アニメ『フルーツバスケット 2nd season』由希への無関心を後悔していたあーや…その後は?

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『フルーツバスケット』公式HPより

 今回は6巻36話と8巻47話のエピソード。順番を入れ替えなんの違和感もない構成になっているが、こうやって巻数でみると結構離れた話数。今回は由希と綾女の兄弟エピソードで構成されている。由希が変わろうとする中、でやはりあーやとの関係は切っても切れない大きな存在だ。

 夏休みに入って決まった時間に起きる必要がなくなると昼夜逆転しがち。由希も「ウキウキウォッチングが高らかに鳴り響く時間」に起床しているようだ。由希が起きると既にあーやがお土産の桃を片手に家に上がり込み、いつもの如くマイペースで周りを巻き込みマシンガントークをかましていく。

 その中で綾女の店に来るといい、という誘いを由希が素直に受け入れる。普段なら反発され拒絶される提案が受け入れられたことに狂喜乱舞する。透も一緒に来るようにだけ告げると、準備があるからとさっそうと帰ってしまい、その様子はまるで嵐のよう。

 綾女が店をやっていることは知っていたが、どんな店をやっているかは知らなかった由希。透からメイド服やナース服を売っているお店、ときいて一抹の不安を抱く。店の看板には「信用第一」の文字。お店の外観からは全然お店の内容はわからないが、看板だけ見ると怪しさしか感じない。 

 恐る恐る中に入ってみると、メイド服を着たメイドさんが。そしてその奥からはウエディングドレスを着たあーやがやってくる。どうやらオーダーメイドで作った代物らしく、丈を確認するために自ら着ていたらしい。

 男性が着るウエディングドレスだろうと、メイド服だろうと自分には作れないものはないと豪語するあーや。このお店は手芸店の側面とともにこういったオーダーメイド衣装を作るお店なのだ。

 メイドさんはこのお店の従業員で美音。彼女は気を利かせて透を連れ出し、兄弟みずいらずの時間を作る。二人きりになり、あーやは今度学校で三者面談があることを知ったと告げる。彼らの両親はやはり十二支憑きの親ということで確執があるらしく、由希は両親を好いてはおらず、そのことをあーやも承知していた。

 過去、あーやは由希が母に虐待に近い扱いを受けていたときに見てみぬふりをしていた。その時は弟に対して興味・関心を持たずに過ごしていたことで、二人の間にも大きな確執があったのだ。

 その時の由希に対しての無関心という対応をとても悔いているあーや。無がいかに受けたものが辛いを今になって知ったのだ。その分の償いもあって今、あーやなりに由紀にできることを探っているようだ。

 由希も今までただただ軽蔑していた兄をただ毛嫌いするのではなくてちゃんと知ろう、向き合おうとする姿勢が見られる。三者面談に両親を呼ぶ、というのも苦手なものや嫌いなものから背をむけずにキチンと向き合って次に進もうとする彼の決意の表れだ。不器用だし、何年も積み重ねてきた大きな壁もあるけれど二人が少しずつ進んでいることが感じられる。

 さらに、変人で誰も並び立つことができなそうなあーやを理解し支え合える人として美音の存在があることもさりげなく描かれているのがいい。どちらも異端として見られがちだからこそ、二人にしかわからない感覚で一緒にいるんだろうな。

 透くんの白ゴシックな洋服もかわいらしかったし、今回もほっこりした。そろそろ他の十二支たちの出番も増えてくるのだろうか。家族問題はきつい部分も多いですが、彼らの成長を見守りたい。
(文=三澤凛)

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