TVアニメ『かくしごと』ギャグと泣きが絶妙に融合!気になる母の存在は?第4話

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TVアニメ『かくしごと』公式サイトより

 中目黒の家にあった箱の続きが鎌倉にあることを発見した姫。箱の中には、その年齢に応じた品々が収められている。その年になった姫のことを想像しながら、母がその年齢のときにそろえたものだ。流行りはその用意した年のものになってしまうから、開封したときにはかなり古く感じるものもあるだろうけれど、そんなものほど母のを感じられるようだ。

「ノルマエ・ナマエ」
 そんな切なさ満載なアバンからは考えられないほどに、本編は日常ギャグである。ペンネームの話題を職場でしていたと思ったら、姫の学校で姓名判断がはやっているということから、名前にちなんだ展開に。

 可久士という珍しい本名でうっかりデビューしてしまったことから、日常生活では偽名を使って生活しているという。名前を占ってみると、他の運気は最高なのに芸術面のみよくないと判断されてしまう。
 
 編集者の十丸院は可久士が名前に悩んでいることに対し「今からでも改名すればいいじゃないですか」と適当なアドバイスを送る。漫画家にとってペンネームはブランドである。商標と同じく、急に変えてしまっては読者は困惑してしまうので、おいそれと変えることも難しい。

 可久士が突然そんなことを言い出した裏には、怪しい占い師の存在があるのではないかという憶測が編集部で飛び交ってしまう。過去にも可久士のように名前を変えたいと言い出した漫画家がいたようで、だいたい背景には怪しい占い師などの存在が見え隠れしていたそうだ。

 占い師の有無を確認すうるために、改めて可久士の様子を見に家にいくことを命じられた十丸院。彼の家につくと、ちょうど姫が家政婦のナディラさんと占いで精霊を読んでいたところ。タイミングがドンピシャすぎて、十丸院はナディラが可久士を洗脳する占い師だと、姫たちは十丸院を精霊だと勘違いしてしまう。

 十丸院はナディラがタイプだったためか、洗脳されたような状態で自分も改名すると言い出し、姫たちはオーラのない精霊がきたと少々がっかりした。

 だがナディラは姫と可久士には強い守護霊がついているから大丈夫だと話していた、と姫は父に話す。その話をきいた可久士は姫の母である妻の姿を思い出していた。恐らく母は亡くなっているのだろうが、真相が明かされるときはくるのだろうか。


「コマ割りスケッチ」
 漫画家だから絵がうまいとは限らない。姫から「お父さんは絵がうまいの?」という聞かれたくない質問が飛んでくる。その質問の真意は、宿題の絵のスケッチについてアドバイスが欲しかったから。という理由だったが、漫画家のプライドがあって自分を下手だすることもできない。

 一緒にスケッチにいく約束を取り付けたものの、上手く描いて尊敬されたい反面、あんまりうまく描いてしまうと画業だということがバレてしまうという。だが、アシスタントたちに最近背景を全く描いていないことを指摘され、自分のスケッチ能力が本気で一般人よりちょっとうまいレベルだということに愕然としてしまう。さらには、もう何年もカラーの依頼がないためにm水彩画で描いた場合のレベルも下がっているのでは、という指摘を受けてさらに迷い出す。

 かくして、帰り道にたまたま見つけた絵画教室の看板を見つけて入門してしまう可久士。子供ばかりの教室に大人が一人交じっているためにかなり違和感はあるがそれでも姫に尊敬されたい一心である。

 さらにその講師が以前家に来ていたアイドル志望の女子高生千田奈留。彼女は週に1回ボランティアで子供たちに絵を教えているようで、過去なんかいか入選を果たすほどの腕前。

 姫に尊敬されるためには女子高生に頭を下げることもやぶさかでない可久士。だが、彼が自分に気があるとなぜか思っている奈留は、告白されたものだとなぜか勘違いをしてしまう。

 とにかく描いてみようということで石膏のデッサンを始めるが、可久士の描く絵はどこか漫画っぽいタッチになってしまう。癖がどうしても出てしまうようだ。

 欠点を指摘されただけで終わった絵画教室。その帰り道で、可久士は六条先生とばったり遭遇し、絵画教室で絵を教えている側だと勘違いされる。デッサン宿題を出した張本人ゆえに、可久士が姫の絵に手をくわえたりするのではないか、と勘繰られたことが発端して、不正などしていないことを示すために、自分たちが絵を描いている所をみていてくれないか、と先生に頼み込む。

 スケッチは動物園で行うことに。一定の距離を保ち、姫には見つからないようにこっそりと彼らを見守る先生は、傍からみるとぼっち動物園だ。そんなことになっているとはつゆとも思っていない可久士は、久々の姫とのお出かけにテンションを上げていた。

 色々な動物を見て回り、何を描くかを吟味した結果、姫はトラを描くことに。だが、描いている途中でトラは穴に入って出てこなくなってしまう。

 結局帰る時間まで現れなかったトラ。このトラをどう描くのか、頭を悩ませる姫だったが、彼女はトラの方からはこっちが見えていた、という理由からトラ目線の自分と父の姿を描き出した。その場に姿を見せなくても、何かがいるようにそのものの視点で描くのは漫画家もよくやる手法。可久士も多用しているようだ。

 だが、姫の描いた絵はどこかでみたことのある構図だった。引き出しを開けてみると、過去に親子三人で動物園にいったときに行った記念撮影がまさに、姫の描いた構図と瓜二つ。「あいつ視点の絵だったのかなぁ」とつぶやくが、その写真を姫は見たことがないだろう。

 母と娘のつながりを感じ、ふいにしんみりとさせられてしまった。可久士だけが、姫の母とのことを知っているだけに、言葉に重みがあるように感じてしまう。そして女性キャラがどんどん勘違いしていく様が、今後何か事件を引き起こしそうで気になってしまう。姫命の可久士は今後恋愛とかするのだろうか。ギャグ要素にしんみりとのバランスが絶妙で余韻がよい。次回も楽しみだ。
(文=三澤凛)

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