TVアニメ『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』ベギラマをもろに背中に食らったアバンだが…?第4話

ドラゴンクエスト ダイの大冒険 アニメ公式サイトより

 毎回話がギュッと濃いのがたまらない。見ていて心が鷲掴みにされてしまい、過去作を見ていた人たちも、今回初めて見るキッズたちもどちらも楽しんでいるのではないだろうか。物語の結末がちゃんとあってそこに向かっている作品という安心感を、量産される深夜アニメにぜひ見習ってもらいたい。

 ドラゴンに変身したアバン先生。なんとこのドラゴラムという呪文、攻撃呪文なのだそうだ。攻撃呪文で変身までするってコスパがいいのか悪いのか。この世界では最強の力を持つというドラゴン。これを切れなければ勇者として活躍することはできない、という考えらしく、まだ修行をはじめたばかりのダイには荷が重い気もするが、ダイはなんとかドラゴン姿のアバン先生に一撃いれてやろうと剣を構える。だが、鉄よりも硬いと言われる皮膚に、その攻撃ははじかれてしまう。

 ダイのピンチを感じ取ったゴメちゃんは助けを呼ぼうとポップの元へ。ポップはダイの修行姿に感化され、一人自主練を行っていた。言葉がしゃべれないゴメちゃんは体の様子を変えてアバン先生がドラゴンに姿を変えて闘っていることを伝えてポップを二人の戦っている場所へと連れ出す。ヒャドもロクに使えないダイに突然ドラゴンなんて何を考えているんだ! とポップも慌てて駆け出していった。

 ダイは、今までアバン先生に教わったことを思い出し一つずつ技を試してみていた。まずは大地斬だったが、この技は力任せなものなのでこれでドラゴンを討つことは難しい。次が海破斬。これは、スピード・速さが要となる技。

 ドラゴンアバン先生が吹き付ける炎の攻撃を海破斬で切かわすことに成功し、その攻撃がアバン先生の鼻に直撃したことで、先生は痛みのあまり変身を解いてしまう。

 ヘロヘロになりながらもアバン先生に一撃入れられたことでダイは笑顔を見せる。鼻を痛めたアバン先生はダイの苦手な魔法ヒャドで小さな氷を出してもらって冷やしながら、無茶な修行ではあるが、この修行の成果を感じていた。

 元々剣の力を持っていたダイで、大地斬の威力もあったダイなら海破斬もいけるのでは、と思って挑んだらしい。数日の修行の間にスピード感が増したことも理由の一つだそうだ。
 
 修行に確実な手ごたえを感じ、皆で歓談をしていたその時、突然大きな地震が島を襲う。最初は火山の爆発かと思った一同だったが、アバン先生だけが、これが普通の地震ではないということに気付いていた。

 この振動は、島の魔法陣に何者かが入ってこようとしているのだ。だが、アバン先生が張った結界に、並のモンスターが入ってこれるはずがない。

 嫌な予感がする、と空を見上げると、その予感が当たってしまっていたことが発覚してしまう。そこに現れたのは、魔王ハドラーだったのだ。だが、この魔王ハドラー、知っている者たちからみても、若々しい姿で現れたのだ。さらに魔王は、アバン先生に向かって「勇者アバン」と呼びかける。そう、この魔王ハドラーはかつて勇者だったアバン先生に倒された魔王だったのだ。

 ポップを含めたその場にいた者たちが皆、アバンが勇者だったことを知らず衝撃を受ける。彼がこの世界を救った勇者だったのだからその反応も当然だ。ハドラーは自らがやられた時の屈辱と恨みを忘れていないようだが、ハドラーこそ多くの人間の命を奪ってきた存在なのだ。どこまでも相容れることのできない魔族と人間の戦いが再度行われようとしているのだ。 ポップは二人の殺気を感じ取り、ダイたちを連れて即座に岩陰に隠れてしまう。ダイは自分も一緒に戦うとごねるが、自分たちがいると足手まといにしかならない、といわれ大人しくなる。

 二人の戦いがはじまるが、どちらもお互いの攻撃を受け止めるだけの余裕があるようだ。だがアバン先生はハドラーのの力が以前戦った時よりも増していることに気付く。その理由は、ハドラーが魔王だと思っているからだ、とハドラー自身が語り出す。それというのは、アバン先生に打ち取られたハドラーは、あるお方の力を借りて蘇ったからだという。彼を蘇らせ以前よりも強靭な肉体と力を与えた人物、それこそが第魔王バーン。偉大なる魔界の神なのだ。

 ハドラーはバーンに忠誠を誓い、大魔王の片腕として魔王軍の指揮権を与えられているらしい。大魔王のおかげでかつての魔王軍より強大になってしまったらしい。ハドラーは、いかに現状が人間にとって不利であるかを大いに語り、アバン先生に対して、自分の部下になれとスカウトをしてきた。自分の元に来れば世界の半分をさずけよう、という大胆なヘッドハンティングを行うが、もちろん断られてしまう。

 ここから再度二人の激しい戦いがはじまり、イオナズンとアバンストラッシュでの打ち合いが相打ちのようになるも、ハドラーが負った怪我は自動的に回復されてしまう。

 その姿を見たダイは、いてもたってもいられずハドラーに切りかかる。まるでハドラーに、先生が押し切られたように見えたが、それはダイの修行にドラゴラムを使ったせいで先生が本調子ではないからだ、と自分が少しでもダメージを与えてやろうと思ったのだろう。 だが、まだまだ修行を始めたばかりのダイに、魔王であるハドラーにダメージを与えるのは難しい。

 だが、指一本で止められたダイの攻撃がハドラーの指先に一筋の血を流させる。こんな子供に傷をつけられた、ということを鑑みて、ハドラーはアバン先生の弟子を活かしても後々問題が起こるのでは、と考え先に始末しておくことを決意する。ポップとダイ、二人に向かってベギラマをとなえ、息の根を止めようとする。

 だが、二人は大きな衝撃を感じつつも無傷だった。恐る恐る目を開けてみると、二人の前にはアバン先生が立ちふさがり、背中でハドラーのベギラマをモロに受けていたのだ。

 次回は涙の回となるか? とても楽しみだ。

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