アニメ『GREAT PRETENDER』ノーランがメインで新章スタートな第15話

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　新章スタート！！　今回はとうとうノーランメイン回なのだろうか。彼の過去にどんな秘密が隠されているのか……。

　Aパートは今までの回想を織り交ぜたもの。日本に戻ったエダマメが母の墓前でノーランたちに出会って参加したコンゲームについて振り返る。

　金髪クソ野郎、ことノーランに出会ってアメリカで麻薬マフィアを潰し、シンガポールではエンジニアとして働きながらエアレースのプリンスたちからかなりの額を騙し檻、イギリスでは美術界の画商からこれまたがっぽり頂いたのだ。

　仲間たちの紹介も織り交ぜながら、新規ファンにもとっつきやすい回想になっていたのではないだろうか。もちろん初回から追っている視聴者にもいい復習になっただろう。

　エダマメはこの、気のいい詐欺師連中と手を切り、真面目に生きたいという気持ちが強くなった。メンバーが集まる場所に、血のりをつけて死んだふりをしながら現れ、いこのまま詐欺師を続けていたら、いつかこんな死に方をしてしまう。それはごめんだ、と決別することを申し出た。

　ローランのことはクソだと思っているが、くすぶっていたエダマメをはっきりと変えてくれたきっかけになったのは間違いなくローランだ。そのことについては感謝しているときちんと伝えるあたりがエダマメらしい。

　ローランも、彼が去ることは寂しいことだが、といいながらも「いつだって困った時には直感に従えばいい」というアドバイスを最後にくれた。

　そこからエダマメは日本に帰り、まじめに就職活動を行った。彼が面接にいった会社で前科があることを知りながらも、エダマメが世界各国で仕事をしてきた面を評価し見習いからなら、とやとってくれることに。

　貿易を行う「スカーレット商会」に就職したエダマメ。各地に赴き商品を仕入れ売りに行く。大変だけどやりがいがあるようで、楽しく必死に働いていた。

　ある日、社長に六本木にあるという本社につれられ、オーナーに挨拶をしろといわれたエダマメ。六本木のビルにヘリで到着した女オーナー。よく働くエダマメを社長は本社勤務にし、ハイリスクハイリターンな職種につけようというのだ。ハイリスクハイリターンな仕事？？　と思いながらもオーナーが声をかけてくれたということで、エダマメは何か言う間もなく、正規社員へと昇格してしまう。

　その後仕事で出向いたのはベトナムのハノイ。そこで彼は3人の子供を「仕入れ」する現場に立ち会ってしまう。社長はこの子供たちを「商品」だと言ってのけ、商品管理をしっかりしろ、と宣う。外国で捕まると刑務所はキツイぞ、などと脅しもかけて、エダマメが裏切れないように既にお前は共犯なのだということをほのめかしてくるから質が悪い。

　日本に帰国すると、戦利品である子供たちをオーナーに見せ品定めをしてもらう。あまりいい出来ではないが、競りにかけるまでに磨いておけ、と社長に声をかける姿をただ見ているしかできないエダマメ。

　彼はそのままオーナーに言われるがままにこういった子供たちが競りにかけられる会場も見させられてしまう。いたいけな子供たちを金で購入しようとする人物がいることにも驚きだ。買ったあと、その子たちがどうなってしまうのかなんて考えたくもない。

　会社の裏の顔に嫌悪感を覚えるエダマメ。この窮地を脱したいと考えた時、エダマメはローランの言葉を思い出す。「直感に従えば進む道が見えてくる」という言葉だ。だが、ローランのことを思い出したとき、自分が日本に帰ってきてから、この会社の面接を受けるまでのことも共に思い出した。

　帰国の飛行機の隣の席に座っていたサラリーマンたちが貿易商で働いているという話をしていたこと。電車で目に付いた広告も貿易に関わるものだったこと。隣の席に置かれた雑誌でスカーレット商会の求人募集の広告が出ていたこと。

　そう、エダマメはあっさりとノーランが仕掛けた誘導にのっかり、自らの意志で意図的にスカーレット商会に入社させられていたのだ。

　気付いたエダマメは速攻でローランに電話。スカーレット商会がヤクザのフロント企業であることは最初から知っており、彼らを釣り上げるためにローラン側でも準備に動いているようだ。

　ローランとアビーは現在中東で仲間になってくれそうな人物に会いに行くところだった。さびれた場所の飛空場のような場所にたどりつくと、そこに現れたのはエアレースの時のターゲット、クラーク・イブラヒムだ。兄から独立して地道に頑張って現在もエアレースのパイロットを続けているらしい。

　ローランは彼に、台本はあるがレースと同じくらい楽しいゲームをしないかと持ち掛ける。いったいクラークを巻き込んでどんな騒動を起こすつもりなのか？　そしてちらりと出たローランの過去。あの女性は一体だれで、ローランとどういう関係なのだろうか。

　今回は人身売買を行う企業が絡んだりと、またしてもスケールのデカイコンゲームになりそうだ。いまからどんな展開になるのか、楽しみだ。