TVアニメ『イエスタデイをうたって』浪の猛アタックに悩む榀子が陸生を家にあげて…第7話

TVアニメ『イエスタデイをうたって』公式サイトより

 冒頭、ハルと陸生がお好み焼き屋にいるシーンからスタート。陸生がおごるとあってかなりの量の注文をするハル。陸生は新しくスタジオで仕事を開始することをハルに告げる。陸生の新たな一歩を祝って、ハルはむしろ逆に自分がごちそうする! とビールを頼もうとするが、未成年の飲酒は認められない。

 新しい環境に飛び込み、目新しいこと覚えなくてはいけないことの多くに翻弄される陸生。だがコンビニバイトだけで何をしたいかもわからない状態よりも、興味のある分野に飛び込んだことは前進だ。以前と同じ多忙でも充実感が違うようだ。

 陸生と榀子の共通の友人である福田も、なんだかんだと彼の進路について気になっていたようだ。しかし充実している様子の陸生に少し安心したのか、自らの結婚をサラリと報告。そして自分の結婚式では陸生にカメラマンもやってほしいともお願いする。あっさりとしすぎた結婚報告に陸生も驚きを隠せないが、カメラマンとして依頼をしてくれるあたりに友情を感じる。

 職場の先輩に結婚式で使用するカメラを借りようとした陸生だが、『自分でもちゃんとしたものを買った方がいいのでは?』といわれる陸生。「経験を積んだら」「もっと勉強したら」と逃げようとするも、先輩は才能がどうではなくちゃんと向きあって自らが望んで行動をしなければチャンスなどやってこないのではないかとアドバイス。この話を聞いて、陸生の中にも少し変化が見えそうだ。

 そして進路について悩むのは陸生だけではなく浪も同じだ。相変わらず予備校で苦戦し、うまくいっていない様子。榀子とも気まずい状況が続いているようであっちもこっちも八方ふさがりだ。 

 榀子とは小さなころから姉弟のような関係だったが、兄が死んでから彼にとっては「守りたい人」という位置づけになった。だが、そういう視点では見てもらえない。拗ねてみたらやはり弟のようにあしらわれてしまうし、成長したところが見せられたと思ったら「兄に似ている」と泣かれてしまう。

 兄の代わりじゃない、気の迷いでもない、弟でもない。男としての自分を見てもらいたいと勢いあまって彼女を抱きしめるがそれもかわされてしまう。

 榀子は榀子でこの浪の猛アタックに困り果てていた。彼を男として見られない。また、彼の気持ちは一瞬の気の迷いであると考えている。

 そして浪の兄である湧についても自分の中ではケリを付けて前に進むつもりでいた。榀子は浪の行動に悩んだ結果、陸生と会うことにした。自分から振っておきながらかなり身勝手にも思える。だが、困ったときに頼る陸生を頼ってしまうことからも、榀子はなんだかんだそういう仲になってしまうことを望んでいるように感じられる。

 浪についての相談をファミレスでしたあとに家に送ってもらい、立ち話が長引いたことで彼を家に上げることに。この後なし崩し的に関係がはじまるのか。そんな度胸が陸生にはあるのか。

 後半戦に入り、人間関係が複雑化していく。ここから彼らがどんな道を選び取っていくのだろうか。そしてこのタイミングでエンディングが変更に。1クールアニメで短いスパンで変更があるのは珍しいが、オープニングがないからなのだろうか。次回からの展開と合わせて楽しみたい。

(文=三澤凛)

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