TVアニメ『乙女ゲームの破滅フラグしかない悪役令嬢に転生してしまった…』ロリ＆ショタ回の終わり…成長後はさらに面白くなるか！？

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　とうとう幼少期が終わってしまった。物語の展開上避けては通れないとはわかっていたが、ロリやショタがわいわいしているのを見るのはとても楽しかったので残念極まりない。成長後バージョンはもっと面白くないと許されないぞ！！

　元々は乙女ゲーオタだった前世を持つカタリナ。こちらの世界に転生してからというもの、ハマれるものがなかったためにロマンス小説で物語を摂取していたものの、貴族界では「低俗な本」という印象を持たれていて内容について語り合える友人がいなかった。ちょうどそんなときにジオルドとアランの催すお茶会が開催されるとのことで、そこで同士を見つけ出すと意気込んでいた。

　いつもの如く豪華なお菓子に舌鼓をうっていたが、これまたいつもの如く腹を下し席を外したところで知り合ったのが、銀髪赤目の美少女ソフィア・アスカルトだ。読んでいたロマンス小説の登場人物と同じ名前でかなりの美少女。その外見のせいでいじめられていたようだが、カタリナはそんなこともつゆ知らずに彼女とロマンス小説について語り合いたい一心で家に招待してしまう。

　後日その招待に応じたソフィアは兄を伴ってカタリナの元に。その兄こそが第4の破滅フラグニコル・アスカルトだ。カタリナは転生前、彼のルートだけクリアしておらず情報がないという。だが、彼推しの友人曰く、ニコルルートだとライバルキャラはカタリナではなく妹になるとのことだったので普通にしていても自分が死亡、または国外追放になることはないと判断し普通にソフィアと仲良くすることに決める。

　ソフィアはずっとその外見から煙たがられ苦しい生活を送っていた。だからこそ、何の偏見も持たずにただただ仲良くしてくれるカタリナの態度に最初は驚きながらもどんどんと仲良くなり、心を開いていく。そして兄のニコルも、無口ながらも一生懸命彼とコミュニケーションを取ろうとしてくれる姿、そして何よりも妹の心を開いてくれ彼の家族に敬意を払ってくれるカタリナに心を奪われたようだ。

　かなりの美形である兄妹どちらもから強い信頼を勝ち得たカタリナ。彼女は既に出そろった攻略キャラ・ライバルキャラになる女性キャラも全て手中に収めていることにまだ気づいていない。

　婚約者であるジオルドは、アランをはじめ弟であるキースにすら牽制をかけているし、メアリも元々はロマンス小説に興味がなさそうだったがソフィアとカタリナだけが共通の話題で盛り上がっているからと自らもロマンス小説を読み始めるなど、カタリナ効果でキャラクターそれぞれの交友関係にも大きな変化が表れている。

　ソフィアとニコルの登場により、役者は揃い幼少期を飛び越えてあっという間に7年の月日が経った。その間も破滅フラグ回避のためにできうる限りの努力を重ねてきたカタリナ。だが魔法はそんなに上達はしていないらしい。15歳の誕生日を迎え、運命の魔法学校入学まであと少しとなった。今日は彼女の誕生日パーティらしい。

　すっかり男性陣も大人になり、声変わりも済んでしまった。悲しい。ジオルドは、婚約者として正面から堂々とカタリナに愛を伝えているが「他に好きな人ができたら身を引きますね」とカタリナに言われてしまうほどにその愛は伝わっていない様子。

　キースはすっかりシスコンに成長し、姉の婚約者にもわかりやすく敵意をむける。姉が気付かな過ぎるのを一番近くで見ている分、気苦労も絶えないだろう。アランもメアリという婚約者がいるにも関わらず、口の悪い幼馴染としてカタリナへ恋心を抱いている様子。

　そしてニコルも口下手なのは相変わらずだが、心の中でずっとカタリナを想いその幸せを願っていることがうかがえる。

　そしてメアリ、ソフィアももちろんカタリナが大好き。男ばかりがカタリナの相手なのを羨ましく思っているようだ。この登場人物全員がカタリナを大好きという現状。これが、乙女ゲーの主人公がきたことで破滅ルートに追い込まれる女の境遇とは思えない。ここから主人公ちゃんがやってきた後にどうなっていくのかが滅茶苦茶楽しみである。
　
　色々考えて動いているのに、全員の気持ちが自分に向いていることに全く気付いていないポンコツなカタリナなのもかわいらしい。

　攻略対象キャラクターが全員、本来ならライバルキャラであるカタリナを好きというハードモードな状態に飛び込んでくる主人公ちゃんに勝機はあるのか。今からの展開は期待しかない。次回が楽しみだ。