TVアニメ『魔王学院の不適合者』かつての盟友はどんな形でこの世界に転生しているのか?第9話

TVアニメ『魔王学院の不適合者』

 なぜか冒頭から英語で2000年前って表記されたのはなんでだったんだろう。今まで別にそういう表記なかったのに。レイ登場あたりからずっと過去の勇者とのやり取りが描かれていたが、今回もそのシーンがプレイバックされる。

 勇者カノンとアノスの間にうっすらと見える友情のようなもの。この友情に気付かず水を差す老人。勿論、その老人はアノスの力の足元にも及ばず、あっという間に倒されてしまう。だが老人は、自分の命が朽ちても、必ず倒してみせるという恨み言を口にしてこの世を去っていた。この男の予言めいたものが、現世でアボス・ディルフェビアが魔王として認知されていることに関係しているのだろうか?

 魔剣大会も終わり、レイとミサもアノス陣営に加わった中担任のエミリアが姿を消し、新担任が彼らの受け持ちとなったようだ。けっこうあっさりといなくなってしまうあたりに闇を感じるが、新キャラも出たしやることも多いので感傷にも浸っていられない。

 今回から新章突入らしく次は異世界である人間界にある勇者学校との交流試合が行われるらしい。 魔族の世界では勇者という言葉に馴染みもなく、人間界との交流も珍しいようでざわめきが起こる。勇者が何をする存在なのかもわからないものも多いようで、アノスによる解説が行われる。この世界のオリジナル設定、とても素晴らしいけれど口頭説明だけだとどうしても理解が追い付かないものが多くてそれが辛い……。

 基本的には魔族と勇者の関係は私たちがしっているもので間違いないが、魔法の使い方が少し違うようだ。

 アノスは勇者学院にいくということで、自分たちの配下を改めて鍛えることに。過去自分が相手にしていた勇者は人間だとは思えないくらいに強敵だったことから、交流試合で対する勇者候補たちに恥ずかしい実力は見せられない、と鍛錬しようと思ったようだ。ミーシャ、サーシャ、レイ、ミサのそれぞれの弱点を明確に指摘し、それらを鍛え上げようとする。皆もアノスのその意気込みに受けて立とうと必死で食らいついていった。

 そして、勇者学院との交流試合10日前にあんって参加予定の生徒たちは魔王学院から出発することに。それぞれの班で自らの力を使って勇者学院にたどり着くようにというお達しだ。上級生は3日ほどをめどにたどり着き、新入生は10日ギリギリでつくのでは? という目算だったがアノスにしてみれば目的地にたどり着くのには1秒で事足りる。あっという間にたどり着いた一行は時間を持て余し、それぞれやりたいように過ごすことに。アノスとサーシャは事前に勇者学院に出向き調べ物をすることに。
 
 自分は常識があるから、異界で無茶はしないと言っていたアノスだったが部外者立ち入り禁止の勇者学院にさっさと足を踏み入れようとする当たり、常識があるとは思えない。不法侵入一歩手前でエレオノールという、勇者学院に通う生徒に遭遇し、中に入れてもらえることに。
勇者学院でも魔王について聞いてみるとやはりアボス・ディルフェビアという名前が帰ってくる。一体この記憶はどこから根付いてしまったものなのか? さらには人間界では魔王と勇者の立ち位置や伝わっている伝承にも差異があるようだ。
 
 魔王も転生しているのなら、勇者も転生しているのか? という質問に対しエレオノールは勇者がもっていた複数の根源から4人の転生者がいることを教えてくれる。その中の2人がアノスの前に現れたが、どちらもアノスから見てみれば勇者カノンと同一人物とは到底思えないという印象だ。

 果たして、かつての盟友はどんな形でこの世界に転生しているのか。そして、二人は現世でも敵対する運命にあるのか? 次回は交流試合。どんな戦いが繰り広げられるのか、楽しみにしたい。
(文=三澤凛)

TVアニメ『魔王学院の不適合者』かつての盟友はどんな形でこの世界に転生しているのか?第9話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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