TVアニメ『LISTENERS』「真紅の麗人」の異名を持つ祈手ビリンが登場し物語が大きく動いた第3話

LISTENERSより

 三姉妹から攻撃を受け、気を失っていたエコヲが目を覚ますとそこは知らない天井。エコヲとミュウを助けてくれたのは、真紅の麗人という異名を持つ祈手、ビリン。

 ビリンとその相方であり主であるケヴィンはミミナシを一掃するためのフェスの開催を計画していた。世界中の祈手たちが集まってのかなり大がかりなものだったはずだが、ひとりの祈手の暴走により計画は大失敗に終わる。

 主催者として責任を負ったために国を失うほどの事態になり、ビリンとケヴィンは「トレモロ技研」を新たに立ち上げ再びミミナシ一掃を試みようとしているという。

 そのフェスで暴走したのがジミ・ストーンフリー。ミュウが持つコアパーツはそのジミと全く同じものだという。だからこそ、ビリンは彼女に興味を持ったのだ。だが、ミュウは全ての記憶を失っている。なぜ、ジミと同じパーツを持っているのかなど自分が知りたいくらいだ。

 一方エコヲは、名鑑に載っている祈手が目の前にいることで興奮が隠せない。ヴィンはイクイップメントビルダー界の若獅子として知られていたため、前回同様サインをせがむ。AMPも破損が多く出たために、ケヴィンにアドバイスをもらいながら修理を行うなど、夢のような時間を過ごす。

 修理の間の会話で、ケヴィンの機体が二人乗りであることに気付くエコヲ。ケヴィンは国の為に戦うビリンを止めることができないことに恐怖を感じ、イクイップメントを降りたのだという。

 ビリンはミミナシをこの世からなくすために今後も戦い続けるだろう。近くにいてもすれ違う思いを聞くエコヲ。彼もミュウからもう国に帰れ、と言われたばかりだったのだ。ミュウもまた、自分の戦いにエコヲを巻き込んでしまったという負い目があり、彼を返した方がいい、と考えたようだ。

 エコヲは機体に「AC30」と名付け、自らの意志でミュウと旅を続けたい、と宣言。小さな世界でガラクタを集めるのが幸せだと思っていた。だけれども、ミュウと出会ったことでエコヲの世界は大きく広がった。だからこそミュウと旅してもっともっといろんなものが見てみたい。

 負い目を感じていたミュウはエコヲからの力強い言葉を聞いて涙するが、そんな感傷に浸る間もなく、ケヴィンとビリンが勝負を仕掛けてくる。まだまだ戦い方を知らないふたりとの模擬戦。さらには、記憶のないミュウが持つ力はジミのように全てを破壊させる悪魔の力となるかなどの見極めの意味もあるようだ。

 イクイップメントを起動させ、攻撃をかわすミュウたち。エコヲはケヴィンと修理をしている間に改良も重ね、空を飛ぶ能力も「AC30」に追加していた。機動力が上がった機体と、ミュウの思い、エコヲの後押しがあってふたりは一度まぐれで出せた必殺技「トップ・ブースと」を改めて放つことに成功する。

 緑色の閃光は、まさしくジミが出したものと同種のものだ。力ではまだまだビリンたちには及ばないが、模擬戦としては大成功の結果を収めた。ふたりの力を見届けたビリンは、彼女たちを解放するために交換条件を突きつける。

 フェスの大失敗以降、各祈手はそれぞれの領地に引きこもるようになったという。彼らはビリンたちも知らないジミの秘密を握っているという。彼らに会ってその真相を解き明かしてくるのが条件だという。
 
 かくしてふたりはトレモロ技研の気球から次の祈手に会うために出発する。次の祈手はいったいどんな人なのか。そしてジミの秘密は何なのか?

 エンディング、今回も新曲。毎回違う曲で違うイラストが使われるようだがやはり音楽をテーマにしているからか曲が毎回いい。ストーリーは勿論だが細部まで楽しめる作りになっていて毎回とても楽しみだ。次週に期待。

(文=三澤凛)

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