アニメ『歌舞伎町シャーロック』立ち直れないシャーロックとワトソンに新たな悲劇が訪れる第22話

『歌舞伎町シャーロック』公式HPより

#22「イースト菌について語るスレ」

 

旅する元パン職人(助手)がイースト菌について語るぞ

1旅する元パン職人(助手)◆dH9YF69H3E 2021/1/2(土)07:34:36 ID:auXf8hKq

お前ら、今日から旅に出る俺の話を聞いてくれ

 毎回展開が予想がつかない。今回のサブタイトルも今までの展開からは出てこない「イースト菌について語るスレ」。某巨大掲示板を思い浮かばせるようなタイトルに疑問符が浮かぶ。

 これはワトソンがモリアーティのことを森林、シャーロックのことをシャーピンという名前に置き換えて自分がいかに後悔をしているか、自分のせいで今回の出来事が起こってしまったのだということを吐露していた。

 シャーロックはモリアーティが目の前で落下したことで、かなり精神的ショックを受けたようだ。全裸で白米を食べたり奇怪な笑い声をあげたりとかなり心配な様子に陥っている。

 その噂を聞きつけたアイリーンがアメリカから帰国。シャーロックの様子を見にやってくる。想像よりもやばい状態のシャーロックを前に、アイリーンは根気強く現在起こっている事件を一緒に捜査すれば少しは気が晴れるのではないか、と誘う。

 その事件は第七刑務所脱走者が起こしていた。事件の犯人の片方が逃走中に謎の数字を叫んで自殺したという。この情報を聞いたシャーロックは「モリアーティが生きている!」と叫び出し、全裸のままではあるが街に飛び出し事件を追いかけ始める。
 
 気の触れたような行動を取り続けるシャーロックの姿を見続けるのは辛いものがある。出てくる言葉はモリアーティと出会ったときに交わした言葉。その言葉たちを繰り返す彼の目はうつろである。

 自分だけの力ではシャーロックを立ち直らせることができないと思ったアイリーンは、ワトソンが隠れていたネットカフェに出向く。掲示板の中では各地を転々としているような書き方をしていたが実際はネカフェにこもって書き込みを続けていたようだ。

 彼は自身の出自を語り出す。元々かなりいい子ちゃんだったワトソン。だが、どこにいても悪気がなくともなぜか環境を壊してしまうサークルクラッシャー的な立場になっていた。そんな彼にとって、歌舞伎町の探偵長屋でのシャーロックの助手という立場は非常に居心地が良かった。だが、自分がいたことでシャーロックとモリアーティという関係をまたしても壊してしまったと、自己嫌悪に陥っていた。

 しかし、彼は今までの事件でシャーロックと組んで解決してきた事件のことなどを思い出し自分がここで変われたのだということを自覚する。さらに歌舞伎町の人たちの声も後押しとなり、再度彼の元に戻ることを決意した。
 
 しかし、やっとシャーロックを見つけた彼に待っていたのは大団円ではなかった。彼が見つけたシャーロックは血の付いた包丁を手に握り立ち尽くしていた。
 
 シャーロックもまた、モリアーティと同じように罪を犯してしまったのか。やはり彼はモリアーティと同類なのだろうか。まもなく物語はクライマックス。いったい、歌舞伎町は、シャーロックは、そしてワトソンはどうなるのだろうか。

(文=三澤凛)

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