アニメ『GREAT PRETENDER』ンシアの過去と相まって魅力だった第13話

「GREAT PRETENDER」公式サイトより

 GREAT PRETENDERは今回のCASE3のエピソードは今までのケースの中でも今のところ派手さはない。しかしシンシアの過去と相まってとても魅力的なエピソードだ。

 贋作の才能がある、とコールマンに見いだされたトーマス。彼とシンシアはコールマンから話を聞いてみるがその贋作を作る才能をもって自分と組めば絵画の世界も盛り上がり、金儲けもできる。さらには、コールマンがトーマスを新進気鋭の画家として売り出してやろう、とまで言い出した。

 だがそれには条件がついてきた。彼の言う通り、10枚でいいから贋作を書き上げてくれることが契約だというのだ。それを描き切ったところで売り出しを開始するというのだ。

 シンシアはその話に対して警戒と嫌悪感を抱いたが、トーマスはその話に乗り気になり、さっそく一枚の贋作を完成させた。その報酬はかなりのもので、さらには作品を作りやすいようにとアトリエまで用意してもらっていた。

 次々と贋作を完成させていき、3枚の作品をコールマンに差し出したころにはトーマスは当初の様子とはかなり変わってしまっていた。少ないお金を出し合って料理を分け合っていた時とは違い、高級店で高いワインを「まずいから一番高いのに変えようか」などといい、自分のオリジナルの絵はほとんど描かずコールマンに気に入られようとしている姿にシンシアはひどくがっかりしていた。トーマスも自分の成功を喜んでくれないシンシアに対し「邪魔をしないでくれ」と当たってしまい、これがきっかけとなって二人は別れてしまったようだ。

 だが、そのトーマスは今どうしているのか? 彼の元に派遣されたエダマメが見た現在のトーマスは、チンピラに借金の督促で付きまとわれているわびしい生活を送っていた。どうやら借金がかなりある様子。一体彼に何があったのか?

 エダマメはシンシアが彼の贋作の力を借りたいといっている、と告げるがトーマスはその誘いに対して、今はほとんど絵を描いていないことを告げ断られてしまう。 

 けんもほろろに断られてしまったエダマメ。それでは、ということでシンシアが彼の前に現れる。最後に食事をしたレストランで、高いワインを並べて食事をする二人。トーマスもだが、彼から見ればシンシアもだいぶ様変わりしたように見えるだろう。舞台女優を目指していた彼女がまさか詐欺師になっているとは思うまい。トーマスはシンシアからの直接の依頼にも首を縦には振らなかった。

 再度エダマメが彼の元に訪れ説得を試みると、彼はなぜコールマンの元を去り借金まみれの生活をしているのかと問うてみると、彼は自分の贋作で描いたものを美術館で必死に模写する子供の姿を見てしまったというのだ。

 それは美術に対する冒とくで、その片棒を担いでしまったことにとてつもない罪の意識を追覚え、コールマンの元から逃げ出したのだという。さらに、自分が描いてしまった3枚の贋作をいかなる手段を使ってでも買戻し誰の手にもわたらないようにしたために借金がかさんでしまったのだという。エダマメは彼が未だに心根は昔のシンシアと付き合っていたころのままだということを確信し、シンシアがずっと大切に隠し持っていたものをトーマスに見せる。それは、二人が付き合っていたころ本物の指輪を買う事ができなかった時に描いた絵の指輪。これをもらったときの気持ちをまだ持ち続けているシンシアのために、そしてトーマスの過去との決別のためにもコールマンをやっつける詐欺に力を貸してほしいと改めて頼むのだった。
 
 トーマスもシンシアの気持ちに打たれ、絵を描くことを承諾。昔の彼のアトリエの跡地に全く同じ部屋を再現して久しぶりにキャンバスに向かう。今回書くのは以前コールマンとオークションで戦い競り勝った「ロンドンの雪」。寝食を忘れるほどに没頭して描いたこの作品は本物と見分けがつかないほどの仕上がりに。

 この絵を使って、果たしてコールマンを釣り上げることはできるのか?! ローランとアビーが着々とコールマンの方にも罠をはっていたのでこれらがどのように作用するのかが楽しみだ。いよいよロンドン編も大詰め。いったいどんなコンゲームが仕上がるのかが楽しみだ。

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