TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』ロズワールが影に飲まれ……?第34話

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TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』オフィシャルサイトより

 エキドナは嫉妬の魔女がスバルに施した苦難に強い怒りを覚えつつも、スバルの「死に戻りに回数制限があるのか?」という問いに、制限はないと答える。つまり、スバルは何度も何度も、本当に何度でも死ぬことが出来てしまうのだ。

 だが、何度も死ぬことができるのはスバルだけでありその死に関連して彼の周りで誰かが死んでしまってもその死には対応していないという。

 スバルが自分が死ぬことで運命を調整するのならそれは幾度となく可能ではあるが、自らが死なないことだけを重視して考えた場合、周りの死は全く考慮されず犠牲になっていってしまうのだ。

 スバルはエキドナのこの解説を聞いて、回数制限がなく周りの者の死が考慮されないのならこの能力を使い倒してやる、と腹をくくった。スバルがあまりにも早く決断したことで逆にエキドナは驚くが、彼が腹をくくれたのはエキドナの存在が大きい。

 誰にも言えなかった秘密を共有することができ、自分よりも多くを知ってい彼女が味方、あるいはスバルに知識を授けてくれるというのはかなり大きい。

 スバルは感謝を述べ、さらに情報を得ようと質問を重ねる。今回スバルの命を奪ったウサギのような生物。あれは一体なんだったのか。エキドナによると、あのウサギは「多ウサギ」というらしい。スバルが大苦戦を強いられた白鯨、そしてまだみぬ黒蛇と並んで三大魔獣と呼ばれる存在の一つらしい。単純な攻撃力なら白鯨がトップクラスではあるものの討伐の難しさはそれをしのぐ問われているという。

 多ウサギにとって、自分たち以外の生物は全て食料としてカウントされるという。多ウサギが現れた後には無人の野しか残らないと言われるほどに、彼らはよく食べるのだそうだ。さらにやつらは一匹から無限に増えることができるといい、彼らを殲滅するには一か所に全てを集めて一気に葬るしかないという。

 スバルは多ウサギに立ち向かう算段と、ロズワール邸に戦力を集める手筈、それにかかる日数などを計算すると期限は4日であることが発覚する。多ウサギだけでもかなりダメージをくらいそうなのにそこにエルザと戦うことなども考慮するとどうしたらいいのかが全く分からない。

 苦悩するスバルを見て、エキドナはその三大魔獣を作り出したというダフネという間所とスバルを合わせてみることを提案する。だが、あまりお勧めできる方法ではないらしく厳重に警告を出す。

 一つ、ダフネの拘束を解いてはならない。一つ、触れるのは禁止、一つ、眼を合わせるのは禁止。これだけを言い残し、エキドナはダフネと入れ替わるべく姿を消した。

 だが、代わりにスバルの前に現れたのはダフネではなく傲慢の魔女テュフォン。彼女は幼女のような姿でその天真爛漫さでスバルを翻弄してくる。スバルが悪人じゃないかどうかチェックするといい、彼女の手を取ると、スバルの腕はもげてしまう。その行動の中えでスバルが悪人ではないと見抜いたようだが、自分のことを咎人だと思っていると指摘した。スバルの全身をバラバラにし、言いたいことをいうと彼女の姿は消え、その変わりにまた別の魔女がやってきた。

 彼女は憤怒の魔女ミネルヴァ。怒って怒って戦隊ものようなパンチを繰り出し、スバルのバラバラになったからだを直して彼女も去っていった。そのあとに現れたのが、アイアンメイデンのようなものに入った暴食の魔女ダフネだった。彼女に会うためだったのに邪魔が入っていただけだったようだ。

 彼女はスバルから香る匂いに食欲を刺激されてしまう、とよだれをたらし、このままでは体に毒だから手っ取り早い対話を望んだ。

 スバルにとっても長々と話したい相手ではないことから直球の質問を繰り出していく。なぜ、ダフネは三大魔獣を作ったのか? その魔獣のおかげで400年以上人間たちは厳しい状況に置かれているのだ。

 ダフネはその質問に対し、多ウサギがいることで飢餓がなくなる可能性を説き始める。確かに、無限に増える多ウサギを食料にできたら飢えは無くなるかもしれない。だがやつらは人間を食い物にする。そうして犠牲があとを絶たない。だが、ダフネに言わせてみれば、食べるなら食べられる覚悟を持たないと平等ではないという。

 食欲は人間の三大欲求の中で一番強く、食べないことには生きられないという。スバルも一度、死ぬほどの飢餓を経験してみれば、このダフネの意見に賛成するに違いないというのが彼女の意見だ。

 だが奴らを討伐するためのヒントもダフネは与えてくれた。多ウサギはマナを頼りにしており、一人強力な魔法使いを囮にたてて集まったところを仕留めれば簡単なのではないかと助言をした。数は多くとも、奴らの思考は一つという単純な生物らしい。この情報は今のスバルにとってはかなり有力なものになるはずだ。だがダフネは「やれるものならやってみるといい」と不敵に笑って姿を消した。果たしてこの笑みが示すものとは……。

 ダフネが姿を消すと、エキドナが改めて現れる。個性の強すぎる魔女たちを相手にした後だとエキドナがとても常識人のように見えてしまう。ほめられたエキドナは前にもまして甲斐甲斐しくスバルをもてなすなど本当にチョロ可愛い。だがゆっくりお茶を楽しむ時間もなく、スバルを起こそうという力が外界から働き、このお茶会が終わるときが来たことを告げる。スバルは意識が戻ってもエキドナのことを覚えていられるようにしてもらうために、対価を払う、と宣言する。

 するとエキドナはペトラが巻いてくれたハンカチを要求する。この意識世界でそれに触れるだけで、現実世界でそれが無くなるわけではないようだが、どんな意味を持つのか?

 スバルはまたしても試練の場で目を覚ます。エキドナの事はきちんと覚えており彼女が約束を守ったことをしっかりと確認する。だが、目覚めた時にはエミリアの姿が見つからない。エミリアに起こされたと予想していた分動揺が走り外に出てみるが、試練の場を影が覆いつくそうとしている場面を目撃してしまう。

 その影が全てを覆うようにしていく中に、スバルは人影を見る。その影はスバルに近づき、「愛してる」とつぶやき続け、彼に抱き着いてくる。それは嫉妬の魔女。一体なぜ彼女がこのタイミングでここにいるのか?

 その影にスバルが呑み込まれそうになった時突如ガーフィールが彼の体を奪取する。この全てを覆いつくす影はいったいなんなのか? ロズワール邸に向かおうとする嫉妬の魔女をスバルはどうやって食い止めるのか?

 当のロズワールが福音書のようなものを抱きしめて影に飲まれていったが、彼は一体何をどこまで知っているのか?
(文=三澤凛)

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