アニメ『歌舞伎町シャーロック』シャーロックとモリアーティが対峙 ふたりが出した決断とは?

『歌舞伎町シャーロック』公式HPより

#21「絶入」

ワトソンとメアリ、モリアーティが行方不明のまま、歌舞伎町はクリスマスイブを迎えていた。アレクサンドラの死からちょうど2年。サンタクロースはプレゼントを配り歩き、シャーロックはクリスマスパーティーに誘われる。シャーロックは覚悟を胸に指定された場所へ向かう。

 最近の鬱々とした展開に終止符が打たれた。しかしそれは後味のいいものではなく、これで本当に良かったのか? この後どうなれば物語は完結するのか、考えこまずにはいられない。
 
 ワトソンとアメリが姿を消し、ルーシーの意識は戻らない。そして自分が黒幕発言をしたモリアーティも行方をくらましてた。世間ではモランが殺害されたことで混乱が起こっている。探偵長屋の面々もこの急展開に対応できずにいたが、それでも季節は廻り、クリスマスがやってきた。 

 街では見るからに怪しいサンタが子供たちに向けてプレゼントを配り歩いている。そのサンタの正体はアルバート。彼の配ったプレゼントにはクリスマスパーティへの招待状が入っていた。

 その招待状に従いシャーロックが出向こうとすると、死んだはずのワトソンが現れる。彼はメアリと協力しお互いの血を足して致死量のように見せかけて死んだふりをしていたのだ。いつだってシャーロックやまわりの人のためにまっすぐなワトソン。彼はシャーロックがモリアーティのもとに行くことを察知し自分も一緒に行くと宣言する。

 ふたりでモリアーティの元にたどり着く。彼は、自分がアレクを殺せなかったことを悔いているようにシャーロックもいずれ同じ思いをする。だから今自らの手でワトソンを殺せと命ずるが、勿論シャーロックはそれを拒否。

 モリアーティは生まれた時から欠落していたものがあり、それを受け入れたことで様々な悪事を起こしてしまった。救うには手後れな状態といっても過言ではない。だが、それでもあきらめずに救いたいと願うワトソン。

 シャーロックもある意味モリアーティ側に近い人間だった。だが、彼はモリアーティによってその欠落したものが埋められていた。だからこそ、モリアーティだけが欠けたティーポットのままでいることを諦められなかった。
 
 これ以上そのままでいるよりは、と苦渋の決断を下したシャーロックがモリアーティの首を絞めるシーンは物悲しく辛いものがあった。だが、警察が駆け込んだことによりその手は解かれ、その隙にモリアーティは自らビルから飛び降りるという道を選んでしまう。

 自分で自分を殺す。それがシャーロックを壊すことにつながると彼は考えたのだろうか。とにもかくにも、モリアーティが落下して死亡。さすがにあそこからの落下では無事では済まないだろう。

 次週のサブタイトルが「イースト菌について語るスレ」という今回の話からは想像ができないものなのが気になる。モリアーティが死亡(?)し、残されたシャーロック、ワトソン、探偵長屋の面々に待ち受けるものとは?とにかくこの鬱展開にどのような決着がつけられるのだろうか。

(文=三澤凛)

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