TVアニメ『ピーター・グリルと賢者の時間』婚約者のいるピーターが決闘？第10話

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　前回知らされた衝撃の事実、リサがオーガの王族だということを知ったピーターは一目散でリサの元へ。彼女と妹のミミはふらりと、ピーターの所属するやけっぱちギルドにやってきたそうで、まさかそんな人物が王族だなんて思ってもいなかった。だがリサはその質問を否定せず、自分こそが第一王位継承者であると宣言した。だがそうなるとピーターも黙ってはいられい。

　そんなれっきとした身分の者を孕ませたとなっては国際問題モノである。そんな責任を負う事はできないと抗議する。だが、リサは元からピーターに責任を取ってもらおうなど全く考えておらず優秀な子種さえもらえれば、生涯父親のことは口外しないと断言する。だからこそ、一刻も早く子種を得る確率をあげよう、とピーターをベッドに誘いこむ。

　一方、リサを探していたムキムキオーガのスパルタコスはやけっぱちギルドを訪れていた。受付でリサについて問おうとしたとき、たまたま通りかかったミミを発見。彼女にリサの行方を聞くことに。示されたのはとある家。ピーターの家である。

　リサが武者修行に出る、と国を去ってから3年。ずっとリサを思っていたスパルタコスが向かおうとしているのは今まさに真っ最中のピーターの家である。とにかくリサに会える！　という高揚した気分で家に侵入するスパルタコス。おいおい不法侵入だよ。どんどん部屋を進み、とうとう問題の部屋へ。何やらリサの声もする！　やっと会える！　と扉を開けた先には、一糸まとわぬ姿でピーターの上に馬のりになっているリサの姿。

　さっきまで好きな人のことで泣いていた男が、なぜリサと！？　と混乱するもとにかく怒りと混乱で暴れ出すスパルタコス。賃貸のピーターの家があっという間に破壊されていく。
　
　ピーターは一応世界最強の名をもっているので、破壊される部屋の中でバナナを武器に外に飛び出し、荒れ狂うスパルタコスの攻撃を受ける。だがさすがに技術でカバーするにはバナナだと弱い。押され気味になっていたところをリサの鶴の一声で、スパルタコスの猛攻がストップする。

　一国の王女がこんな輩と…‥‥！　と涙ながらに抗議するスパルタコスだったが、彼女は強い男を求めてピーターを選んだことに罪悪感などもなく、むしろオーガ一族でリサよりも強い男がいなかったために、彼女は3年間武者修行と子種捜しに国を出たというのだ。責めるならふがいない自分を責めろと、スパルタコスはいい負かされてしまう。

　だが、スパルタコスも言いなりのままではいられない。リサ達が旅だったあと自分も修行を重ね、腕は上がったはず。その腕前を見てもらってから決めてもらいたい、とピーターに勝負を挑むことに。

　婚約者がいるピーターは、リサとをかけた決闘に参加する意義はない。だが、もしここで負ければ自分の将来設計を壊し子種を搾り取ろうとしてくるメンバーから一人が抜けることが確定することに気付く。

　たかが一人、されど一人。これは負けよう！　と力強く決意したピーター。果たして、彼は負けることができるのか？！
（文=三澤凛）