TVアニメ『イエスタデイをうたって』元カノ・ユズハラの登場で3人の関係に変化が起こった第6話

TVアニメ『イエスタデイをうたって』公式サイトより

 だんだんハーレムモノっぽくなってきた感がある。それというのも、陸生の周りに新たな女が出現したからだ。 

 家賃滞納でアパートを追い出されたから泊めてほしい、と陸生のもとに転がり込んできたユズハラ。高校時代に4か月だけ付き合っていたという陸生の元彼女だ。次のアルバイト先で給料をもらうまでの間、ここにおいてほしいと訴える。

 毎回どの女性にも強く出られたら反論ができない陸生。今回も押し切られ、彼女をしばらく住まわせることになった。彼女はお礼として、毎日料理を作ってくれたりとかいがいしい様子を見せる。

 高校時代は絵にかいたような優等生だったユズハラだったが、卒業後には髪を染めるなど、だいぶあか抜けた様子。高校時代からかなりモテていたようで、彼女がいた委員会、そして卒業後に在籍していたバンドグループは、彼女がいることで恋愛関係の問題が発生し、それが原因で全て破綻。「破壊王」という異名がついていたという。

 陸生が彼女にフラレた理由は「私のことをわかってくれない」。どういう意味だったか分からないまま、終焉を迎えたため、陸生にとってユズハラとの恋は苦い思い出だ。
 
 しかしユズハラが転がり込んできたことで、彼を取り巻く女性たちに激震が走る。風邪をひきバイト先のコンビニを欠勤した陸生。その情報を聞きつけハルと榀子両名がお見舞いへとやってくる。

 その対応を行ったのがユズハラだ。ふたりの存在など寝耳に水のユズハラは自分が居候であることを素直に告げてしまう。これは誤解してしまうのはしょうがない。

 榀子は陸生をフった過去がある。だが、改めて陸生を意識するようになっていた。自分でも驚くほどに陸生にユズハラという存在がいたことに怒りを覚えていた。

 ハルは単純に自分が陸生に気があるということを知られている。さらに榀子というライバルがいることも認めている。そのうえで行動している。そこに新たな女が出現したことに怒っていた。

 陸生の回復後、またしてもコンビニに殴り込みをかけて陸生を問い詰めるハル。お前には関係がないという至極真っ当な言葉に怒りを爆発させてモノを投げつけるなど暴力的だ。

 陸生は榀子にも誤解をされた、と榀子には直接弁明を述べに行くが、笑顔を張り付けたままに怒っている榀子はガードが固く話も聞いてもらえない。それだけ怒っているということは多少の脈があるということに気付かないあたりが陸生らしい。

 自分が居候しているせいで陸生の人間関係にひびが入りそうであることに気付いたユズハラ。なんだかんだ言いながら陸生が気になる榀子が家に再び現れたところを捕まえ、きちんと自分と陸生は何もないことを説明する。榀子はユズハラの発言に納得し、自分の誤解を認めた。

 ユズハラは元々厳しい家庭に育ち、そのうっぷんがたまって高校を出た後に派手になったようだ。いやいや習わされていたピアノがいつしか特技になり、困った今職を掴むための武器となることの矛盾。だけどそうやって親が与えてくれたことが財産になっていることって多くある。

 ユズハラは榀子来訪のあと、バイトの本採用が決まったようで陸生には会わずに彼の元を去ってしまった。あっさりと目の前からいなくなった元カノだったけれど、大人なって当時とは全く違う距離感で一緒にすごした時間は、お互いにとってプラスに作用したようだ。

 第三の女性の登場によって女性陣にも心境の変化が起こったようだし、ここからの展開がどうなるのかが楽しみになってきた。

(文=三澤凛)

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