アニメ『フルーツバスケット 2nd season』ハルがブラック化! その理由は恋人である鈴にあった!?第4話

『フルーツバスケット』公式HPより

 今回のお話は大きくコミックスの中身をいったりきたりするわけでもなく8巻43話、45話あたりのエピソードを中心に展開。潑春がメインの回となった。

 修学旅行にの班決めで由希と一緒になりへそを曲げるキョン。そんな彼をからかう面々の元に紅葉が飛び込んでくるところからスタート。どうやらクラスでハルがブラック化して暴れまわっているという。

 暴れている教室に急行すると、窓ガラスが割れ、机がなぎ倒され……とかなりやばい状態。さらにハルが透に対して突っかかったことでキョンもヒートアップ。一触即発の状態になってしまう。
 
 ふたりが今にも殴り合いを始めそうになったところで、繭ちゃん先生が水をぶっかけてピリピリムードは終了。物理的に頭が冷えたハルはブラックモードも解除されたようだ。

 親呼び出しを食らったハルは由希とともに教室で待機。ハルは由希にだけ、なぜ突然ブラックになって暴れたのか理由を語りだす。

 それは、同じ十二支である鈴と破局したからだという。大怪我を負って入院していた鈴の見舞いに行くと「もう飽きた」と突然振られてしまった。その後、数日は実感がなかったものの、今日、ストレスが限界に達し、爆発した。
 
 十二支間で恋愛関係になることを良しとしない慊人には内緒にし、注意深く付き合っていた。生半可な気持ちではなく鈴を大切に思っていたハル。だからこそ、突然断ち切られたことにまだ気持ちが整理できていないのだろう。

 親がやってきてこの話は急に終わるが、由希もまだ未知な恋という部分で惑うハルの様子は気になるようだ。

 結局ハルはしばらくの自宅謹慎。落ち込むハルの姿を見た由希は彼を励まそうと、草摩本家にいくことを決意。由希にとっていい思い出が一つもない本家。近づくだけで緊張が走り気分が悪くなるほどの場所だ。

 なるべく誰にも見つからないように、と動いたつもりだが、長年勤めるお手伝いさんにあっさり発見され、慊人に挨拶をするようにと促されてしまう。やはり気を抜けない。

 なんとかハルの部屋にたどり着くが、彼は気ままな謹慎生活を送っていた。鈴への気持ちが消えたわけでもないが、ゆっくりと犯罪にならない程度に彼女を想い続けるということで自分の気持ちを整理したらしい。
 
 由希も落ち着いたハルの姿を見て安心したようだ。透についてのことをハルに茶化されていたが、「透」呼びは恥ずかしくてできないのが可愛い……。

 毎回、変わろうと少しずつ努力している由希の姿が描かれているが、自分が苦手だったり怖かったり避けていたものにちゃんと向き合おうとしている。なかなかできることではないだけに見ていてかなりすごいことだと思う。

 2nd seasonでいったいどこまでの範囲をやってくれるのだろうか。ラストまではさすがに厳しいだろうけれど、このシーズンの中で色々大きく動くことだけは間違いなさそうだ。

(文=三澤凛)

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