アニメ『日本沈没2020』死体に群がる鳥にそれを食らうサメ…鬱化が止まらない第8話

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Netflixオリジナルアニメシリーズ『日本沈没2020』公式サイトより

 救命ボートのような小型船で、漁師のおじいさんと歩と剛という三人で漂流することになってしまう。だが食料も無ければ水もなく、頼りは救命灯のみ。誰が見てくれてるかもわからないままに打つが、手ごたえはすくない。

 波に大きく揺らされ、船酔いに悩まされるが、おじいさんは吐血をするなど、先行きが不安である。

 いつの間にか眠っていた歩と剛。歩は鳥がやたらと鳴いている声に目を覚ますと、っ漁師のおじさんの元にものすごい量の鳥がたかっていた。なぜ? と思い目を凝らすと、彼の体を餌に、鳥たちが集まってきていたのだ。

 吐血をしていたおじさん、病気を持っていたようで歩たちが寝ている間に絶命し、その死体に鳥たちが群がっていたようだ。

 歩はパニックになりながら、何とか鳥たちをどけようとする。だが鳥たちは歩の攻撃など気にも留めない。最終的に、サメがおじいさんの体をさらっていってしまった。

 取り残された歩と剛は二人きりでこの苦難を乗り越えることを余儀なくされる。荒い波に耐え、二人で励まし合いながら生きるすべを探す。

 懐中電灯でSOSのモールス信号を発信。剛が持っていたチョコバーを二人で分け合い、雨水をためるも火山灰が混じっていて飲めず肩を落としたり、船に穴が空いて大ピンチに陥ったり……。

 二人で波に漂う間、家族の思い出話に花を咲かす。お父さんのイルミネーションのこと。お母さんが繰り返し読み聞かせてくれていたお話のこと。生き延びたらやりたいこと。希望と思い出と不安の混じる姉弟の話は見ている方にも切ない気持ちを起こさせる。

 父の夢を見た時はそのまま覚めてしまったが、また眠っている二人の元に母が現れた夢を見た。だが、その夢は覚めず現実だったことを教えてくれた。母マリと古賀がボートにのって助けに来てくれたのだ。

 まさかの再会に喜び合う面々。歩たちが乗っていた救命ボートとマリたちのボートをロープでつなぎ、彼らは小野寺さんが残してくれた座標を頼りに広島方面を目指すことに。

 お母さんがいるだけでかなり活気が違う様子が描かれ、4人それぞれの思い出話に花が咲く楽しい船上の様子。だがそれもあっという間に終わりを告げる。

 自分たちの進む先に、モーターボートを発見する。燃料もほぼ満タン、そして鍵もついておりエンジンもついた。だが、海の中でロープが何かに引っ掛かっていて動かすことが出来ないのだ。

 このロープを、マリが取ってくると名乗りを上げる。だが歩は母の体がそんなことをしたら持たないのでは? と心配する。

 事情を知らない剛が説明を求めると、マリは自分の体内に補助心臓がついており、そのバッテリーが今止まったことを告げた。さらに合併症も起こってしまっており、自分の命が残り少ないことも承知の上で、だからこそ泳ぎが得意な自分がロープをほどきにいくのだ、と。

 マリのおかげでロープはほどけた。だが、彼女が水面に上がってこようとしたその時、心臓は動きを止めてしまったようだ。

 すぐさま歩が助けに赴き、船上で心臓マッサージと人工呼吸を行うが、マリの心臓が再度動き出すことはなかった。 

 このマリが海に入る下りの際に、ずっと過去の思い出で、何度も彼女が子供たちに読み聞かせをしていた声が流れていてそれが涙なしには聞けなかった。

 子供たちのことが可愛くてしかたなく、愛が溢れている声。歩と剛の背中を押して二人を守るために最後まで自分の人生を全うしたお母さん。

 両親を亡くし、陸地がなくなった日本で歩と剛は何を見るのか? 残り2話。どんな結末が待っているのだろうか……。
(文=三澤凛)

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