TVアニメ『魔王学院の不適合者』投げっぱなしのご都合展開連続で早くも辟易？第2話

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　史上最強の魔王がチートすぎるし、展開早いし、チョロすぎるしであまりにも色々爆速に物事が進みすぎていて「ん？」となる部分も多いが、振り落とされずについていきたい。
　
　転生前の回想からスタート。過去、アノスは魔王として勇者カノンと対峙していた。彼らは人間と魔族の長年にわたる対立を終わらせるために話し合っていたのだ。魔王は種族を分断する魔法をかけ、勇者に自らを殺させることで世界の半分をやることを約束し、2000年後に転生するときまでに世界を平和にすることを命じてこの世を去ったという事だった。

　だが、約束通り転生してみると歴史上最悪の魔王という呼び声高い自分の名は誤って記憶され、さらには自分は不適合者という烙印まで押されてしまっていた。だが、自分が始祖であることに間違いないという確信を持っているアノスは慌てず騒がず、自らの絶対的な力を見せつけることで周りに知らしめていく道を選ぶ。

　担任であるエミリアの指示で、クラスを班に分けて判別対抗試験を行うことに。班のリーダーを募ったさいに、アノスも当たり前のように立候補する。だが、混血であるアノスはリーダーには認められないと突っぱねられてしまう。アニスは混血にはリーダーが使う魔法は使えないだろう、と彼を見くびる発言をし、もしその魔法が使えなければ謝罪と自主退学を求めてきた。

　入学して早々にある退学の試練。このアニメも例外ではなかった。だが、このピンチをいともたやすくアノスはクリアしてしまう。それというのも、基準とされた魔法は彼が考案したもの。だが2000年の間に仕上が行われるもそれが不完全で伝わってしまっていた。アノスが多少てをくわえたことで、威力が2倍になり、その力を見せつけられたエミリアは彼がリーダーになることを認めないわけにはいかなかった。

　かくして、クラスには2つの班が誕生。アノスと、純血で多大な魔力を持っているとされるサーシャ・ネクロン。そう、ミーシャとは双子の姉妹である。だがサーシャは純血であるにも関わらず双子のミーシャは混血の制服を着させられている。この二人には何か確執があるようだがここでは詳しく語られていない。

　サーシャの元にはクラスの大多数がつき、アノスがリーダーの班にはミーシャ一人だけ。サーシャはミーシャの事を人形のような子で、姉妹であると思ったこともない、と毛嫌いしている様子を示す。一体何があったのか？

　サーシャはアノスに宣戦布告をし、自らの配下に下るように命令するが、そんな命令をきくアノスではない。魔力でねじ伏せようとしても、彼の方が力が強いので家内もしない。やはり決着は試験の結果で決めることになるようだ。アノスもサーシャの力は評価しているようで、勝負がついたら自分の配下になるようにと約束をする。

　試合は開始早々、誰もがアノスの力に圧倒されてあっという間に決着がついてしまう。サーシャ陣営はかなりの高位魔法を使っていたにも関わらず、アノスの使う初級魔法にもかなわないという圧倒的な力量の差に、サーシャは自らの敗北を認め、アノスの配下に入ることを承諾する。だが、いつか屈辱を晴らすことだけは宣言する。だが他意のないアノスの発言であっという間に彼のトリコになってしまうあたり、チョロインすぎる様子を見せた。
　
　試合が終わるとなぜかサーシャとミーシャの仲もなおっており、生まれてからかなり確執があったくらいの剣幕はなんだったのかと思うほど、姉妹仲は円満になり手までつないでいた。あの試合中に姉妹が仲良くなる要素など微塵もなかっただけにものすごく疑問が残る。

　アノスとも和解がなされたということで、サーシャもミーシャ同様アノスの家に招待されることに。両親は二人目の嫁候補を連れてきたとしてサーシャを歓迎。この両親でなかったら魔王の転生を受け入れて育てるの本当に無理そうだな、と思うくらいにぶっとんだ両親である。

　彼女たちを家まで送り届けるなど、紳士的な部分も持っているアノス。ミーシャが先に家に入った後、サーシャは彼を友人として認め、なぜか「友達としてのキス」として唇に突然キスしてくる。あまりキスを重大にとらえていないらしいアノスは「友達のキス」を平然と受け入れ、そのまま帰宅してしまう。その後ろ姿を見送りながら「最後にあなたにあえてよかった」と意味深な言葉を残して2話が終了してしまう。

　最後って何？　という疑問は勿論あるが、友達のキスって何だ？　という疑問とサーシャのブレブレなキャラが気になってしょうがない。このあたりちゃんと色々理由はご説明してもらえるんですよね？！　2話だから隠されている部分が多いのか、ずっとこんな感じに投げっぱなしを連発して駆け抜けるのか……。まだその見極めはついていない。
(文=三澤凛）