ジェントルはデクとの戦いに自らケリをつけ、現れたハウンドドッグに対して「自首がしたい」と申し出る。デクがずっと懸念していた、文化祭の中止にならないように、ラブラバに罪が及ばないようにと最大限配慮した出頭で、やはりどこまでも憎みきれないヴィランだ。
ラブラバもジェントルを守りたいが、だが彼がどう思って自首をしているかがわかっているからこそ、彼の気持ちも無碍にできない。ラブラバはそのハッキング能力を買われ、政府に協力すれば罪を軽くするとも言われたが、ジェントル以外に自分の個性を使う気はないと突っぱねる。
この二人、ヴィランではあるが本当に幸せになってほしい。ヴィランとして捕まったらもう後戻りができなくなると考えていたジェントルだったが、彼を担当した刑事はまた再出発することができることを彼に呼びかけたことで、またヒーローとしての道を志すことを決意する。
無事ヒーローにジェントルを受け渡した後は、お待ちかねの文化祭だ。ボロボロの姿で、開始の本当にギリギリに合流したデク。
待ちに待ったA組のステージ。爆豪のドラムからスタートしてダンス隊、演出隊が一気に盛り上がっていく。言葉だけだと意味のわからなかった青山君がミラーボールとなって動き回るり、納得の仕上がりに。瀬呂やお茶子の個性も活きていて彼ららしく、かつA組を目の敵にしていた他科の面々の心にも届く素晴らしいステージとなっていた。
さらにこのステージの主役である耳郎ちゃんが本当に素晴らしかった。彼女がヒーローを志したときに諦めた音楽の道。その道をいまヒーロー科の生徒として、ヒーローとして仲間と共に音楽を届けるという行為。ヒーローも音楽も誰かを救う事ができるという点では同じなのだ。本当に、この文化祭編のヒロインは耳郎ちゃんだ。
A組渾身のステージを見たエリちゃんは大興奮する。ステージの迫力や活気にワクワクが溢れて満面の笑顔でステージを見つめており、その姿を見たミリオやデクは涙がこみ上げる。もう視聴者もエリちゃんが笑った瞬間に涙腺崩壊。号泣だ。
サーの死という壮絶なものを超えてみたかった少女の笑顔。このために頑張ってきたんだもん。泣くよ。本当に良かった。
B組の詰込みすぎの舞台やミスコン、発目ちゃんの発表など盛りだくさんを終えて無事に文化祭は終了。長い長い1日だったがかなりみのりのある一日となった。これぞ青春。
(文=三澤凛)
アニメ『僕のヒーローアカデミア』エリがついに笑顔を取り戻す?第86話のページです。おたぽるは、アニメ、作品レビュー、週刊少年ジャンプ、僕のヒーローアカデミアの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!
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