TVアニメ『彼女、お借りします』非モテ男子はレンタル彼女しかない？第6話

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　まさかの千鶴から直々に一緒の部屋で寝ることの許可が出たことで、和也の妄想は爆発。もしかして千鶴もなんだかんだ言って自分のことを……？　なんて甘いことを考えた瞬間に、千鶴から重たい一撃を食らってしまう。　

　ただたんに廊下で寝かせるのが可哀想という千鶴の優しさから来たものだった。だがそれでもやはり同じ部屋の中で千鶴が寝ているというシチュエーションに悶々としてしまい寝付けない状態に。

　そこで和也は、なぜ自分をこんなに助けてくれるのか？　という長く思っていた疑問を彼女にぶつける。眠っていて聞いていないと思って今まで思っていたことをポンポンと口にだしてしまう和也。

　千鶴と一緒にいると自分が成長できるような気がしてしまう、できるならばこれからもレンタルさせてもらいたい、と口に出すと今まで眠っていたと思っていた千鶴がむくりと起き出し、和也のその言葉に肯定の返事を返してくれる。
　
　レンタル彼女は、レンタル主のメンタルケアも仕事のうちだから、和也の依頼にこたえることは可能であること。だけど嘘を重ね、周りを巻きこみお互いの祖母たちを悲しませる形で別れを伝えなければならない。そのためには和也に本当の彼女ができるのが最善であるからそれまでは、今までどおりお金を払ってもらってレンタル彼女という関係を続けることは可能である、というのだ。

　和也はその言葉を受けて、親友たちに千鶴とまた恋人関係を継続していくことになったことを報告。旅行の間さんざん心配をかけたメンバーを安心させたかったという野望は果たした。

　だが、そのことで一つの波乱が巻き起こる。和也の友人で旅行にも同行していたメンバーの栗林こと、くりが自分にも彼女ができたので、千鶴と和也が仲直りしたのならWデートをしようと半ば強引に約束を取り付けてきたのだ。その約束を取り付けてきたときに千鶴もいたことでもめずにスムーズにｗデートが現実することになったのだが、このWデートが二人にとって波乱の展開を巻き起こす。
　
　Wデートはくりの提案でボルダリングをすることに。ウキウキのクリが連れてきた彼女は、更科瑠夏ちゃんというショートカットにリボンのバンダナがポイントの千鶴に勝るとも劣らない美少女だ。

　自分といい勝負な程度にもてないはずのクリの彼女にしては美少女すぎる瑠夏に、和也は数日前に遭遇していた。歩きスマホをしてぶつかってきて、謝りもしないで去っていったという印象最悪だった彼女。だが、クリはメロメロなまま。

　ボルダリングデートは意外にも千鶴が大活躍、和也と瑠夏はなかなかうまくクリアできず苦戦を強いられていた。同じようにボルダリングがうまくできない和也は瑠夏に親近感を抱くが、瑠夏はボルタレン中もどこか和也に敵意をむき出しにしてくる　千鶴は女の子同士仲良くしようと瑠夏と行動を共にするが、二人きりになったタイミングで思わぬことを問いただされる。

　二人きりになったタイミングで瑠夏に唐突に言われた言葉。それは「千鶴さんって、レンタル彼女ですよね？」という衝撃的なもの。もちろん笑顔で否定しレンタル彼女なんて聞いたこともない、というような返答でうまくかわす千鶴。

　和也の元に戻ったタイミングで彼にも瑠夏に言われたことを伝えるが、お互いに何かぼろを出した覚えはない。ではなぜ彼女は千鶴がレンタル彼女だと知っているのか？

　瑠夏は和也にも、千鶴がレンタル彼女であることを問い詰めだし、慌てる二人に対して、「本当に恋人同士なら今すぐキスをして見せろ」と無理難題を突き付ける。この難関を切り抜けるために、キスをしているように見えるようになんとかごまかしながらやってのけ、それで信じさせようとするが、よく見えなかったと全く信じようとしない瑠夏。

　クリが戻ってきたことで追及の手は緩んだが、疑いの目は向いたままだ。言い訳をつくって千鶴をデートから先に帰らせ、ｗデートはそのまま解散に。だが、どうして瑠夏がレンタル彼女のことを知っているのか気になってたまらない和也は彼女のあとを追いかける。すると、瑠夏は和也が追いかけてくることを見越して彼を待ち受けていた。

　彼女もレンタル彼女だから千鶴を知っていたのか？　もしそうだとしたら類は友を呼ぶというか、もてない男の彼女はやはりレンタル彼女でしかないのだろうか……。
（文=三澤凛）