TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』自分の理想とするスクールアイドル部とは?第2話

TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』公式サイトより

 顔は花陽ちゃん、キャラはにこちゃん。そんなタイプのキャラクターのように感じた中須かすみちゃん。今回はこのかすみちゃんことかすみんメインの回だ。アバンでは、解散したスクールアイドル同好会の練習風景が描かれる。だが、その空気は重く張り詰めたものだ。

 その中でかすみはせつ菜に「こんなの全然可愛くない!」と反発してしまう。その時のせつ菜の表情はとても切ないものだった。

 突然廃部になったスクールアイドル同好会。この廃部に不満を持っているのが中須かすみ、その人だ。果林が全校生徒の顔と名前を覚えているという生徒会長にせつ菜のことを知っているかどうかを聞きに来ているのを、生徒会室の前でチャンスをうかがいまっている。そしてタイミングを見計らって「あ!猫!」といって注意をひき、出てきた生徒会長に向かって猫を投げつける。生徒会長がそのまま猫を追って生徒会室を出た隙を狙って、侵入し探し物を始めるかすみ。

 机の中をひっかきまわし探して探して探しまくってやっと見つけた時には、背後には生徒会長が。会長に悪態をつきながらも、目当てのものを取り返したかすみは足取り軽く部室棟へと向かうのだった。

 だが、元々自分たちのスクールアイドル同好会の部室があったとところは既にワンダーフォーゲル部へと姿を変えていた。せっかく生徒会長からスクールアイドル同好会のプレートを取り戻してきたのに、部室がなくなっていたのではつけることもできない。

 気落ちしながらも、それなら自分の理想とするスクールアイドル部を作るぞ! と意気込んでいると、スクールアイドルについて話している侑と歩夢を発見する。まさかスクールアイドルに興味を持つ人がこんなに近くにいるなんて! とさっそく話しかけるかすみ。

 自分のことを二代目部長といい張り、スクールアイドルに興味があるなら同好会に入らないかと勧誘をする。二人は廃部になったのでは? といぶかしむが新たに作り直すのだ、と宣言する。歩夢はかすみが提唱する最強に可愛いスクールアイドル同好会にする! という意気込みに乗り気になる。
 
 侑は歩夢を応援したいという旨だけ伝えると、専属のマネージャーなのかと羨ましがられる。かすみはそれを羨ましがり、自分のことも応援するように強要する。彼女が部長なのだから言うことは絶対、というルールらしい。

 とにかくカスミンは侵入部員二人をゲットし、さっそく郊外に出て二人を連れまわす。回っているのは公園のようだが、どこに行ってもうるさかったり騒がしかったり人が多かったり……。練習ができそうなスペースが見つからない。すると侑が人の少ない公園を知っており、そこに連れていってくれる。

 二人を連れてきて何がしたかったのかというと、部員勧誘のための動画制作。それぞれの自己紹介動画を撮ってアップするらしい。

 かわいいを自認するだけあって、あざとさ全開のかすみの自己紹介動画。侑はアイドルの自己紹介を生で初めて見た! と大興奮。同じようなテンションのものを求められて歩夢はたじろいでしまう。

 「可愛い」とは何なのか? それは自分にもできるものなのか? 求められている可愛いとは? とやればやるほどわけがわからなくなり、結局歩夢の動画はその日の内に録ることはできなかった。

 可愛いが絶対、のように語るかすみに、侑は「せつ菜ちゃんはかっこいいってかんじだったよね」と話だし、そこから何故同好会が廃部になったかの話を聞く流れに。お披露目という目標を決めてからせつ菜がピリつき出したことが全て悪い、とかすみは言う。せつ菜のやりたいことを押し付けられたような気がして、嫌になったようだ。その話を聞いて、侑は客観的に見て、せつ菜にもかすみにも譲れないものがあっての対立が起こったのだと感じたようだ。その侑の言葉をきいてかすみは、今自分が歩夢にしていることも、かすみの可愛いを押し付けているのでは? と思い始めた。

 思い始めたらどんどんその気持ちは膨れ上がってきてしまう。侑たちと別れた後も自分のしたこと、せつ菜の想いを考えてはぐるぐると気持ちがループしてしまっていた。

 次の日、放課後に待ち合わせした場所に歩夢は来なかった。練習をしてから合流する、とのことだがかすみも歩夢に何と言って謝ればいいかわからなかったので、どこかほっとしていた。
 
 歩夢はかすみがそんな風に考えているなどつゆ知らず、語尾にピョンをつけて可愛く話すための練習を誰にも見られない場所を見つけて練習し始める。だが、その一番誰にも見られたくない練習姿を、たまたま通りすがった果林に見られてしまう。

 恥ずかしさに死にたくなる歩夢だが、果林に「それは自分の言葉?」 と問われたことでハッとする。自分のことを応援してくれている人には、今練習していた嘘ばかりの言葉は届かないと気づいたのだ。

 果林はそのまま去っていき、歩夢も二人の元へと向かっていく。

 二人の元にやってきた歩夢は、すぐに動画撮影を始めてほしいと頼み込む。謝るタイミングを逃した形になったかすみだが、そのまま歩夢の自己紹介を撮影し始める。その自己紹介は、かすみが考えたものとは全く違う、飾り気もないシンプルなものだったが歩夢の良さが詰まった彼女の心からの言葉で作られたものだった。最後にちゃんとぴょんも入れているあたりが彼女の人の世さを現している。

 侑もこの自己紹介は大満足だったようで、撮影が終わると即座に抱き着いていた。かすみも、ちゃんと「かわいい」と認め、それぞれの可愛さを、お互いのやりたいことを認め合ってやっても大丈夫なのだということを再確認したようだ。
 
 そしてこの虹ヶ咲で恒例となるのか、その回のメインキャラのソロステージが始まった。ポップで元気な感じの彼女の弾けるようなステージ。まるでPVみたいな演出でアニメ視聴者は楽しいが、歩夢と侑は突然歌って踊り出したかすみを見ているのか? と思うとかなりシュールな場面にも感じられる。

 色んな可愛いとかっこいいが作れるワンダーランドな部活にすることを心に誓い、三人となったスクールアイドル同好会は再スタートしたようだ。

 だが、三人がそんな風に騒いでいる間、生徒会室では不穏な動きが。生徒会長を前にし、果林が自分が調べ上げたことをつらつらとしゃべって聞かせている。どうやら、この学校をどれだけ調べても優木せつ菜という生徒は存在しないらしい。 それならばなぜ生徒会長は彼女と話して廃部を決めたなどといったのか、と。そして最後に、「教えてくれる? 優木せつ菜さん?」と問いかけた。

 生徒会長が優木せつ菜だって?!! と、一話目からみんな気付いていたことを今まさに白々しく発表された。

 さて、次回はせつ菜回になるのか、他メンバー回になるのか。一人ずつソロ曲発表があるとしたらかなり長い時間かかりそうだが、そんなにメンバー勢ぞろいするまで時間ってかかっていただろうか。

 今回はそれぞれのメンバー同士の接点も少なそうなので一致団結までいくのも時間がかかりそうだ。はやく全員そろったステージが見れるのを楽しみにしたい。

TVアニメ『ラブライブ!虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』自分の理想とするスクールアイドル部とは?第2話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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