TVアニメ『いわかける！- Sport Climbing Girls -』本格スポコンアニメ！テーマはまさかのボルダリング？第1話

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　今期の中では珍しい、本格スポーツアニメ。しかも競技がクライミングというまだ一般になじみのない題材なのも興味深い。ボルタリングはいまとなっては知名度も高いが、それとはまた別モノなのか。

　高校に入学したものの、未だにどの部活に入部するかきまっていない主人公の笠原好。文化部はなんだか合わなそうだし、運動部系はあのノリが無理……とどこまでも消極的。

　中学時代はひたすらゲームに熱中しゲーマーとして鳴らしていたが、そのせいで成績がガタ落ち、実生活に支障がでたことから、スマホ内のアプリを全て消し去り受験を必死に頑張って高校に入学できたのだ。高校では真っ当な生活を送るためにも部活動はマストなのだ。
　
　そんな好が学校内をうろついている際に、クライミングウォールのカバーが開いていくところを目撃。こんなの校内にある学校って本当にあのだろうか。予算やばいな。興味をもって近づいてみると、部員の隼に声をかけられる。　素人が触るな、と厳しい隼の言葉にもめげず彼女が掃除する姿を見つめていると、興味があるのか？　と体験をさせてもらえることに。

　全くの初心者である好にはこれをどうやって登るのかもルールもわからない。ざっくりとした説明によるとスポーツクライミングにはボルダリング、リード、スピードの三種類があるらしい。ボルタリングは聞いたことがあるがリードとスピードとは何ぞや……。
　
　とりあえず何もわからないことには代わりがないので、好きに登ってみろと言われてやってみることに。やっていくうちにどんどんその楽しさにのめりこんでいく好。手を伸ばしても届かない部分にジャンプして掴もうとするムーブを見せたりと初心者の割には筋がいいようだ。

　次には同じ色だけを使って登っていくようにと指示され、それも嬉々としてクリアしていく好。この部活の先輩でもある幸与と野々華も加わり、彼女のプレイスタイルに釘付けになる。

　好は失敗はしたものの、元来持っている柔軟性とゲームで鍛えたパズル脳で一番最適なルートを瞬時に見分ける力を持っていた。正直このパズルに例える例が何度も出てくるのだが、全くもってそれがしっくりこない。パズルゲームというたとえじゃない方がわかりやすいと思うのだが、もうずっとこのたとえで行きそうだ。慣れるしかないのだろう。

　だが、この好の「ゲームのようで面白かった」というセリフが隼をいら立たせてしまう。彼女は幼少期からずっとクライミング一筋でやってきたので、遊び半分に興味を持つ奴らが許せないのだそうだ。そのために入部希望できた新入生も追い返されてしまうとのこと。こういう古参オタが新規の介入を狭めてジャンルは衰退していくのだ。

　とにかく隼の手厳しさには上級生も反論できないらしく、せっかく興味をもった好の入部は隼と勝負して勝たなければ認めないという事になってしまう。

　翌日になり、コースをこの決戦のために作り直して行うことに。もちろん経験者と初心者。ハンデをつけての戦いになる。好が隼より2分早くスタートし、コースの確認をする時間も取れるという。

　いざ尋常に勝負はスタート。ゲーマー好ははじまるなり最善手のコースを選び取り登り始める。だが、いくら二分のハンデがあるとはいえ、登るのに慣れたものはスピードが違う。　あっという間にハンデの分を登り切ってしまう。

　さらに今回のコースには分岐点がああり、選んだ道によって難易度が変わるという罠もしかけてあった。
　
　好が選んだコースは難解とされるコースではあるが、一番最善と好はにらんだようだ。初心者には難度の高い、距離にあるホールドの位置に悪戦苦闘するが好はゲームで培った機転を利かせてその難題もクリア。最終的には隼が勝利したが、好のプレイを見て、今までの興味本位の人間とは違う事を肌で感じたようで、最初に掲げていた、隼が勝ったら入部できない、という条件を撤回してくれた。

　やっと入りたいと思った部活に入れることができる！　と喜ぶ好。そんな好を戦力として快く迎えた部長の幸与は彼女のルートを見抜く力は団体戦で即戦力になると断言。まだ入ったばかりで試合も何も、と思ったがなんと試合は明日行われるという。

　入部早々まさかの大会！？　一体試合はどんな風に行われるのか？！　アニメの公式HPに用語とかを置いておいてもらえたら親切なのになぁ、と思いながらもまったく未知のスポーツジャンルをアニメ作品を通して知れるのはとても楽しい。

　これからどんな魅力を教えてもらえるのか、続きを楽しみにしたい。