎてエダマメの中の父親像はどんどん崩れていってしまった。

 だがそんなエダマメも、気付けば人身売買の片棒を担ぐ仕事に足をつっこんでいた。その組織を壊滅するための詐欺行為がメインではあるが、表向きにはその組織の一員なのだ。彼は囚われている子供たちを全員連れ出すことを目標にしているが、準備に時間がかかるそうだ。アビーの前でタバコを吸うなど、見えないところで、彼がこの仕事に疲弊しているのが見て取れる。

 ある日、エダマメは石神と共に会長に呼び出される。会長に気に入られているエダマメを石神はどこか面白くない様子で見ているが、エダマメからしても気に入られても困るというもの。会長がエダマメを呼び出したのは、中国語がわかるというそのスキルを使いたいという事だった。

 上海ロンフーバンというチャイナマフィアは、元々朱雀連合会の下部組織の貿易会社として作られたが、中国の景気に引っ張られうまくいき、勝手に上場して独立してしまったのだという。

 現在朱雀連合会とは一触即発、戦争一歩手前の状態だそうだ。そんな彼らが会長の元を訪れるということで、エダマメに白羽の矢が立ったのだ。

 だが、約束の日当日現れた面々の中には大ボスの姿はなく、右腕として知られるチンという人物のみ。そのチンが連れていた通訳の姿を見て、エダマメはかなりの衝撃を受ける。その男は、エダマメの父親尾崎誠司だったのだ。

 早速会長とチンは対面したが、お互いに暴言が続いてしまう始末。エダマメも通訳に全うせねばと思いながらも父が気になってそれどころではない。父はオズと呼ばれ、弁護士兼通訳を務めているらしい。

 なぜ、父親がこんな形で自分の前に? とパニックになったエダマメだったが彼はすぐに真相に思い当たり走り出す。ノーランにラリアットをかまし、この出来事も彼が仕組んだのだろうとわめき散らす。その取り乱しっぷりに、ローランは「もう親父でもなんでもない」というエダマメの言葉との矛盾を指摘する。そして、今日の深夜に作戦を決行することを伝える。

 作戦決行をアビーに伝えると、彼女はノーランはエダマメの父を助け出してやれって言ってるのでは? と助言を与える。やむなくエダマメがこの朱雀会で働いている、ということはあり得ることだ。

 アビーの言葉を受けてしばし考え込んだエダマメは行動に出た。父の居場所を突き止め彼がホテルの一室に入ろうとしたところを襲い自分もホテルの部屋に侵入し、顔を合わせた。
 
 父も最初は気付かないふりをしたが、自分が父であることを認め、過去を語り始めた。出所して母の病室の前までいったけれど入れなかったこと。合わせる顔がないと思っていたら、上海から迎えがきたこと。通訳兼弁護士という居場所ができ、底を捨てることができなかったこと。もう全てどうでもいい、それくらいにこの生き方は辛すぎる、とこぼす父にエダマメは「もう一度だけあんたを信じる」と、一緒に逃げることを提案する。

 かくして、父も深夜に行われる子供たち&アビー奪還作戦に巻き込むことに。前回は子供たちが出ていくことを拒否したが、今回は父の持っていた拳銃で強制的に外に出させ、車に乗せた。

 途中、父の助言で高速道路を降りることになったが、降りたところにちょうど石神をはじめとする朱雀会の面々が待ち構えており、脱出計画はあっけなく失敗してしまった。

 車から降ろされると、自分を信じてくれたと思っていた父が、石神の方へと歩いていってしまう。「情報ありがとうございます」と石神が彼に頭を下げたところを見て、エダマメはまたしても自分が父親に裏切られたことを知る。

 頭に血がのぼり殴り掛かるエダマメだったが、そんな彼に対して冷酷に銃口を向ける父ことオズ。彼は、本当に裏切ってしまったのか?

 これも全部ローランの作戦であってほしい。そうでないと辛すぎる。エダマメを騙すための作戦だったとネタ晴らしされるのを切に願わずにはいられない。

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