TVアニメ『おそ松さん』相変わらずひど過ぎる3期の第1話

TVアニメ「おそ松さん」公式サイトより

 おそ松さんの第3期が始まった。「とっても優良な作品で、無害で、誰も傷つけることなく登場人物はみんな性格が良くてお子さんの教育にもお勧めできる文部科学省も推薦してるとかしてないとか見れば感動すること間違いなしのパーフェクトジャパニメーショーン!」 と、最初から嘘松をかっ飛ばしていく。

 有害で、人を傷つけ、登場人物全員クズで子供の教育に全く勧められない作品だろうと開幕からツッコミどころ満載だ。だが、その嘘ナレーションにぴったりのおそ松たちが画面の中に現れる。

 私たちのなじみのある6つ子じゃない爽やか高身長な6つ子が「久しぶり」と笑顔を振りまく。さらには昨今のジェンダー問題に配慮した女性の6つ子と、グローバル化を視野に入れた6つ子、総勢18人でこれからおそ松さんをやっていくらしい。どういうことだってばよ! とツッコミをいれたら本物のおそ松も同じく「誰だよ!」とツッコミを入れていた。

 とにかく大変だ! と残りの弟たちに事の次第を伝えようといつもたむろしているコンビニのイートインスペースにやってくる。どうやらここでストロングゼロ的な酒とやっすいスナック菓子を買って回し飲みをしてクダを巻いているようだ。さすがニート。日々やることもなく、ここで時間を潰しているという絵にかいたようなクズ。

 気楽に自分たちのペースで生きてきた結果がこれということで、何をやってもクズ、いつもの6つ子である。いつの間にかおそ松も一緒に座ってクズ談義に花を咲かせてしまっていた。
 
 だが、やっと自分たちのアニメが始まってることを思い出し家まで新6つ子を観に戻ってくる。すると自分たちよりも爽やかに家を掃除している6つ子たちを見て、家を奪われたらニートは生きていけない、と新6つ子の殺害をナチュラルに決意する。

 だがいざ彼らを襲おうとすると、突如異次元に連れ去られ、モノリスらしきものが浮かび上がりそれがアニメ制作委員であることが発覚する。

 アニメ制作委員は新シリーズを始めるにあたり、主役を交代させニートを降板させることに決めたという。もちろんそんな決定には納得できないと反論する。だが彼らの過去の所業はかなりひどく、暴力、下品、全裸、過度なパロディなど時代にそぐわないキャラクターだったと指摘される。令和のアニメに求められるコンプライアンスを重視した作品にするため、彼らの降板は決まったのだ。

 卒業の花束を受け取れ! と花束贈呈に現れたのは、なんと中の人! 櫻井さん、中村さん、神谷さん、小野さん、福山さんそして、村上光司が現れた。誰だ村上。

 中の人はみんなキャラの味方をしてくれるかと思いきや、他にもレギュラーあるから、と全く相手にしてくれない。それぞれの声優ファン嬉しいだろうな、というまさかの展開。だが、入野自由さんだけいないのは何故だったのだろうか。

 さらに監督の藤田さんも現れ、下ネタが多いと6つ子に苦言を呈するが、それを作っているのはお前だと逆切れされてしまう。 だが監督が一番強いので、6つ子たちの抗議むなしく、彼らはアニメキャラクター再生工場に連れていかれてしまう。

 再生工場で、まずはデカパンが再生されていくが服を着せられてアイデンティティが消えてしまう。ハタ坊もしかりでハタを抜かれたただの少年になってしまうなど、自分たちがどうなるのか全く想像がつかない。6人は再生機械に乗せられて、うんこに再生されてしまう。

 なんでだよ、というツッコミしかないが、ここから暫く6個のうんこがずっと画面でしゃべるのだ。どういうアニメなんだ。うんこなので流されていくのだが、段々自分たちがうんこであることを受け入れていってしまう。人間の姿でニートだから批判されるのであって、リアルうんこだと何をしても特に文句を言われることはない、と気付いてしまったのだ。

 最終的に陸地に上陸し、いったいこんなことになったのは誰が一番悪かったのか、という議論が巻き起こる。だが、誰が何を言っても結局全員一緒で特大のブーメランが帰ってくるだけでいつまでたっても無職でごく潰しなのは全員共通なのだ。

 自分たちのクズさを再確認し、絶望・反省を行い、今までの行いを謝罪したことで政策委員から3期にお前たちの出番はないがそれでいいなら戻してやろう、と慈悲を賭けられ、6つ子は人間の姿に戻ることができた。 

 だが、家には新しい6つ子たちが暮らしている。戻るわけにはいかない。彼らは本物の無職として路上で暮らす生活を余儀なくされた。

 そんなある日、「シンおそ松さん」という映画が公開され、主役である綺麗なおそ松さん兄弟が公開記念のイベントに登壇した。キラキラとした台詞をファンに向かって並べる新6つ子。この6つ子めがけて、旧6つ子たちはバキュームカーで突っ込み式典をぶち壊しにする。カラ松は全裸になり、一松は鬼滅の刃のパロを堂々としくさり、最終的には全員が合体して大きなうんこになる。

 街をうんこが指パッチンして破壊していく中、新6つ子たちが彼らを受け入れ、共に活動していこう! と呼びかけるがもちろんクズ6つ子たちはそんな意見を笑顔で蹴散らす。だが、吹っ飛ばされた新6つ子のポケットの中から未来のスタートして絶対に見つか手てはいけないものが出てきてしまう。それは、白い粉。これが見つかったら映画は降板である。こうして、3期の主役も仕方なく6つ子たちが勤めることになったのだ。

 いつも通りの本当にひどい第1話だった。毎回物議を醸しだす1話に定評があるが、今回はさすがに消されたりはしないだろうか。さらに次回は新キャラも登場するなど今までの期とは違う展開も期待できそうで、どこまでも予想の斜め上をいってくれるおそ松さんが今期も楽しめそうだ。

TVアニメ『おそ松さん』相変わらずひど過ぎる3期の第1話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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