アニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』フリーターでアイドルヲタのえりぴよに親族が次々と辛辣な言葉を浴びせる第9話

TVアニメ「推しが武道館いってくれたら死ぬ」より

#09 オタクじゃなく一人の人間として

 時は大晦日。年内最後のライブを終えて、ファンへの感謝を伝える『ChamJam』。年内最後の接触でも相変わらず舞菜とすれ違い、後悔だらけのえりぴよ。そして新しい年を迎えたえりぴよは、基を誘って初詣に向かう。一方、『ChamJam』メンバーもそれぞれ初詣に向かっていて…。

 今回は年末回。師走でも推しと過ごせる幸せをかみしめるオタク一同。チャムのオタクの皆さん本当に仲が良く手羨ましい。こういう和気藹々としていられるのは、お互いに推しがかぶっていないからなのだろうか。

 年末ライブでは物販に、推しからスマホに声を吹き込んでもらえるという商品が登場。メンバーそれぞれがらしい対応でに声を入れていく。えりぴよはもちろん、舞菜にコメントをお願いするが、いつもの「えりぴよ」ではなく「えりさん」と、オタクじゃなくて一人の人間として吹き込んでほしいとのこと。しかも内容は「えりさん、積んで」だ。バイトが辛くなったときでも、これを聞けば働く意欲が沸くということだが、やはり普通の感覚ではない。

 舞菜も舞菜で色々おかしいところがあるが、えりぴよは格が違う。このふたりがすれ違っているのを見守るのがこのアニメの醍醐味ではあるもののたまに心配になる。

 年越しはそれぞれの場所で過ごす。えりぴよは実家暮らしゆえにそこに親族が次々と顔を出し、その度にフリーターでアイドルオタの彼女に辛辣な言葉を投げかけていく。就職はしないのか、結婚はしないのか……。何一つ言い返せないのがキツイ。

 れおが単独で出る年越し番組を見るとさらに舞菜と年越しができないさみしさを痛感。特に会いたいわけでもない基を召喚して初詣にいくことに。

 初詣には基の妹玲奈も参加。3人でそれぞれの願いごとをするが、えりぴよはひたすらに舞菜のこと。いっぽう同じころ優佳と一緒に初詣をしていた舞菜も、えりぴよについてお願い事をしている。相変わらずすれ違っている。

 初日の出を待ちながら、れおの番組について感想を述べ合う。くまささんがれおと年越しをしている嬉しそうな姿は、若干の気持ち悪さはありつつも微笑ましい。れおも年が明けた瞬間すぐにファンの方を見るなど、ファンとの両想い感は双方を幸せにするというのをテレビ越しに教えてくれた。

 舞菜たちももう夫婦のような眞妃とゆめ莉と合流して初日の出を待つ。4人はあらためて「チャムのメンバーで武道館」を目標にすることを確認しあう。今まで爆弾発言ばかりを繰り返す子、という印象だった優佳がぐっと大人びて見える展開があった。

 改めてチャムのメンバーは仲がいいしバランスがいい。圧倒的センターのれおをはじめ、セクシー担当、クール担当、ダンス担当、おばか担当、妹キャラ担当、大人しい子、など全員がいないと成り立たない。

 1月中はチャムの活動する小屋の改装工事のためライブはないようだが、早くこのメンバーとそれを支えるオタたちの交流が復活することを願うばかりだ。

(文=三澤凛)

アニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』フリーターでアイドルヲタのえりぴよに親族が次々と辛辣な言葉を浴びせる第9話のページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

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