TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』ベアトリスが抱えている契約の内容とは?第35話

TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』オフィシャルサイトより

 今回も安定のオープニングなしの緊迫したスタート。嫉妬の魔女が生んだと思われる黒い影に全てが呑み込まれたらしく、スバルとガーフィールは何とかその場から逃げ出そうと必死で駆け出す。

 だがそのいく手を阻む嫉妬の魔女。獣化したガーフィールすらもあっけなく倒し、スバルに執着する様子を見せる嫉妬の魔女に対し、彼は拒否反応を示す。

 何度もなスバルに対し「愛してる」と繰り返すが、スバルに初めて「愛してる」を伝えてくれたレムと、スバルが愛を誓っているエミリアという二人がいるスバルには彼女の想いは届かない。更に、むしろ恨みが強い嫉妬の魔女よりも、同じ魔女ならエキドナの方がまだ愛せる、という言葉を投げつけたことで嫉妬の魔女はスバルさえも影の中に沈めてしまう。

 その影の中でスバルは同じように影にのまれた人たちの記憶を垣間見ることができた。だが、記憶を垣間見ながらもここに捕らわれ逃げられないことを悟ってしまう。すると、ペトラがくれたハンカチが視界に入る。エキドナがなにやら施してくれていた効r力が出たのか、そのハンカチが硬化する。エキドナは、スバルがこのような事態に陥ることを予想していたのか?

 スバルは硬化したハンカチを利用して自らの喉を刺し、命を落とす。

 セーブポイントは変わっておらず、またしても意識を取り戻したのは試練が終わった直後の空間。隣でエミリアが倒れている。だが、その姿を見ても震えが止まらないスバル。嫉妬の魔女はどこか彼女に似ているのだ。

 なんとか震える手を抑えてエミリアを起こすも、スバルの様子がおかしいことに目覚めたエミリアはすぐ気づいてくれた。そのやさしさに思わず涙があふれたスバルはそのまま泣き崩れてしまう。

 また今までの繰り返しとは違う様子のスタート。ガーフィールも中立にたったまま、エミリアも試練に心を折られていないという過去最高のスタートを切った。スバルはこの機会を最大限に生かそうと、ラムにはガーフィールを足止めをしてもらう約束を取りつけ、一人夜中に探索に繰り出した。

 探索の場所は、嫉妬の魔女に見せられた記憶の断片で見つけた廃屋のような場所。そこにはエキドナの髪飾りにある蝶の紋章があり、輝石をはめ込む場所もあった。中に入るとそこにはリューズと思しき少女が大きな輝石の中で眠っていた。

 それらを発見し驚愕していたスバルのもとに、リューズと、さらにリューズと同じ顔をした子供がいた。

 スバルは話し合いを求め、彼女から詳細を聞きだすことに。リューズ曰く、スバルは強欲の使途であり彼の望みを拒否することが出来ないのだという。彼女たちはリューズ・メイエルの複製体でありそれが彼女たちに課せられた契約だからだそうだ。

 先ほどのリューズのような少女がいた場所はエキドナが作った場所だという。彼女の願いをかなえるための実験場のような場所だそうだ。その実験とは、今スバルの目の前にいる複製体であるリューズを作り出すこと。

 彼女たちは術式で生み出され疑似的なオドを核としている。その核がマナを纏って実体化している。それはつまり、命を作る実験。 エキドナはリューズ・メイエルという肉体を作り出しエキドナ自身を注いで体が朽ち果てるたびに新しい器を作って魂を引き継ぎ続けていたのだ。ある意味での不老不死の存在を作ろうとしていたのだろう。

 スバルはその不老不死の技術がある意味自分と似通っていると思い、エキドナが自分にやたらとなついていた意味を知る。

 だが、このエキドナの実験結果は失敗に終わってしまう。強欲の魔女をうけ入れるには、リューズの器では不足だったのだ。その後エキドナは亡くなり、この工場も残ったままなのだが、複製は今も増え続けているとのことだ。

 スバルと話している複製リューズは最初に作られた4人の中の一人であり、増える複製体と聖域の管理を担当するために知識と人格が与えられているという。そのために長い時間をかけて趣味という個性を獲得していた。

 スバルを強欲の使途と呼んだのは、リューズたちに指揮官をもった存在のことを示しており何かエキドナから使徒としての証を持っていないかと尋ねられる。彼女の体の一部的なものらしいが、スバルに思い当たるのは彼女の体液を混ぜたお茶を二度ほど飲ませられたこと。それに間違いない。

 彼女たちを使役する存在と聞いて、スバルはガーフィールを思い浮かべる。彼もリューズに指示をだし動かしていた姿を何度か目撃している。それについて問い返すと、リューズは首を縦に振った。そう、ガーフィールもあの試練を受けていたのだ。

 スバルはリューズから多くの情報を聞きだし、今後も協力してくれるという約束を得た。情報を元に、皆を助ける方法を練りながら帰路につく。 そんなスバルを呼び止めたのはエミリアだった。試験後に目がさえてしまい夜の散歩をしていたらしい。久々のメインヒロインの登場である。

 今回のターンでは試練で怯える様子はなさそうだったが、やはり試練に対して不安を覚えていることは間違いなさそうだ。不安な際にいつも頼りになっていたパックがいないこともその不安に拍車をかけている様子。

 いつまでたってもパックよりも上になれない自分を嘆きながらも、スバルはエミリアを元気づけるために、優しい言葉をかける。様々なことを乗り越えてきたことは、ほとんど知られていないけれど、視聴者はそんな彼の全てを見てきているからスバルが大きく成長したことがよくわかる言葉だった。

 皆が集まって寝ている場所に戻ったスバルを心配していたオットー。まるで母親かのように声をかけてくれる彼だが、「友人だ」と言ってくれた記憶は彼は持っていないだろうけれどスバルは覚えている。彼の優しい言葉を適当にあしらい、寝かしつけるとスバルは行動を開始する。

 皆が寝静まっている時間に置手紙を残して、ロズワール邸に単独で戻ることにしたのだ。あそこで起こっていること確実に把握することが狙いで、今回はそれがわかれば死んでもいいと既に覚悟をしている様子。だが、その行く手を阻むのはまたしてもガーフィールだ。

 スバルは彼が何に対して怒り、なぜスバルを止めようとするのかを見極めようとしていた。ガーフィールが何かを隠していることはわかっているが、それは一体何なのだろうか? 真意が掴めずスバルを信じられない気持ちはわかるが、スバルは今では多くの事を知っている。だからできることがある。

 スバルは真摯に、自分だけが見ている地獄があるからこそガーフィールたちを助けたいという事をつたえ、聖域から出てガーフィール邸に戻ることができた。レムとペトラ、パトラッシュをフレデリカに任せて先に村に避難をするように指示をだし、スバルはベアトリスと対面した。

 前回悲しい別れ方をしたことを、ベアトリスは多分覚えていない。だけれど、今回の対峙がベアトリスにもかなり意味があるものになりそうだ。果たしてベアトリスが抱えている契約の内容とは何なのか? スバルはこの屋敷で何が起こるのかを突き止めることができるのか?!
(文=三澤凛)

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