TVアニメ『くまクマ熊ベアー』ようやく時系列が戻った第4話

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　どんなに主人公にとって都合がよくても、主人公、及びその周りが可愛ければそれでOK！　オタクってそういうの好きでしょ？　感がすごい。そこまで萌に振り切ってはいないが（クマだし）それにしても話がご都合主義すぎてどんどん見ていて辛い……。クマってそんなに万能なのか！？

　4話冒頭でやっと1話の話の続きへと時系列が戻る。ブラックバイパーを倒した後である。あのあと現実世界に戻っていた気がするが、ここではまだ一度も戻っていないような設定らしい。その辺りもずっと曖昧だ。

　ユナが採ってきたきたブラックバイパーは、皆で解体をすることに。フィナもその解体に参加する。

　ユナは新しく建てた家「クマハウス」の内装も魔法でバンバン整えていた。見た目的にもユナという人物にも話題性があるせいか、子供たちが見物にきてしまう点を除けば概ね満足した家の様子。そんな家にブラックバイパーの解体を追えたフィナがブラックバイパーの魔石を届けに来てくれた。

　解体の際についてしまったのか、フィナの手には怪我が。この怪我を魔法で治せないか、と試みるユナ。イメージの力が大事だという魔法で皮膚がくっつくことをイメージしたことで無事フィナの手の怪我はなおりその能力にフィナはますますユナのファンになっていく。

　後日、ユナはギルドで名指しの依頼を受け渋い顔をしていた。名指し依頼の内容は、領主が直々に会いたいというものだ。数々のゲームをプレイしてきたユナは領主というものにいいイメージを持っていないためにこの依頼を受けるのを渋ってしまう。だが、ギルド長から領主のクリフは冷酷非道な領主とは違うと太鼓判を押され、さらに領主の依頼を断ったとなればこの街に住み続けるのは難しいと脅され、しぶしぶながらも出向くことに。

　領主クリフに対面すると、彼はどうやら娘からユナの話を聞き及んでいた様子。その娘が彼女に会いたいと所望したために呼び出されたようだ。

　娘の名前はノアール。ノアと呼ばれる娘はとにかくユナの見た目がツボだったらしく出会って即座に抱き着いてきた。

　さらにはユナの冒険の話をせがみ、召喚獣のクマたちと戯れるなど、お嬢様の戯れに付き合わされている様子。

　ユナも小さなこに好かれて悪い気はしないのか無下に扱うこともなくちゃんと相手をしてあげていた。

　ノアの相手をしつつ、クリフからも相談事を持ち掛けられる。この国の国王がまもなく誕生日を迎えるそうだが、献上品をどうしたらいいか悩んでいるという。そこでクリフはブラックバイパーの魔石を譲ってはくれないか？　とユナに持ち掛けるが、ユナも魔石を譲るのは渋ってしまう。そこで、ゴブリンキングを討伐した際に手に入れた剣を上げることに。料金を払うというクリフに、料金はいらないから、貸し一つということにしてくれと交渉をする。何か困った時に領主が味方になってくれるという条件を出しておくのは悪いことではないだろう。

　こうして領主と個人的な関係ができたユナがそのまま家に向かうと、家の前にフィナが立っていた。フィナは暗い表情で呆然としていたが、ユナの顔を見ると途端に泣きついてくる。どうやら、病床の母の容態が悪いらしく、どうしたらいいかわからないらしい。ユナもフィナの家に向かうが、かなり顔色も悪く苦しそうにしている母親に何もしてあげることができない。一家と親しくしているゲンツも薬を探し求めて歩き回ったようだが見つからなかったようだ。

　家族全員に諦めの空気が漂う中、ユナは一縷の望みをかけて、フィナの手を治したのと同じ魔法、ヒールを唱えてみる。ＨＰは回復するが病気そのものにきくわけではないヒールは一瞬体が楽になったように見えても何の解決にもなっていない。

　これではフィナが悲しんでしまう、とユナは考えに考え、もっと具体的に魔法を使うという結論に至った。

　体の元から病を消し去るイメージ、これをもって改めて魔法をかける。すると、今までかなり悪かった顔色が戻り、体も苦しくなくなったとのこと。病気が完治したのだ。
　
　フィナ一家、そしてゲンツもユナに感謝しどうしても金を払うといって聞かないが、勿論ユナにこの一家から金をとる気なんて微塵もない。フィナが喜んでくれたならよかった、と大団円でこのエピソードは幕を閉じた。

　え、こんなんありでいいの？　ユナのもつクマの装備があればレベル1スタートだとしても強チートで何でもあり。これってこの後の展開もずっとこんな感じなのだろうか。俺強えええ系だとしても物語に起伏が無さすぎではないだろうか。少しでいい。何か引き付けられる要素がないならば途中で切ってもおかしくはない作品であるといえそうだ。