TVアニメ「グレイプニル」行方不明になったエレナに遭遇するも恐ろしい事態が発生した第3話

TVアニメ「グレイプニル」公式サイト

 自動販売機から出てくる謎の男の独白でスタート。EDクレジットでは「宇宙人」となっている彼。件のコインをスマホカメラでかざすが、その姿をカメラは捕らえることができない。どうやら、生物の目を通してしか、認識することができないらしい。だから、このコイン集めに協力してくれる人が必要なのだという。

 この星の人間は親切だから、きっと見つけてくれる。と語るが、この男はいったい誰に向けてこの話をしているのだろうか?

 一方、クレアは落ち着いた状態の中で再度、修一が変身した着ぐるみの中に入った。前回はただただ必死に行動していたために、どんな効果があるのか、どのようなことができるのかなど検証することができなかったからだ。

 中は体液のようなものでぬめっていることから、裸で入ることを希望するクレア。健全な高校生男子の前で……。なんでこんなにこの女子は抵抗がないのだろうか。妥協案でスク水で、ということになったがこれはこれでフェチズムを感じる。

 意識的に修一の着ぐるみの中に入ってみて分かったことは、お互いの感情などをより共有することができること、体のコントロールはクレアの方が有利になっていることなどだ。この能力を使って、ことの原因であると考えられるクレアの姉を探しだすことに、修一も同意する。

 食料や水を買い込み、駅の近くの廃屋で姉の情報を持っている人を探す。修一はこの着ぐるみに変身する能力のおかげで、嗅覚が異常に発達。一緒にいれば、クレアの姉の匂いを感知することができると考えた。

 さらに行方不明になった姉はいくらバケモノになったといってもまだ高校生。遠くにいって生活することを考えたらまだ近場にいて誰かの協力の元生活しているのだと予想された。

 姉・エレナの匂いは、クレアが所持していた彼女の洋服で確認してあったが、その匂いは今まで感じたことが無いようなもので、殺してきた人数がひとりやふたりでは済まない事を感じさせた。この匂いが少しでもしたら、その人間はエレナと関わった人間なのだろう。そういった人物が見張っている駅に降り立たないかをふたりは待っていたのだ。

 数日粘ったが、やはり手がかりになりそうな人間は現れない。今日はもう終わりにしようか、と思ったその矢先。電車から強烈なにおいがしてきたことを感知する修一。その様子を見て、該当人物をカメラに収めようとするクレア。だが、クレアがファインダー越しに見つけたのは、姉を手助けする第三者ではなく、姉自身だった。

 クレアはすぐさま着ぐるみの中に入り込み、姉を逃がすまいとその前に立ちはだかる。するとエレナは泣きそうな顔になり、着ぐるみが自分を殺しにきたことを受け入れ、騒ぎを避けるために人が少ない場所へ移動することを提案する。

 場所移動中も、ただただ恐縮するばかりで低姿勢。これならば、話し合いの余地がありそうだと、修一も感じていたが、クレアの声が漏れ聞こえたことで、事態は一変する。

 修一の中の女(クレア)への嫉妬なのか、女が中にいることを汚い、不潔だとののしり、あっという間に化け物の姿に変わり彼の背後をとり首を捥ごうとする。修一を化け物にしたのはエレナだという。そして修一の中に女がいることへの過剰反応などから彼女は修一へ強烈な執着がありそうだが……。
 
 中に入っているのが実の妹だとわかったら、エレナの反応はどうなるのか? 姉妹喧嘩に発展するのか、それとも修一の前でみせていたようなしおらしい態度に変わるのだろうか。エレナの予想外なキャラ変具合に度肝を抜かれたが、まだまだ3話目ということでこの姉妹のエピソードは物語の序奏に過ぎなそうだ。ここからの展開に期待したい。

(文=三澤凛)

TVアニメ「グレイプニル」行方不明になったエレナに遭遇するも恐ろしい事態が発生した第3話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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