TVアニメ『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』自然と笑える神演出が光る第1話

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　とんでもない作品を見てしまったという気持ちでいっぱいだ。見ていて自然に大爆笑してしまう。これは中毒が高い。
　
　第一話は全体的に世界観の説明と、各ディビジョンの紹介に終始する。H歴、という独自の世界線は私たちの暮らす世界と似て非なるもの。言の葉党党首が突然政権を得たという発表を行い、全ての争いに仕様されていた武器の製造、所持を禁止し戦争をやめない愚かな男どもの時代を終わらせ、今後争いは全てヒプノシスマイクを使用したバトルになることを宣言した。

　そこから3年経ち、イケブクロでは山田二郎、三郎兄弟がある人物の尾行を行っていた。自チームのメンバーを尾行しろという楽な依頼を受けてのものだったがそれはこの兄弟を貶める罠で彼らはあっという間に倉庫に導かれ囲まれてしまう。

　兄の一郎は同じころに30人以上に囲まれているだろう、といわれ二人は激昂するが、一郎は弟たちの信頼に違わず、30人を一人でのして二人の元に駆けつける。
　
　そしてはじまるラップバトル。喧嘩がスタートするぞ！　と思った瞬間に皆がマイクをどことはなしに取り出す仕草が面白すぎる。今どっからマイク出した？！　みたいな。そして山田兄弟がマイクを出すと突然背後にそれぞれのグループのセットのようなものが出現し、ラップバトルがスタートする。

　三人のラップが言葉の凶器となって相手にダメージを与え、歌い終わると敵が爆発する。この爆発を見た瞬間に爆笑してしまった。まさか爆発するとは。ラップの殺傷能力高い。

　やたらと長男が大好きそうな次男三男、兄弟ということでチームワークもよさそうだ。彼らがイケブクロディビジョン「Buster Bros!!!」

　続いては横浜ディビジョン。埠頭で物騒な取引をしている面々のシーンが描かれるが、そこに現れたのが入間銃兎という警官と碧棺左馬刻というヤクザ。そして毒島メイソン理鶯という元軍人だ。なんだこの組み合わせ。

　どうやら左馬刻の部下が勝手に取引をしていたらしく、銃兎たちを連れてきたようだ。とにかくヤクザと警察がそろったらドンパチがはじまるのが常だが、ここで出てくるのは勿論拳銃などではなく、マイクである。
　
　今回もラップバトル終了後にはキチンと爆発がなされ、毎回戦うと爆発が起こるということを学んだ。現役の警官とヤクザが同じグループに所属していて大丈夫なのか心配になってしまうが、そこはあまり重要ではないらしい。毒島メイソン理鶯という名前だけでインパクトが大きい彼はさらにかなりのゲテモノ料理好きらしく、うっかり腹の音を鳴らしてしまった入間に蛾や昆虫の食べ物をすすめてきた。横浜もかなり一筋縄ではいかないようだ。

　続いてシブヤディビジョン。かわいらしい見た目の飴村乱数はデザイナーのよう。そんな彼の元に小説家の夢野幻太郎と、ギャンブラーの有栖川帝統がやってくる。幻太郎は乱数に呼ばれただけだったが、帝統は金を貸してくれ、というなんともクズな理由で二人に土下座をしてまで頼み込んでくる。だが今までかした分も帰ってきてないことから出し渋る面々。そこで乱数がいいことを思いついた、と二人を連れ出しセンター街へ。
　
　何をするのかと思いきや、路上ライブだ。ラップをしてお金を稼ごうという魂胆だ。かなり毛色の違うキャラクター達だが続々と客が集まってきてかなり大量の金を稼ぐことができたのだが、あまりにも人気を集めてしまった為に金を置いて逃げなければいけない羽目に。今のところ爆発もしておらず、各ディビジョンの中では一番平和だと思っていいのだろうか？

　そして最後はシンジュクディビジョン。医者の神宮寺寂雷の病院に、ホストの伊弉冉一二三と社畜サラリーマンの観音坂独歩がやってくる。医者とホストとサラリーマンってどういう組み合わせなんだ……。

　何より寂雷の声優さんが速水さんなのがすごい。もう結構な年齢だと思うがそれでラップをやるってカッコいいな。

　寂雷の病院にヤクザが入院しており、その仲間がなぜか人質を取るなどの蛮行を行った為に、シンジュクディビジョンもラップバトルを開催。シンジュクも無事、最後には敵が爆発した。

　以上が重要チームの説明だ、と言の葉党の方もおっしゃっていたように、綺麗にそれぞれのチームのメンバーや特徴などが紹介された。ここから各ディビジョン同士がどのように接触していくのだろうか？　さらに、各ディビジョンのリーダーは過去The Dirty Dawgというグループを組んでいたとのこと。この関係もまた何かストーリーに絡んでくるのだろうか。

　世界観がぶっ飛んでるし、演出方法が面白くてついつい引き込まれてしまう。普通にラップもうまいので女性向けジャンルと敬遠せずに見てみることをお勧めしたい。