TVアニメ『いわかける！- Sport Climbing Girls -』テーマは面白いがキャラの濃さに胸やけ？第2話

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　クライミングというテーマが面白い作品だが、出てくるキャラクターの癖が強い。2話目にして他校の生徒も色々登場してきたが、どいつもこいつもヤバい。これは刺さる人と引く人に別れるのではないだろうか。

　まだ興味をもって二日目なのに、突如大会に出ることになった好。ルールだってまだ全然わからないだろうし、予定があったりしたかもしれないのだがそれでも半ば強制的に参加することになり会場にやってきた。

　会場に来て知ったことだが、なんと去年の優勝者は花宮女子の部長幸与だったのだ、さらに準優勝は野々華と、実はかなりのエリート校だったことが発覚。さらに先輩方は去年までは2名しかおらず団体での優勝ができなかったから今年はそれを目指したいと高すぎる目標を掲げる。

　そのためには好の成績も含まれるのだ。しつこいようだがまだこのクライミングを知って二日目に与えるには大きすぎるプレッシャーではないだろうか。

　さらに不安しかないだろう好に、うさ耳をつけたクモのような女が近づいてくる。え、何この人。まじでヤバそうすぎるんだけど何なの？　「あなたは私を楽しませてくれそう」　などと言って近づいてくるがとにかく怖い。うさみみってもっときゅるんとしたキャラがつけるものだと思ってたけど、この女は全くきゅるんとしていない。目に光がない。一体何者だ！？　と思ったら、どうやら花宮女子のみんなとは顔見知りの存在のよう。なんでも全国選抜で第2位の実力者だとのこと。

　実力があれば許されるのかもしれないが、うさ耳をつけて壁を登ることはルール違反ではないのだろうか？　というかキャラデザした人なんでうさ耳つけようと思ったのだろう……。夢に出そうなレベルで怖い。

　変な人はいたけれど、とにかく試合はスタートした。昨日の今日なのでまだ先輩方のプレイスタイルを見たことがなかった好は、彼女たちの強さを目の当たりにする。小柄な野々華は不利になるのかと思いきや、体がかなり柔らかいようで、その柔軟性をいかしたプレイ、部長はとにかくすべての動きにそつがなく、かなりスムーズに壁を登っていく。二人が優勝・準優勝をかっさらうというのもうなずける。

　二人のクライミングに目を奪われている間に、あっという間に好の出番も近づいてきた。緊張しつつも出番を待っていると突然他校の生徒に話しかけられる。内村茜という他校の生徒で、彼女も好と同じ一年生だそう。不安を言い当てられ、さらに彼女は何人も不安に押しつぶされて辞めていくプレイヤーを見てきたから、不安になっちゃう気持ちがわかるよ、と優しい声をかけてくれる。さらには今から好がチャレンジする壁のアドバイスもくれるなど、いい人オーラ全開で接してくれた。

　不安でいっぱいだった好は彼女の優しさで緊張がほぐれ、やる気を出して挑もうという気持ちになれたようだ。だが、いざスタートしてみると気持ちがはやりすぎ、序盤からジャンプするように登っていってしまった。一番難しいポイントになるだろうところでも、茜にもらったアドバイスを信じてとんだところ、手を滑らせてフォールしてしまう。

　思ったように登りきることができず、ショックを受ける好。他の部員も彼女のプレイらしくないと（2日目である）、彼女に何かあったのでは？　といぶかしむ。

　隼はその中で、茜がほくそ笑んでいる姿を見て、事情を察したようだ。

　そう、好の前に現れた茜は小さなころからクライミングに親しみ、その中でもうまい方ではあった。だが、隼が入ってきたことで同年代の中では彼女が一番うまい存在になってしまい、その時から新人は入ったら潰せ、という思想をもつようになってしまったようだ。茜が先ほど好に見せた好意と思われたものは新人潰しのただの下準備にすぎなかったのだ。

　好は茜の策にはまり、あっという間にフォールしたことでとても落ち込んでいたが、隼がそんな好に声をかけ、まだクライミングを始めて2日目で何も知らないのだから落ちて当たりまえだということをはっきりと告げる。

　クライミングは公式を掛け合わせてそれで完登するものだ、と一つ基本的な技を教えてくれた。好はそれを何度も一人で集中して繰り返し、気持ちを立て直してもう一度、壁の前にたつことに。

　先ほどとは打って変わって、一つずつ着実に登っていく好。隼が教えてくれた技をさっそく取り入れてぐんぐんと登っていく。傾斜がついてどんどん上部に行くほど難易度が上がっていくが丁寧に進む。だが、一度体制を整えようとした瞬間手の力がなくなり、フォールしてしまった。このコース直前に茜もプレイしており、好の少し手前で彼女もフォールしていた。

　新人潰しの茜が好に何かいったことを察した隼は、見物していた茜の隣に座り、彼女に警告をしつつ悔しがる顔をじっくりと眺めてやっていた。好は彼女に潰されはしなかったのである。

　初戦は惨敗という形になった好だが、学校単位で考えれば、花宮女子は今年も優勝。さらに念願の団体戦も優勝を飾った。だが、今回は優勝したが全国には彼女たちよりも強い選手は山のようにいるらしい。それでも先輩たちはたくさん勝って注目をあびることでクライミングという競技をもっともっと世に広げていきたいと思っているようだ。

　その団体の一員として、改めてこの部活に入る気はあるか、と問われた好は皆と一緒に全国一位を自分も狙いたい、と正式に部活に入部することを決めた。

　かなりクセの強い人間が集うスポーツだということが発覚したが、次回以降もまたキャラが濃さそうなのが出てきそうだ。クライミングは面白そうだが、キャラの濃さに胸やけしてしまいそうなのが今から心配だ。