TVアニメ『Re:ゼロから始める異世界生活』覇権アニメのオーラ全開な第26話

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　基本的に2期がスタートすると第1話って世界観やキャラクター紹介に終始するものだと思っていたが、さすが覇権アニメはやることが違う。2期1話目は4年の歳月を経たものの1期の25話の完全なる続きからスタート。

　毎回ぎっちぎちに内容を詰め込んでいくスタイルも変わらず、初回からオープニングもエンディングもそしてCMもカットして内容を詰め込んできた。こんなことあり得るの？　というくらいにギュッと詰め込んだ26話。2期1話目からとんでもない展開だ。

　1期をリアルタイムで見ていなかった筆者。ｄアニメストアで2期スタート前に新編集版で見ていたので「レムって誰のこと？」の台詞で終わる1期の恐ろしさに手が震えたのだが、今回はその絶望の「レムって誰のこと？」という台詞からスタートする。

　苦労して討伐した白鯨に食われると記憶がなくなることは理解していたが、白鯨を倒した後でなぜエミリアがレムを忘れてしまったのか。混乱するスバル。なぜ、人はレムの記憶を失ってしまったのか？　過去、何度か体験した誰もレムのことを覚えていないという悪夢がよみがえってしまう。

　スバルと離れ、クルシュと行動を共にしていたレム。先だって陣営に戻る最中、彼らの団体が突如敵襲を受けてしまう。その襲撃犯は、またしても魔女教。やっと怠惰担当のペテルギウスを倒したばかりだったのに、レムの前に立ちはだかった魔女教徒はなんと2人。大罪司教強欲担当のレグルスと、暴食担当のライだ。クルシュ陣営の部下たちはあっけなく倒され、クルシュも腕を飛ばされるというかなりの強敵の2人。だがレムは愛するスバルが間もなく魔女教徒を倒しにくることを信じ、単身二人に戦いを挑む。

　結果、レムは彼らに敗北してしまう。スバルは陣営にて傷つき意識を無くしているレムを発見する。幸い命に別状はないようだが、眼を覚ますことはないという。何があっても自分を信じ、くじけそうになった時に常に側にいてくれたレムを失ったスバルは、死に戻りすることでこの結末を変えようと自ら命を絶つ。

　しかし、戻ってみるとセーブポイントが変わっていたのか「レムって誰の事？」と言われたタイミングに戻ってきてしまう。これではレムを救うことが出来ないと絶望してしまうスバルだったが、どうやらレムの存在の記憶が失われてしまう原因を突き止めることが出来そうだということから、風向きは変わってくる。

　パックによると、魔女教の大罪司教の暴食担当のライに、レムの名前と記憶を食べられてしまったことで、周りの面々がレムという存在を忘れてしまったのだという。レムと一緒にいたクルシュは彼らに名乗りを上げなかったことで、記憶のみを食べられ、周りから存在を忘れられることはなかったが、全ての記憶を無くしてしまっていた。
　　
　記憶をなくしたクルシュと、フェリス、ヴィルヘルムとエミリア、スバルで話し合いの席が設けられる。クルシュ陣営はトップの記憶が奪われるという大きな痛手を被り、存在を忘れられはしたもののエミリア陣営もレムという被害が出ている。今後どうしていくのが最適なのかの話し合いは必須である。

　フェリスはエミリアが王戦に出たせいで魔女教がここまで乗り込んできたことを暗に訴え、前に結ぼうといっていた同盟をときたいと申し出る。だが、記憶をなくしてもフェリスの芯のある対応で、同盟を無くすことが最善策ではないと説かれ、エミリア陣営とクルシュ陣営は一丸となって魔女教を倒し、それぞれの記憶を取り戻すことで同意する。

　眠り続けるレムを献身的に見舞うスバルは自分でも知らぬうちにまた悩み、ストレスを一人抱え込んでいた。エミリアはそんなスバルを気遣い、優しい言葉をかけ接してくれる。自分の大好きなエミリア、そして自分を大好きだと言ってくれるレムという二人の間で、大粒の涙をこぼし現状を変える決意を固めるスバル。ペテルギウスだけでもかなり苦戦した上に次は二人もいっきに現れた大罪司教にどうやってスバルは立ち向かうのか……。

　二期も冒頭から鬱展開すぎてハラハラが止まらないが、尺の取り方もめいっぱいな感じからまた確実に最高なものが見られるという期待が高まるばかり。新キャラクターの大罪司教のレグルスとライのCVが石田彰さんと川西健吾さんという声質が似た二人だったことが少し気になったが、二人は今後どんな風にスバルを追い詰めていくのか。

　期待高まるリゼロ二期。レムが1話で眠り姫状態なのはさみしいので、早く目覚める展開来てくれ！！
（文=三澤凛）