TVアニメ『魔王城でおやすみ』幻の秘剣の使用方法がアレだった!?第3話

TVアニメ『魔王城でおやすみ』公式サイトより

 睡眠のことになると前のめりすぎる姫と魔王城の面々が可愛すぎ。月曜の夜という一番つらい夜に見れる今期最高の癒しアニメだ。

 魔王書、それは人類の叡智の結晶。魔族はこれを恐れ、魔王城に封印した。姫は今日もどうしたら上質な睡眠がとれるか、という事ばかり考えていた。そこで、難しい本を読めば眠くなるのではないかとひらめき、難しい魔導書を寝る前に読めばよく眠れるに違いない、といつもの通り脱獄し、ゆるゆるなセキュリティを突破して地下書物庫へ潜入する。

 さっそく魔導書を読み始めるが絶望的につまらなく、さらには読んでいるとなぜかMPが消費されていってしまう。姫がまさか書庫に忍び込んでいるとは知らない見張りの兵士たちが、まるでフラグをたてるかのような会話を始める。魔王城に封印されている魔法所は選ばれた人間にしかその封印は解けなくなっている。さらに、階段に仕掛けられてるスイッチを全て解除し、張られていいるお札を全てとり、銅像を全て向い合せるという仕組みを全て解除しないとたどり着くことすらできないのだ、という。

 だが、姫はMPが切れて自らの力で動くことができない中、コロコロと転がっていたら階段を転がりおちたことでスイッチを全部解除し、その勢いで引っ掛かった場所にあった護符を全て破り、さらに銅像にピンボールのようにぶつかったことで全て向い合せることが出来何もしておらず意図していないうちに封印された魔導書の元にたどり着いてしまった。

 転がっていたら突然現れたすごそうな魔導書。これを読めば眠れるかも、と禁断の魔導書の封印を解いてしまった姫。すると、魔導書は数百年ぶりに目覚め中から魔導書の精霊アラージフが現れた。

 アラージフは目覚めさせてくれたお礼に、と一緒に魔王城を出よう魔族を倒そうと姫を煽ってくるが、姫はそんなことは求めていない。うるさいアラージフを魔導書の中に戻そうとしてしまう。

 さすがにそんな扱いを受けると思っていなかったアラージフ。自分がいかにお役立ち精霊なのかを説明するが、姫は回復ジュースやら漫画を買ってこいだとかそういった願いばかりを投げかける。とりあえずMPの回復だけをしてもらうことにするが、これでは宝の持ち腐れである。

 アラージフはすごい魔法が使えると色々アピールするが姫が望んだのは睡眠魔法。やっと所望してもらえた! と姫が望む最強の睡眠魔法を授け、姫もそれを使ってみる。が、その結果魔王城全体を大きなまどろみが包み込んだ。魔王もモンスターたちも全てが3日間の眠りに落ちてしまった。姫を除いて。そう、魔法は術者にはかからないのだ。

 自分意外が上質な睡眠を楽しんでいるのに自分はMPを大幅に消費して疲れただけである。これには姫もご立腹。そこいらにあった本を枕にして、あっという間にふて寝してしまった。

 今回は3部構成。2本目のお話は人体にまつわるもの。肉体はどんなダンジョンよりも謎に満ちた存在であり、竜には弱点があり、魔族には秘孔があり、人間にはツボがある。姫は魔術書から人間のツボに興味を持ち、不眠・快眠のツボを押しては悦に入っていた。だが、その中で自分では手の届かないところにも快眠のツボがあることを知った。でびあくまに押してもらおうにも、彼らの体はふわふわのモコモコ。どんなに強く押してもらっても、ツボに効果は期待できない。
 
 姫はツボを押してくれる人を探す旅にでることに。いつものはりとげマジロたちに「また出てきてる……」とあきれられるも、背中のツボを押してもらいたい一心の姫。だが、以前レッドシベリアン改に、睡眠だのなんだのと言ったら部屋をまた改めると言われていたことを思い出し、ツボ押しのことをぼかしながら頼みごとをしようと試み「私の体を触ってほしい」という、受け取り方によってだいぶ意味の違うことを口走ってしまう。「すぐ寝るから私の部屋で触ってほしい」というあまりにも直接的な言葉に魔族の皆さんは逃げ去ってしまう。

