TVアニメ『巨人族の花嫁』もっとBL要素があっても良かった最終話

TVアニメ「巨人族の花嫁」 | 公式サイトより

 冒頭に二人がイチャイチャしている所謂「繁栄シーン」があったのだが、地上波では放送できないので代替にスチルが挿入されるのが僧侶枠のお約束だ。

 この巨人族の花嫁では毎回晃一の世界にカイウスが来たバージョンのスチルでやってきていたのだが、今回は最終回という事で趣向を凝らしたものになっていた。突然ソシャゲのガチャの広告みたいな画面で、晃一ピックアップガチャの宣伝画像スチルがあらわれた。

 SSRはパーティーコスの晃一だそうで、ボタンタッチで異世界から召喚できます。など文言がいちいちこまかくソシャゲに寄せられていて、つい一時停止をしてまじまじと見てしまった。

 全裸で意識朦朧となっている晃一。案外筋肉ムキムキなことに衝撃を受けてしまう。彼は朦朧とする意識の中、自らカイウスにキスをする。そして自分がいつの間にかカイウスのことを好きになっていたことを告げる。え、このタイミングで……。

 その時がバロが出発してからちょうど30分経っていたようで、必死で彼がライサの実をカイウスへと託す。カイウスは受け取ったライサの実を口移しで晃一に食べさせ、無事一命をとりとめることができたようだ。そしてカイウスは、勿論自分も晃一を愛している、ということを告げる。

 この光景を見ていたバロはライサの実にまつわる伝承を母から聞いた幼少期のことを思い出していた。双子だったライサとカイナという人物が双子でありながら愛し合っており、それを世間に許されなかった為に二人は実となりお腹の中で一緒になったという内容だ。巨人族と普通の人間のカイウスと晃一が結ばれた光景にその双子の神話を重ね合わせてしまったようだが、だいぶ神々しく見えたのだろう。
 
 健康を取り戻した晃一はこの国でカイウスと生きることを決意したのか、馬車で巨人族の国へと向かう。その荷馬車には見覚えのあるしっぽが覗いているが……。母が亡くなったことと、今回のカイウスが自分の為にまた命を落としてしまったのではないかという事に恐怖を覚えたことを語る晃一。

 カイウスはその思いを受け、自分は晃一が安心できるように晃一を守り、なおかつ晃一よりも長く生きることを力強く約束した。こうして二人はこの後も仲睦まじく暮らしたのでした。めでたしめでたし……。

 僧侶枠初めてのBLということでどんな過激なものがやってくるのかと思いきや、BLっぽいシーンはそこまでなくきれいに終わったように感じられた。 完全版みたらもっとあれかもしれないのだけれど、短い時間の中で異世界という色々説明をしなければならない世界観を詰め込んだことで肝心のBL部分が少ないのは残念だったようにも感じる。またBLが取り上げられるときには僧侶枠らしい行き過ぎた展開を楽しみたい。
(文=三澤凛)

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