アニメ『うちタマ⁈ ～うちのタマ知りませんか？～』最後は三丁目オールスターズ！べーのばんそうこうの謎は明らかにならぬまま…

• ツイート
• 

11
■タマの正体
　タマに会いに来たポチは、タマが元気がないことに気づき、3丁目の仲間たちに相談をしていた。そこに通りかかったタマの様子を見たゴンは心が重症なのではないかと言い出す。タマの悩みの原因とは…？

　とうとう最終回。最終回だけどいつものうちタマ。最終回の一発目は主人公であるタマが主役。そう言えば毎回メインにはいるけれどキチンと主人公してるエピソードって案外少なかったかもしれない。

　タマは神妙な顔でメンバーの前に現れると、自分は本当は猫ではなく、タヌキであると告白。確実に勘違いなのだが、ポスターを見たゲンさんの証言から自分がタヌキであると確信したらしい。さらにはモモちゃんが見せてくれたニャンスタグラムでも、タマが移っているハッシュタグにタヌキという文字が入っていたことから、タマも周りもやはりタヌキなのではという疑惑が深まっていく。
　
　考えれば考えるほど自分はタヌキなのだと思い込んだタマは、皆に別れを告げて山に帰ることを決意。飼い主であるタケシくんが昼寝をしている隙に家を出て山に向かうタマ。

　だが、山で本物のタヌキに出会うとその恐ろしさに驚いてあっという間に逃げ帰ってしまう。ことの発端のゲンさんの言動も、ポスターが雨に濡れて文字がにじんだことによる勘違いだったことも発覚。タマは今日も可愛いネコなのだった。

■猫会議

　ある日、タマたちは公園で人間の不思議な行動について話をしていた。それぞれが実際に体験したことを話していると、ノラから衝撃的な話が飛び出す。

　ネコ目線で人間をみたら、確かにそうだよな。と思わせられる犬猫たちからみた人間あるあるを語り合う3丁目メンバーたち。

　街中でネコを見かけたら突然かがんで話しかけたりスマホを向けたり、と彼らからしてみたら、「人間って突然変な行動するよね」と思われても仕方がないな、といわれて気付く人間視聴者。いつも驚かせてしまってごめんね。

■ぼくの大切なもの

　たけしくんと倉持くんは「大切なもの」がテーマの宿題で絵を描いていた。その様子を見ていたタマは、二人が出かけた後に完成した絵をのぞき込むも、急に風が吹き二人の絵が飛ばされてしまった。たけしくんの絵は何とか取り戻したが、倉持くんの絵がそのままどこかへ飛ばされてしまう。タマは倉持くんの絵を取り戻せるのか？

　大ラスのエピソード。ここまで出番がなかったブルもちゃんと登場。何しろ今回のことの起こりは彼の飼い主である倉持くんの描いた絵が発端なのだ。

　倉持くんの絵が風で飛ばされてしまい、3丁目メンバーに声をかけて大捜索が始まる。そんなに遠くまで飛ぶのか？！　と思うほどの大捜索だったが、最終的にはコマの家である銭湯の煙突に引っ掛かっていると、ノラが教えてくれた。

　さすがに煙突は高すぎて、みんな上ることにしり込みしていたが、べーのばんそうこうが剥がれたことで、なぜかノラとタマが煙突の上に一瞬で移動。3丁目を一望できる景色を眺め、絵を回収したのちにまたもやべーのばんそうこうがめくれて地上に戻ることができた。

　かくして倉持くんの絵も取り戻すことができて一件落着。倉持くんが描いた絵は、3丁目の仲間たち。倉持くん本人も、ブルを通じてタマたちを知り、たかしくんとも仲良くなれたから3丁目メンバーは紛れもなく大切なものだったのだ。

　最終回は三丁目オールスターズでのエンディング。最初は擬人化と聞いてどうなることかと心配していたが、擬人化と猫の姿の配分もちょうどよく、何でもありなカオスなインパクトで飽きさせない作品となった。

　続けようと思えばいくらでもストーリーができそうだから人気次第では2期も期待できそうだ。また3丁目メンバーの日常に合えるのを心待ちにしたい。
（文=三澤凛）