TVアニメ『かくしごと』ギャグパートに巧みに隠された泣き要素…第2話

TVアニメ『かくしごと』ギャグパートに巧みに隠された泣き要素…第2話の画像1
TVアニメ『かくしごと』公式サイトより

 過保護すぎる親とそれを察していない娘のハートフルアニメ。ただのギャグだけだと30分hはきついと思っていたのだが、所々に挟まれるシリアスパートや、どこか寂しさをはらんだ伏線が、この作品の隠れた魅力にしているようだ。

 可久士の仕事場では、締め切り直前に餃子作り大会にスタッフ総出でいそしんでいた。皆で餃子をきれいに包み終えたところで原稿に取り掛かり、無事に締め切りに間に合わせることができた。その休暇で可久士は愛娘の姫と遊びに出かけようと思ったが、彼女は臨海学校の予定が入っていた。泳いだり虫とったり料理を作ったりとワクワクなイベントに心躍らせる娘だったが、父は全ての行動を過剰に心配し、さらにさみしがりその臨海学校が行われる地に自らも乗り込むことを決意する。

 ABどちらのパートもギャグに終始していたが、エンディングに入る前にぐるりと空気が変わった。

 祭りで撮った姫の写真をプリントしているときに、彼女が見たことがない浴衣をきていることに気付いた可久士。どこで買ったのかと尋ねると、お父さんが作ってくれたんでしょ? との返事。彼女は10歳の箱から出した、と押し入れの中を彼に見せる。
 
 押し入れの中には8歳から16歳まで、各年齢が張られた段ボールが詰まっていた。まだ10歳だからそれ以上の箱はあけていないようだが……。これは、彼女の母親、可久士の妻が用意したもののようだ。出産シーンにその姿が見えて以来、姿が見えない彼女に何があったのか……。

 さらに、1話の冒頭で現れたセーラー服を着た姫。鎌倉で、父の仕事が描く仕事だと知ったシーンに突如戻る。彼女は可久士が原稿をため込んでいた家を見つけ、その中を探索する。ふと開いた押し入れの中には18歳から20歳までの年齢が張られた箱が。

 このギャグとシリアスの高低差。一体何があったのかが。まだまだその謎が明かされるには早いかもしれないが、悲しいばかりの後半戦にならないことを願うばかりだ。
(文=三澤凛)

TVアニメ『かくしごと』ギャグパートに巧みに隠された泣き要素…第2話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!