戦隊もののナレーションのように勇ましい声でエグゼロスについて解説をされると、何とも言えない不思議な気持ちにさせられる。改めて、5年前に突如現れたキセイ蟲を倒すべく立ち上がったエグゼロスの面々の紹介と、その能力について詳しい説明がなされていく。
冷静に振り返ると、エロをパワーにするという着眼点がすごい。さらにその力を蓄え戦うのが思春期の高校生というのもよくできた設定だ。寝ても覚めてもエッチなことばかり考えてしまう男子高校生ならそれをためてパワーにするのにうってつけだ。
それなのに烈人しか男子メンバーがいないのは何故なのだろう。もっと多くの男子高校生のたまったパワーを使えばいいのに。きっと世界を救えるくらい集まるはずだ。
キセイ蟲が現れ始めたころに、尋常ではないエロパワーを持っていると好きな男子に暴露されてしまった恥ずかしさで心を閉ざし、男子を拒絶した雲母。そうだった、そういう設定だった……と改めて思い出す。
トラウマの原因に一役買っていた烈人の誘いにのって、またしても自らを苦しめるエロに向き合うことになるという設定も改めて見直してみると綺麗にまとまっているようにも感じるから不思議だ。
さらに烈人たちとともに宿舎で寝起きする仲間たちの紹介も行われる。女子ばかりの面子だが、エグゼロスのメンバーということで他の人間よりもエロに関する欲が深いことが露呈していると思うと、なんだか可哀想にも思える。
自分たちがエグゼロスという組織に属していることは内密なのだろうか? そういえば、エグゼロスという存在自体が世間に認知されている団体なのかどうかという描写はなかったように思う。かといって、あいつらはエグゼロスだから、とか困った時にはエグゼロスを呼ぼう! という認知もされていないようだ。総集編をやるほど話数を重ねているはずなのに、まだ提示されていない情報は多い。
あとどのキャラクターよりもビジュアルからしてヤバイのは総司令みたいな立場にいる庵野丈である。めっちゃ腹筋割れてて、白衣で、胸だけかくしたトップスとぴったりしたショートパンツ履いてる三木眞一郎ボイスってどんな変態だよ。誰も突っ込まないけど出てくるたびに視聴者がざわついているのがわかるヤバキャラである。そんな彼らにサイタマの平和は守られているのだ。
過去彼らが倒してきたキセイ蟲たちの紹介も行われるが、それぞれが根気強く世界からエロを取り除こうという活動に適した能力を持っている。その中でも改めてちょっと意味わかんないな、と思わされたのが、スカートの丈の長さを伸ばすことができるというキセイ蟲だ。
敵も味方も色々やばいということが総集編で改めて明らかになり、東京支部の面々やチャチャなども加わり次回以降もまたカオスな展開は続きそうだ。
総集編のひきでは小悪魔のような雲母の姿が映されたが、あれは今後どのようにかかわってくるのだろう? 自分の中にこそ敵が潜んでいる、みたいな展開にしちゃうと東京支部まで出てきた意味がないので避けてもらいたいが、果たして……。
今期のカオス枠として、次回以降もバカバカしくも愛しい下ネタで走り抜けてほしい。
(文=三澤凛)
TVアニメ『ド級編隊エグゼロス』エグゼロスの面々を改めて紹介!第7.5話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、ド級編隊エグゼロスの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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