TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』ベアトリスはスバルを助けた理由とは？？第31話

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　突如として現れたエルザによって腹を裂かれ命を落としたスバル。死に戻りした先は、エミリアと共に試練を受けた直後のようだった。またしても過去と対峙しパニックに陥るエミリアの姿を見て、スバルは前回とは違い、自分も試練を受ける資格があることを皆に告げる。試練は全部で3つあること、そしてもしエミリアが試練を受けるのが辛いようであれば自分が変わりに受けてもいい、という話をするがここでは予想外の返答を受けてしまう。

　エミリアは自分が辛いのは仕方ないが、それを見てスバルが代わりにやらなきゃと思うほどに自分はダメなのかと余計に落ち込み、死に戻る前にはスバルが変わりに受ければいいといっていたガーフまでもが、試練はエミリアが受けるべきである、と言い出す。

　スバルが言い出すタイミングが悪かったのか、思うような結果を得られずに慌ててしまう。ガーフたちは、ロズワールの意向をくみ取ってエミリアに試練をクリアさせるべきであると考えていることを話してくれたが、その話を聞くとどんどんロズワールへの信頼度が落ちていく。果たして、何が最善なのか。

　とにかく屋敷で起こった惨劇を食い止めることから着手しようと、スバルはロズワールに一度村に単独で戻る許可を申し出る。だが、一人で行くには戦力が足らな過ぎるということでラムがお供をしてくれることに。ロズワールが大怪我をしているときに側を離れることに難色を示しはしたが、なんだかんだでちゃんと付き合ってくれるあたりラムである。
　
　早朝の出発はエミリアにも直接声をかけたりもしない内密なものだったようだが、ガーフはそれを察知して二人が出発する直前に姿を現す。以前は自らネックレスを手渡してくれたが、今回はこちらから催促しないと渡してこないなど、やはり前回と違う点が多い。

　ラムの口利きによってガーフのネックレスを手に入れることができたが、これがどんな役割を果たすものなのかはいまだわからず。スバルは屋敷に戻る道々、ラムにレムについての話をしどうすれば誰も死なずにすむようになるのかを思案しながら進んでいった。

　屋敷に戻ると元気そうなペトラが二人を出迎えてくれた。変わらぬ姿に安堵する持つかの間フレデリカが不在にしていることを聞き、その間にラムとレムを対面させることに。記憶からすっぽり抜けてしまった双子の存在を、彼女がどう受けとるのかという懸念があったがレムの眠る部屋に入るなり、ラムは「二人きりにしてほしい」と願い出る。

　部屋を出たスバルを迎えたのは、まだ帰ってくるには早いはずのフレデリカだった。彼女にどうしてエミリアに輝石を渡したのか、保守派についている彼女の思惑などを聞きだそうとするが、それらの言葉を聞いたフレデリカの反応はぽかんとした様子。思っていた反応と違い、自分の思い違いなのかと困惑するスバル。そこにラムが現れ、彼女を問い詰めだし緊張した雰囲気に包まれるが、その緊張をまた別の緊張が遮ってしまう。

　この段階で以前の死に戻りより数日早いはずなのに、またしてもエルザが屋敷に現れたのだ。ペトラを人質のようにして鋭利な刃物をちらつかせるエルザ。彼女を見て内輪もめしている場合ではないことを悟り、ラムもフレデリカも戦闘態勢を取る。だが、圧倒的な強さのエルザの前には二人の攻撃も大打撃を与えることはできない。

　お互いに攻撃を食らいながら、何とか一次退却はできたもののどうしたらこの窮地を脱することができるのか。スバルは屋敷に残るレムとベアトリスの救出を主張するが、ラムはその案を却下し、今いるメンバーが生き残ることが最善であることを説き、もしレムが本当に自分の妹ならば同じ意見を言うだろうと伝える。ラムにそんなことを言わせたかったわけじゃないのに、レムなら本当にそう答えてしまいそうだとも感じてしまうスバル。だが、それではここに戻ってきた意味がない。

　しかしスバルの主張にフレデリカとペトラが賛同し、フレデリカが獣化して道を開く間に二人を助け出すようにと先発する。レムの部屋に向かう途中、なぜか魔獣が現れその対応にラムがあたりペトラと二人レムの部屋を目指すがエルザから受けた攻撃による傷のせいでうまく動けないスバル。ペトラが必死でスバルを介抱してくれ、そのおかげでスバルもあきらめずに前に進むことできた。

　だが、気持ちはどんなに勝っていても力というものはまざまざとその気持ちを踏みにじっていく。突如天井が崩れ、意識を失うスバル。朧気に聞こえる声の様子から、ラムがスバルをパトラッシュに乗せて逃がそうとするが、パトラッシュもやられ、投げ飛ばされるスバル。

　目を覚ますとそこは屋敷の中。血の流れる目をこすり、周りを見渡してみると自分はずっとペトラと手をつないでいたことがわかる。ペトラに声をかけようと、その手の先を見てみるが、その手の先に体はついていなかった。
　
　絶望しながらもレムの部屋に向かい、たとえ今回も自分が死んでしまおうともこの世界線でレムを殺させたくないという一心で進むスバルの前に、またしてもエルザが現れる。彼女に対峙していたはずのフレデリカがいないことから彼女も殺されてしまったことがわかる。そしてラムも。死に戻って仲間を助けることを決意し、エルザの攻撃を受け止めようと思った瞬間、扉が開き、スバルは部屋の中に引っ張り込まれる。

　引っ張り込まれた部屋はベアトリスの隠れ部屋。スバルの命は助かってしまった。つまり、死に戻って助けることが出来なくなってしまった。なぜこのタイミングでベアトリスはスバルを助けたのか？彼女は一体、何を語るのか？
（文=三澤凛）