TVアニメ『ギャルと恐竜』”見栄晴と恐竜”同時公開?『ポプテピピック』超える”アレ”の可能性を感じる第1話

「ギャルと恐竜」公式サイトより

ギャルと恐竜が時代を超えたルームシェア。
恐竜とかよくわかんないけど、なんといかなるっしょ。
とりま、アゲてこ~~!

#1-1はじめまして!
酔った勢いで恐竜を拾ってきちゃった!でもギャルは悩まないんで、よろ!

 一般的なアニメの枠に収まらないアニメというのがたまにある。ポプテピピックなどがそれにあたる。この『ギャルと恐竜』もそのたぐいの作品だ。アニメーション制作会社も同じと聞いては、嫌な……いや何やら嵐を予感させまくっている。

 ギャルの楓が酔った勢いで家に連れて帰ってしまったのは、見知らぬギャル男でもなんでもなく、恐竜。まずここからツッコミたいがツッコミは不在のままオープニングに突入。実写の恐竜やクレイアニメのような恐竜が可愛く派手にちりばめられた映像に、今時のギャル語よりも若干古そうな「あげみざわ」や「卍」などの用語を駆使した歌詞と陽気な音楽が乗せられている。クセになりそうなオープニングだ。

 オープニングが終わっても、アニメのテンポはブレない。ギャルは悩まないから恐竜が部屋にいても、元から入っていたバイトの予定をこなしにいく。いつもメイクする場所に恐竜が座っているから「どいて」といってどかすし、とりあえず部屋にあるものに触るなよ、と言いおいてそのままバイトに向かう。

 見ず知らずの部屋に残された恐竜はどうするかと思いきや、恐竜も悩まないからそのまま楓のベッドで寝ていた。図太い。

 楓がお湯を沸かす音で起きた恐竜。お腹がすいていたところに、楓がカップラーメンを作り、恐竜にとネコ缶を買ってきたが恐竜は猫じゃないのでカップラーメンを所望する。恐竜が何食べるかなんてわからないからペット感覚のごはんを買ってきてしまいがちなのは仕方ない。

 かくして恐竜はカップラーメンが大好きでお箸も上手に使えることが判明した。台詞がなく喜怒哀楽のコロコロ変わる表情で自分の心情を伝える恐竜、可愛い。


#1-2猫がいたよ
ルームシェア2日目ってことで外行くか~~!!とか思ったら、大家さんに会ったわけ。

 合間にクレイアニメや3分動画などをはさむなど、やはりポプテピピックを彷彿とさせる構成。後半は、当たりまえのように部屋に居座る恐竜とお外に出かけたのだが、アパートを出たら大家さんとバッティング。

 大家さんもすぐに楓が恐竜を連れていることに気付く。家に入れたらまずかったかどうかを訪ねると、大家さんが飼っている猫たちが怖がらなければOKというおおらかすぎる基準を提示される。猫たちは恐竜に興味津々。むしろ恐竜のほうが猫を怖がるという不思議な展開に。

 大家さんとの団らんも終わり、ギャルと恐竜はお散歩を続行。その最中に今後もまだ自分の家に泊まるのかどうかが訪ねられる。そりゃそうだ。行くところがない恐竜は答えに窮するが、ギャルは心が広いので、泊まるなら歯ブラシとか買わないとね、と提案し、ふたりは一緒にドンキに行くことに。ここから二人の共同生活が始まりそうだ。

 ここで、Bパートが終わった。はずだった。普通ならばアニメは終了するはずだった。だが、普通じゃない作品なのでアニメパートだけでは終わらなかった。CMが明けたらはじまったのだ。実写パートが。

 #1-1はじめまして! と全く同じ構図で始まる実写パート。だが実写であること以外にも大きな違いがこのパートにはあった。それはタイトルである「ギャルと恐竜」ではなく実写パートは「見栄晴と恐竜」だったのだ。

 ギャルと同じような部屋に住む見栄晴。ギャルと同じような対応を恐竜にする見栄晴。なんだこれは。アニメよりも実写だと恐竜の表情や感情表現が難しい感じだが、喜んだ時の音とかがそのチョイスなのか、と笑わざるを得ない。

 さらに、実写パートではなぜかアニメにはなかったクリスマスを一緒にすごすオリジナルシナリオにまで発展するなど、力の入れ方が怖い。
 
 さらに実写パートにも大家さんが登場。クリスマスだというのにお雑煮を作りすぎたと持ってきて、チャイムに応答がないとそのまま家に入ってくる大家さん。恐ろしい。恐竜とキャッキャウフフしてる見栄晴を見て、そっと鍋を玄関に置いて出ていく……。恐竜といることにもっと驚いて!

 恐竜と一緒にケーキを頬張る見栄晴だったが、突如急激な腹痛に襲われ大ピンチ! どうしたのかと思ったら突然別次元のような場所にカメラが変わり、そこには蒼井翔太が……。「また失敗だ」とか言ってたけどまってまず蒼井翔太はなんだ。

 そのままエンディングに突入してしまったがキャスト欄にも蒼井翔太:蒼井翔太となっていて、蒼井翔太は蒼井翔太役であるらしい。おい、なんなんだ。一体、何を見せられているんだ、とけむに巻かれた気持ちを抱えたまま第1話は終わってしまった。

 2話目はこのエピソードを継承したストーリーなのか、これらの話はなかったこととして全く新しいエピソードになって現れるのか。見栄晴の印象が強すぎてギャルと恐竜のパートが薄れてしまったが、今後の展開から色々な意味で目が離せない。

(文=三澤凛)

TVアニメ『ギャルと恐竜』”見栄晴と恐竜”同時公開?『ポプテピピック』超える”アレ”の可能性を感じる第1話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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