アニメ『推しが武道館いってくれたら死ぬ』みんな大好きクリスマス回！好きな人と過ごせるのだから実質デート！第８話

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　今回はクリスマス会！！　クリスマスの予定はいつだってちゃんと入ってるのがチャファン。それはクリスマスライブのために確実に開けておかなければならない聖なる日。好きな人と過ごせるのだから実質デート。名言である。

　そんなクリスマスライブに向けて浮かれる中、またも空音推しの基は悩んでいた。以前空音に渡したプレゼントの洋服がペアルックものだったらしくまたもやSNSで空音に男の影疑惑が出回ってしまっていたのだ。

　空音の男疑惑に端を発し、えりぴよも舞菜の写真から男の影がないかどうかを逐一チェックしてしまうようになったといい、思いのほか破門を呼んでいる。当の空音自身もエゴサでその噂を発見して落ち込んでいた。さらに空音の噂にもう一つ、あーやとの不仲説まで浮上していた。

　男疑惑が出た空音よりも順位が低かったことで空音にイラつきを覚えていたあーやが確かに空音を避けていたようだが、アイドルとしてファンにまで分かるような不仲はよくない。空音はあーやにそのとことを伝え、自分のことが嫌いでも構わないからファンを不安にさせないようにと舞台上でも仲良しアピールをすることを徹底する。

　空音のプロ意識、その所業に感心し自分の非を認めるあーや。空音みたいにガチ恋ファンがいるわけではない彼女はただただ空音がうらやましかった部分も大きいのだろう。空音の大人な対応のおかげでこちらはあっという間に鎮静化しそうだ。

　さてクリスマス。クリスマスライブに向けて休みも取り、準備万端のえりぴよ。昨年のクリスマスライブでは一人だけサンタコスをしなかった舞菜。今年こそは舞菜のサンタコスが拝みたいと、一層舞菜へ積むことを宣言。そうすればその売り上げがまわりまわって舞菜がコスを買う資金になると踏んだのだ。
　
　えりぴよのその熱い想いを受け取った舞菜。恥ずかしい、という理由で着なかったサンタコスもえりぴよが喜んでくれるなら、とれおと共に買いに出かける。クリスマスという一大イベントに他の楽しいイベントよりも自分たちのライブに足を運んでくれるファンの人たちを大切にしたい、というこの二人、天使かな。

　とうとうクリスマス当日。舞菜のサンタコスを見て鼻血が出るのを防ぐためにイメトレをし、さらに自分もトナカイの帽子をかぶってライブに参戦。念願の舞菜のサンタコスを見て泣き出すえりぴよ。そんなにうれしかったんだね……。
　
　そんなテンションMAXのクリスマスライブがいざ始まろうとしたその瞬間、建物全体が停電に見舞われてしまう。突如の暗闇にファンもメンバーも動揺するが、その場を取り仕切ったのがまさかのえりぴよ。かぶっていたトナカイの帽子の鼻を光らせ、オタクにキンブレをともさせて光源を作りアイドル達を安心させ、さらには避難経路まで支持するという今までのバイト経験が生かされ舞菜の役に立つ。

　舞菜は、率先して自分たちを守ろうとしてくれるえりぴよの姿にときめき、この光景を生涯忘れないだろう、と胸に刻み込む。停電は結局治らなかったのか、オタクのキンブレだけの明かりでクリスマスチェキ会がスタート。舞菜は勇気を出していつもかなり空間の空いている2ショットの間を詰めて密着してチェキを取ることに成功。
　
　双方にとってまるでクリスマスプレゼントのようなライブになった。えりぴよも舞菜との近距離チェキに浮かれまくり、舞菜もえりぴよへの思いを加速させ眞妃とゆめ莉は仲良く手をつなぎ、それぞれが最高のクリスマスを過ごした。

　ああ、本当にこの両片思い最高だな。どんな恋愛ものよりキュンときてしまう。二人の未来にお互いの姿がありますように。
（文=三澤凛）