TVアニメ『彼女、お借りします』自分優先の瑠夏に共感できず?第7話

TVアニメ『彼女、お借りします』公式サイトより

 前回和也の親友クリの彼女として現れた瑠夏が、大暴走する回となった。

 千鶴がレンタル彼女だと見抜いた瑠夏の口を封じるために、瑠夏を尾行する和也。だがその思考は読まれており、逆に待ち伏せれる結果に。散々わめき散らして和也を追払おうとする瑠夏だが、和也も千鶴の秘密がかかっているのだからそう簡単に撤退するわけにはいかない。

 瑠夏から千鶴のことを口外しないとい言質を取るまでは帰れない、と粘りこむ。瑠夏はレンカノを借りる人など皆軽薄な人間であると、かなり冷徹な目で和也を見ていた。だが、和也が土下座して千鶴がレンカノであることを回りにばらさないでほしいことを頼み込み、ここまで引くに引けない関係になったかを語りだす。

 瑠夏は話半分で聞いてその場を去ろうとするが、足を滑らせて怪談から落っこちてしまう。それを和也が助けようとして二人一緒に落下。なぜ自分を庇うのかと問うと、和也はクリの彼女に怪我がさせられないことと、瑠夏が口外しないと約束してくれないと千鶴にも迷惑がかかってしまい、それを避けたいこと。レンカノではあるが、千鶴が最高の彼女であることには変わりないことをあらん限りの言葉を使って瑠夏に伝えようとする。

 すると彼女は、まさかの発言を和也に伝える。その発言とは「私もレンタル彼女なんです」。まさかの同業者ということで、その事実を千鶴に伝える和也。怒り心頭の千鶴は同御者を陥れようとする行為を彼女の事務所に通告してやろうかとまで思ったようだが、彼女がライバルとして自分のことを検索したとしてもおかしくないのか、と正体をしったことでその行動には一応の納得ができたようだ。

 だが同業者だということで、クリに自分のことをばらすようなことはしないだろうから、とにかく彼女の動向には気を配ろうということでこの日は幕を閉じた。突如そのレンタル彼女である瑠夏が和也の大学に現れた。それも和也がクリと待ち合わせをしている瞬間に、和也に会いに来たというのだ。

 瑠夏といる所をクリに見られたら言い訳がたたない、となんとか逃げ惑い隠れる和也。密室の狭いところに慌てて隠れるなど、なかなかにドキドキするシチュエーション。瑠夏はなぜかそんな場面で冷静にスマホを取り出して何かを調べている様子。見つかったらやばいのに何を考えているのかとハラハラしていると、突然和也にハグをしてほしいと頼み込む。もちろんそんなことができるはずもないし何を言ってるのかと慌てているところに、クリがやってきてしまう。

 この状況をどう説明したら……と思っていたら瑠夏はクリに向かって「この間はレンタルありがとうございました」と深々と頭を下げてしまう。自分がレンタル彼女を使っていたことを友達の前で言われるという一番最悪の状況を作り出す瑠夏。クリはショックを受けてその場を退場してしまう。可哀想すぎる。

 その場で瑠夏ともクリとも別れた和也は、そのまま起こった出来事を自宅前で千鶴に報告をしていた。だが瑠夏がクリの前でああいったことで、逆に千鶴の件がばれる確率は減ったようにも思える、というようなことを話していたら、なぜか瑠夏が和也のアパートにやってくる。なんでも、クリとのデートの際にこの近くを通ったときに家を教えてもらったというのだ。和也と千鶴が家が隣と知り怒り狂う瑠夏。

 瑠夏はそのまま激高し、突然スマホを取り出しボイスレコーダーに、千鶴の仕事のことは誰にも口外しないことを誓う、ただしそれは和也と付き合うことが条件だ。 とのたまった。なぜなら、自分は和也が好きだから‥‥…と。 あまりの急展開についていけない和也と視聴者。どの段階で好きになったんだよ!! と動揺が隠せず、意味がわからなすぎて、部屋にいた千鶴も出てきてしまうほどだ。

 千鶴のことを大事にしている姿を見て、レンカノをここまで大事にできるなら本当の彼女ならもっと大事にしてくれると思った、というのが理由の一つだそうだが、それで「好き」までいくにはどう考えても足りない気がする。さらには「はじめて90点を超えた」という意味不明な単語も確認された。

 とにかくアパートの廊下で立ち話もなんなので、ということで和也の部屋で話すことになったのだが、千鶴がなんの躊躇もなく和也の部屋にはいったことで、瑠夏はやはり二人がレンタル以上の関係にあることを邪推。またしても勝手に怒りだして収集がつかなくなる。

 千鶴は、瑠夏が和也と付き合いたいと言っているが和也の気持ちはどうなのかと尋ねる。和也は瑠夏のプロポーションにはそそられるものがあるが、クリのことを考えると付き合うという選択肢は全く出てこないことを明かす。千鶴はその言葉をきくと「ならちゃんと断ればいい」と優しく背中を押してくれた。

 和也は、断ることは前提に、そこからクリや周りに変な風に噂が広まらないように、和也の口から自分も千鶴をレンカノとして借りていることを明かして、秘密を守ってもらえるように頼み込んでくる、とベランダから瑠夏にみつからないように脱出を試みる。

 だが、あと一歩のところで瑠夏に見つかってしまい、和也は2階から転落、腰を強打してしまう。だが、なんとしてもくりに会わねば、と必死で前に進むが瑠夏が後から追いかけてくる。なぜ逃げるのか、どうして彼女にしてくれないのかと大騒ぎする瑠夏に対し、和也は土下座して「くりの気持ちを考えたら君と付き合うことはできない」と誠心誠意のお断りをする。ところがボロボロと泣きじゃくる姿を見て心が痛んでしまう。その姿をみた千鶴は和也に「やっぱり付き合いなさい」と指令をくだす。あそこまで大泣きしてまでショックを受ける姿には裏があるようには思えないし、千鶴としてはレンカノの存在を知る人を増やしたくないという気持ちもあるようだ。こうして、和也には彼女ができてしまった。

 今回はエンディングが特殊で、瑠夏の過去にまつわるものだった。昔から心拍数があがることがなかった瑠夏。そんな自分の体質に、自分がロボットのようだと感じ、クラスメイトの女子たちが恋愛で胸がどきどきする、という発言を聞き恋愛に興味を抱く。

 その中で出会った「レンタル彼女」という職業。これならドキドキを味わうことができるのでは? と期待したものの、どんな人とデートを重ねても、瑠夏の心臓が高鳴ることはなかった。そんな時に出会った和也にだけ、瑠夏の心臓がはねたのだ。だから、こんなにも必死で和也を手に入れようとしていた、ということがわかるものだったのだが……。

 それにしても自分の気持ちを優先して押し付けようとする姿には共感も同情もできなかった。だけど瑠夏はかなり人気キャラクターっぽい。これから印象はかわっていくのだろうか? これなら麻美ちゃんの方が好きだけどなぁ……。麻美ちゃんの出番もそろそろやってくるのだろうか。
(文=三澤凛)

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