 姫は逃げられたけれども彼らは普通の指の形をしていなかったことを思い出し、人間の手をしている人物を探し始める。彼女のターゲットはあくましゅうどうしだ。あくましゅうどうしにも「寝室で私の体をさわってほしい」と唐突なおねだりを始める。やさしく「そういうのはよくない」とたしなめるも、「だって、君の指がちょうどよさそうだから」 とまたしても受け取り方によっては下ネタでしかない言葉が飛び出し、あくましゅうどうしは燃え尽きてしまう。

 あくましゅうどうしも何故かダメだったために、もっと肝が据わったやつがいればいいのに、と魔王城を探し回っている時に出会ったのは、この魔王城のである魔王だった。実は、姫と魔王がきちんと対面するのは今回が初めて。起きている姫に初めて会った魔王はあまりにも堂々と歩いている姫に戸惑うが、姫はそんなことはどうでもいい、と魔王の手を掴み自分の寝室へと強引に引っ張っていく。

 そしてベッドに座り、ここを押してほしい。とツボの位置を教える。魔王は以前人間の生態の本を読んでおり、「押したらがばっと行くべし」という文章を読んでいた。これは、姫にガバッと行くべきか!? と逡巡するもとにかくツボを押してしまう。快眠のツボを押された姫は即座にすやぁっと眠りにつき、変にドギマギしていた魔王が取り残されてしまう。さらにその様子は部下たちにしっかり全てみられていた。

 眠ってしまった姫にそっと毛布を掛けてあげる魔王。かなりピュアな目ででびあくまに、魔王をはじめとする、「体を触って」という言葉に別の意味を見出していた者たちは目を合わせることができなかった……。

 ラストのエピソードは、眠りの目覚めに欠かせない太陽の光について。魔王城は永遠の夜の中にあるため、目覚めても辺りは暗いまま。日の光を浴びないことの影響をひしひしと感じている姫。体内時計が狂い、目覚めが悪くて一日中だるくなってしまうという問題を解決すべく、光を浴びて目覚める術を探すことに。だが、城壁の外には出られないのが囚われの身の辛いところ。窓から見える神器の森に、なにやら明るい光が見える。あそこに行きたい……と考え部屋を見回してみると、思ったよりも装備が充実しており、これはいけるのでは? と外に出てみることに。棺桶やはさみ、風の盾などを使い、トラップが仕掛けられている部分をなんなくクリアして、目的の神器の森へ到達してしまう。
 
 魔王城では姫が城壁から出て神器の森にたどり着いたことが警報で知らされ、混乱が起きていた。姫の様子を映像で確認すると、なんだかニヤリと笑っており、それが計画的な犯行のようにも見える。さらには、魔王は姫が向かっている森に最強の武器を隠していたことを白状する。姫はこの武器を奪い、勇者と合流するつもりではないか、と魔王城の面々は顔面蒼白に。

 だが、姫は確かに光の元であるこの秘密の武器アメノムラクモという剣を手に入れたが、なんとまっすぐ魔王城に戻ってきてしまう。え? 脱出しないの? と魔族全員が首をかしげるが、姫はまばゆく輝く剣をしっかりと窓際に括り付け、布をかぶせ、さっそく眠りにつく。そして目覚めて布を取ると日の光を浴びたような清々しさを感じることができるのだ。

 幻の秘剣がまさかの使用方法……。魔王様や魔王城のみんながなんだか毎回不憫に思えて仕方ないが、勇者が倒さなければいけないほど、彼らは悪い人ではなくただの苦労人に見えてくる。勇者ご一行がたどり着いたあかつきには、交戦などせず、姫を受け取ってそっとしておいてあげてほしい。

TVアニメ『魔王城でおやすみ』幻の秘剣の使用方法がアレだった!?第3話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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