アニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』見事にタイトル回収!EDではまさかの??感動の最終回

アニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』第12話の画像1
TVアニメ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」より

 せとうちアイドルフェスに向けて入念なレッスンを重ねるチャムのメンバー。中でもリーダーでセンターのれおは誰よりも気合が入っていた。その気合いに押されて他メンバーも練習に力が入るという好循環。

 いよいよフェス当日になってもこのいい空気は続いていたのだが、チャムの出番直前にれおが以前にいたグループのメンバーが挨拶にきたことによって状況が変わってしまう。

 れおが元いたグループでセンターだった現メイプルドールのメイがれおに向かって「メイたち、武道館でのライブが決まったんだ」とまるで宣戦布告のように告げて去っていったのだ。武道館はチャムの目標の場所。やっと今回のフェスに出られることになったチャムには夢のまた夢といってもおかしくない場所。そこに、同時期に組まれたライバルアイドルグループが立つことが決まった。しかもそれが自分がどうやっても敵わない相手だというのだから、れおの動揺は計り知れない。

 見るからにショックを受けた様子のれお。まもなく本番だから立て直さなければ、とメンバーに無理した笑顔を向けようとするが、そのれおの健気さにグッとくるしさらにれおが傷ついたことを察知し即座にれおを助けようと言葉をかけるメンバーたちの優しさが泣かせにかかっている。

 あーやと優佳のオバカコンビが誰よりも先に声をかけるところ、ずっと一緒に朝練をしていた舞菜が、努力が報われないこともあるかもしれないけれども、全てが報われないわけない、と力強いことを言えたことも全てがパーフェクト。

 そしてそんなグループをずっと見守ってきたオタクたち。えりぴよ、くまささん、基さん、玲奈ちゃんの4人で全身全霊をかけてチャムの応援のために最前を死守。今までほぼ同じステージにしかたっていなかったチャムからしたらフェスのステージは大きなもの。彼女たちを知らないお客さんも大量にいる中でそこに立つのは大きなプレッシャーだ。気弱な舞菜もその光景に思わず足がすくんでしまうが、えりぴよの声援が聞こえたことでいつも通りのパフォーマンスを見せることができた。

 この、オタとアイドルの関係性が素晴らしい。新しい場所、アウェイなステージに立った時にいつもいてくれるファンの応援がどれだけ彼女たちの力になるか。それを見せてくれるってどっちにとっても素敵なことだ。

 彼女たちの実力を出し切り、15分のステージは無事終了。物販までの時間も無駄にはしないようにとビラ配りにいそしむチャムの面々。そのさいに舞菜はえりぴよが他のアイドルのステージを見ている姿を発見してしまう。

 いつも自分のことを大好きだといってくれているえりぴよも、もしかしたら他にも推しがいるのかもしれない、と不安になってしまう。アイドルは、ファンが自分にかけてくれた言葉を信じることしかできない。他のグループに自分よりも推している子がいるのかもしれない。だけどそれを止める権利も文句をいう権利もアイドルは持っていないのだ。

 もちろんえりぴよが他のアイドルを見たところで舞菜から心変わりすることもなく、むしろ舞菜しか好きじゃないことを改めて確認した。

 だが舞菜はえりぴよが心変わりしてしまうのではないかと戦々恐々としていたので、いつもよりも少し勇気を出して、えりぴよに自ら言葉をかける。
 
 「えりぴよさんと一緒に武道館にいけたらいいな」この言葉の破壊力。えりぴよは今まで舞菜から塩対応を強いられてきただけに、今までにない言葉をかけられてボルテージがグンと上がり「舞菜が武道館にいってくれたら死ぬ!」と見事タイトルを回収。

 Cパートではノリと勢いで夢の武道館の下見にきたえりぴよ、くまさ、基トリオと、武道館は武道館でも東京武道館にいってしまったチャムのメンバーの様子で締めくくられた。いつか、この地にチャムのメンバーが立てますように……。

 エンディング、今までお前が歌うんかい! と何度もつっこまれていたえりぴよの「桃色片想い」が最終回だけの特殊エンディングでえりぴよと舞菜のデュエットバージョン。もう、これで泣いた。この二人で歌う桃色片想い。二人とも片想いだと思いあってる両片思いのデュエット。なんか保管された感がある。
(文=三澤凛)

アニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』見事にタイトル回収!EDではまさかの??感動の最終回のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!