これだけ熊を謳っているアニメなのに一番最初に登場したのが馬だった。そこは熊だろ!
先ほども述べたように躍動感あふれる馬の疾走からスタート。異世界あるあるの壁に囲まれた街へと急ぐ馬。そしてそれに乗っていた人物は町に入るなり一目散に冒険者ギルドの建物へと駆け込む。
彼の故郷がブラックバイパーというモンスターに襲われ壊滅状態らしく、それを助けてくれる冒険者を探しに来たというのだ。
だが、現在この依頼を受けることはできないと受付嬢に断られてしまう。その理由は、今現在上位ランクの者は別の依頼で出払っており、ブラックバイパーを倒せるレベルの者がいないからという理由だ。
すぐに上位者に連絡を取って向かわせるように手配はしてくれるというのだが、それを待っている間に村は全滅してしまう。
悲観に暮れる依頼者の少年のやり取りを見ていたユナは、それならば自分が行こうか? と声をかける。彼女は全身熊の着ぐるみを着て両手にはクマのマペットをはめているかなりおかしな恰好をした少女。依頼者の少年も「こんなおかしな恰好の奴が倒せるはずもない」と疑いのまなざし。 さらには受付の女性もユナではレベルが足りないのでは? と不安げな表情。
それならば、自分は先行隊としていくというのはどうだろうという提案をするユナ。レベル上位者への連絡は続けてもらい、その前に自分が行って敵の情報を集めておけば時間のロスが少なくできるのではないか、という提案だ。依頼者の少年と受付もその安ならば、と提案を受け入れ、いざ二人は出発することに。
馬で一日半程度の行程ということだが、ユナの交通手段はクマ、くまきゅうと、くまゆるという白と黒のクマを二体召喚し、その二匹の背中にそれぞれのって進むようだ。
スピードも体力もかなりのもので、慣れないけれども絶対に落ちたりしないという機能がついてるらしい。かなり揺れているようだけれど寝れるようになるのだろうか。
ちなみに、この依頼者の少年の名前はカイ。くまゆるとくまきゅうはかなりユナになついているようで、カイを載せなければならない方は不満をあらわにしていた。
カイが最短ルートを教えてくれたこともあってか、馬よりも早く、その日の夕方にはカイの村に到着することができた。
一見するとブラックバイパーの姿は見えないが、カイの家に行ってみると彼の父が隣の家の住人もブラックバイパーに食われたことを教えてくれる。カイの母もストレスから床に臥せっており、父も疲労と混乱でかなり疲れている。
ユナがこの村を助けに来たと聞いても、その恰好を見てユナの力量を全く信じていないような態度をとる。
とにかく様子を見に行くことにしたユナ。カイもそれについていこうとするが、さすがに危険なので家で待っているように促し自分が行っている間に村の外に皆を非難させてもいいと声をかける。
今回は情報収集という名目でこの村まできたユナだったが実は戦う気満々。ブラックバイパーの這いずった後を追ってきてみるが、そこには姿が見当たらない。だが、油断をした一瞬で地面の中に隠れていたのが姿を現す。
かなり巨大な蛇だが、名前の通りである。ユナはこの敵に対して様々な魔法を試みてみるがどれもこれも特にダメージを与えられた様子はない。
分厚すぎる蛇皮が攻撃を無効化しているようだ。それならば、とユナは口の中から内側にむかって攻撃を繰り出すことで倒そうとする。
口を開かせるまでにもなんやかんやと色々あったが、最終的には口をあけさせ、そこから攻撃を仕掛けることに成功。無事、カイの村を苦しめたブラックバイパーを仕留めることができた。
ユナはカイに熊を倒したことを告げると、村人たちも大喜び。村長も泣き崩れて喜ぶほどの感動ぶり。その夜はユナの為に宴が儲けられ、戻ってきた平和に村の面々もカイもカイの家族もとても幸せそうだった。
そして村で一泊させてもらい、街に戻るとギルドではギルド長が出発の準備を進めていた。なんでも高レベル冒険者は結局捕まらなかった為にギルド長自らが戦おうとしていらしい。
だが、ユナが自分で片付けたことを報告するとギルド内は大騒ぎ。圧倒的力を見せつけたユナ。強すぎるぞユナ。
そんな騒がしいギルドの場面から目を覚ますユナ。目を覚ますというか、ゲームの中の世界から現実に戻ってきたのだ。そう、今までの話は全てVRMMORPG『ワールド・ファンタジー・オンライン』の中の話だったのだ。
彼女は広すぎる家に一人で住み、学校にも行かず株で金儲けをして悠々自適に暮らす少女だったのだ。
祖父からうるさく生活態度について言われているようだが、適度に稼いでゲーム漬けの毎日を過ごしている方が楽しいらしい彼女。祖父からの電話を切るとまたしてもゲームの中へと出かけていくのであった。
これはゆるゆると彼女のゲームライフを見守る系の作品なのだろうか。そうだとしたらあまり面白みは感じられなさそうだが……。かなり前から宣伝に力を入れていたのでここで終わる作品になってほしくはない。次回以降の展開に期待したいところ。
TVアニメ『くまクマ熊ベアー』期待外れで1話切りは避けられないか!?第1話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、VR、くまクマ熊ベアーの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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