TVアニメ『魔女の旅々』出会いと別れを繰り返す旅に心奪われる第2話

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TVアニメ『魔女の旅々』公式サイトより

 この世界には大勢の魔法使いがいるらしい。さらに魔法使いにもランクがあり、魔法が使える、というだけの存在は魔導士、そこから試験を受け魔女見習いに、そして前回のイレイナのように魔女の元で修行を積み認められ魔女の証を持つものだけが魔女と呼ばれるのだ。今回イレイナが訪れたのは「魔法使いの国」一体、ここはどんな国で、イレイナはどんな人物と出会うのか。
 
 魔法使いの国では証のブローチをつけている魔女こそが最高位。イレイナはこの国に来るのをとても楽しみにしていた。なぜなら「ちやほやされるから」。お母さんからちゃんと注意されたにも関わらず、自分に自信満々なところは相変わらずのイレイナは、ここに来れば至れり尽くせりな体験ができるのではと期待しているようだ。

 国内に入ってみても、他の国に比べて空の交通量も多く期待が高まる。とりあえず宿を見つけて落ち着いてから探索でもしようかと思っていたところに、暴走したほうきが突っ込んできて、イレイナもろとも落下してしまう。

 瓦を崩しかなりの衝撃で落下した二人。イレイナには怪我はなかったが、ぶつかってきた少女は頭に傷を負ってしまったようだ。イレイナはとりあえず瓦を元通りに直し、少女の傷も治してやった。何かお礼を、という少女にも何も言わせずそのまま飛び去り、改めて宿探しを開始する。

 だが、なぜかどの宿にいっても門前払いを食らってしまうイレイナ。魔女をちやほやしてくれる国と聞いていたのにこの扱いは一体? 結局ボロボロの宿屋が最終候補となり、一縷の望みをかけて入ってみることに。するとその宿屋の受付にいたのは先ほど体当たりしてきた少女だったのだ。

 最初はイレイナが報復にでも来たのかと怯えていたが、宿泊に来たのだと伝えると態度は一変。かなりお安く泊めてくれる様子。彼女はここで働いているようだ。なぜ自分が他の宿に泊まれないのかと尋ねてみると、イレイナが魔女である証のブローチを身に着けていないせいでは? と指摘され、イレイナはブローチが紛失していることに気付くのだった。

 確実にぶつかった時が怪しいと、先ほどの少女、サヤに手伝ってもらってブローチ探しをするも見つからない。暗くなってきてしまったこともあり、今日中に見つけるのは無理そうだ。
 
 とりあえず宿に戻り、風呂から上がるとなぜか部屋にはサヤが侵入していた。宿屋で働いているから鍵はどうとでもなるだろうが、それは犯罪である。彼女が部屋に侵入してきたそのわけは、魔女見習いの試験の極意を教えてほしい、というもの。見事な土下座を披露し、イレイナにどうしても教えてほしいというのだ。

 それというのも彼女は遠い東国からこの国に姉妹でやってきたものの、妹の方がさきに魔女見習いの試験に合格し帰ってしまったらしい。一週間後には再度試験があるようだが、自信がないために、イレイナに特訓してもらいたいという。

 イレイナもブローチが見つかるまでなら、ということでこの申し出を受け、翌日からサヤの魔術師見習いへの特訓がスタートする。出会いが衝突だったこともあり、ほうきの腕に不安もあったが、一度教えると思ったよりもスムーズに習得する様子を見せるサヤ。魔女見習いの試験は筆記と、他の見習い試験を受ける面々との耐久戦のようなものなので、自在にほうきに乗れないというのはハンデでしかない。

 普通の乗り方からアクロバティックな乗り方まで、様々な方法を伝授し、あっという間に習得していくサヤ。もちろんほうきだけではなく、魔法の練習も行っていきサヤはどんどん上達していった。

 だが、イレイナのブローチは全く見つかる様子がない。何度も落下した場所を探すのだがそれらしいものは影も形もない。すると、そんな探し物をするイレイナの姿を見ている女性を発見する。イレイナはその女性に話を聞きだすと衝撃の事実を知ってしまう。
 
 その夜、一緒に寝たいといって部屋にやってきたサヤにイレイナは、盗ったブローチを返してほしい、と告げる。そう、初日にイレイナにぶつかってきたのも実はサヤの策略だったのだ。イレイナも、あんなに大暴走するほどほうきが下手だったのに、教えたらすぐに上達するサナの技術に疑問をもっていたのだ。 

 元々ある程度のレベルの技術は持っていて、イレイナに近づくために実力がないようなふりをしていたのだ。

 なぜそんなことをしたのか。彼女は妹も帰ってしまい一人でこの国で修行を続けているのがひどく孤独でさみしく誰かと一緒にいたい、と強く願ってしまったようだ。

 イレイナは間違った方法で人をつなぎとめようとしてもダメなこと。何かを成し遂げようとする時、人は一人で孤独なものだ、ということを自分の体験を思い出し、サヤに告げる。

 ただそこで放りだすのではなく、イレイナは自分の予備の帽子を彼女に渡し、自分もサヤの妹も離れていたとしても心で繋がっているから孤独ではない、と言い聞かせ二人は一緒に眠るのだった。

 イレイナはそのまま魔女の国を離れ、別の場所を旅していた。あれから6か月異国の地でイレイナはサヤが魔女見習い試験に合格したことを新聞記事で知る。彼女はインタビューで世話になった旅人に、魔女になれたら直接あってお礼がいいたい、と答えていた。いつか来るその再会を、イレイナも楽しみにしているようだ。 

 それぞれの国で毎回思い出に残る出会いと別れを繰り返すこの作品、そこまで無理やりでもなく、魅力的なキャラクターと何かしらのトラブルが起こって仲を深めていくのが面白い。イレイナは旅人であるというスタンスを崩さずに相手と終始接しているところも変に首を突っ込んでかき回す系の主人公とかよりもかなり好感が持てる。

 次回はどんな国でどんな人物に出会うのか、楽しみにしたい。

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