アニメ『フルーツバスケット 2nd season』クラスで演劇って実は難しい??第20話

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『フルーツバスケット』公式HPより

 今回は14巻の81話から一部ボタンの掛違えなど生徒会分、82話を飛ばして、83話の生徒会の部分を抽出して構成したエピソード。

 とうとう、由希の話が確信に迫ってきた。この後の話もう絶対涙なしに見れない。原作今パラッとみたんだけどそれでも涙が止まらなくなる。

 文化祭の出し物で、透くんたちのクラスはシンデレラの劇をやることに。昔から漫画の中の主人公たちのクラスはなぜか演劇を上演する流れになってそれに憧れていたけれど、クラスで演劇をするのは案外難しい。

 配役は明日投票で決定する、ということだがクラスメイト全員一致で由希が王子様がいいだろうと思われていた。だが、由希は生徒会の仕事に忙殺されるために出番が多い役は引き受けられないことを事前に伝えていた。

 それによって決定した配役は、由希は魔法使い役。これもそこそこ出番ありそうだけれども大丈夫なのだろうか。王子役が夾。シンデレラが花ちゃん。意地悪な姉が透くんというそこそこにカオスな配役。花ちゃんがシンデレラで王子が夾。これで普通のシンデレラができるはずがない。

 由希に近づく透くんを嫌な役にしてやろうというプリユキメンバーの思惑により透くんも似合わな過ぎる意地悪役になってしまったが、本人はやる気満々だ。この混乱必至の演劇については後日がっつり時間を取られると思うのでそれが今から楽しみだ。

 クラスの出し物だけでなく、生徒会としての仕事にも追われる由希。携帯を持たない由希は急な呼び出しも誰かに直接呼びかけてもらわないといけないことを指摘され、携帯を持たないのかと聞かれる。

 まだ高校生の由希は親の承諾書がないと契約ができないために、購入に二の足を踏んでいた。その態度に、親と不仲なのかと問われ由希は自分たちの関係を「ボタンの掛違い」と表現する。

 翔はその表現が自分にも当てはまる。と膝をうつ。その時は一体翔と誰の関係がボタンを掛け違えているのかを聞かずにいたが、それはすぐに判明することになる。

 会議があるからと集まった生徒会役員たち。だが、またしても真知が暴れ教室のガラスを割り部屋を荒らしてしまっていた。直人は怒り、公はちゃかすなどそれぞれの反応を示すが、翔がこの場を収めると公言したために他メンバーはふたりを置いて会議に出席することに。

 会議を終えて戻ってくると、真知の姿はなく翔が部屋を片付けていた。なんでも彼女は既に帰宅したようだ。それに怒った直人も帰宅してしまい、流れで由希が片づけを手伝うことに。

 その中で、翔と真知が異母兄弟であることが語られる。だから翔はずっと真知を知っている態度だったことが腑に落ちる由希。

 そこそこお金持ちの家の子だった翔と真知。だが本妻の子である真知と妾の子だった翔の間には跡継ぎ問題のようなものが持ち上がり、それぞれの母親が争い合っていたという。最初は従順にその為の教育を受けていた翔だったが途中からこの争いがおかしいと気づいた翔が公衆の面前で暴れたことで終止符が打たれた。

 翔母もそこからこの争いのおかしさに気付き跡継ぎ問題から一切手を引いて平和な家になったらしいが、真知はまだ何かに捕らわれて苦しい気持ちを抱えているのかもしれない。

 翔がボタンの掛違いと感じていたのは、この自分たちの家族の関係だったのだ。男が継ぐ、女だから継げないなど色々考え方が古いよな、とつぶやいた翔の言葉を受けて、由希も何か吹っ切れたようだ。子供が親を選べないように、親も子供を選べない。当たりはずれではなく、その関係のままやっていかなければならないのだ。

 この話をした後、由希は実家に携帯の保護者の認印をもらいに行き、改めて母と対峙する。そこで「無駄遣いしちゃだめよ」という普通の親子のような会話をするなど、少しずつ変わってきている関係を感じるのだった。いつか、もっと時間が経ったら「そんなこともあった」と笑いあえるようになるのではないかと感じさせられた。

 別日、生徒会に足を向けた由希。資料室に入るとその部屋の鍵が壊れており閉じこめられてしまう。蹴破って出ることを直人に止められ暫く真っ暗な部屋にとどまることに。

 さらにペンキをこぼしてしまうなど、不幸は続く。ペンキの黒い色から、慊人のことが連想されさんざんひどい言葉で責められた時のことを思い出してしまう。慊人から、由希が透くんに何を求めているのか、確信を突かれる。その瞬間に、扉を破ったのが真知だった。突然真っ暗だった視界が開け、救われた思いがした。

 由希が透くん本人にも伝えていない、彼女への想い。今回その核心の一言はなく終わってしまったけれど、初めてこの由希の気持ちを知った時の衝撃たるや。次回の頭で語られるのか。その場合は由希と夾の関係についても言及されるだろうから本当に次週は涙なしでは見られなさそうだ。今から号泣の準備をしておこう。
(文=三澤凛)

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