アニメ『僕のヒーローアカデミア』文化祭でA組はバンド＆ダンスのイベントに挑戦！

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　今回はAパートに世界平和のなんたるかが詰め込まれていた。

　時期は秋となりインターンの事件も落ち着き、秋のイベント文化祭に向けて学校でも準備が始まる。体育祭がヒーロー科優位のイベントだが、文化祭は他の科の見せ所。最近の情勢が危ういとはいえ、中止するのは難しい。

　１年A組もクラスでの出し物を話し合うことに。クラス委員の飯田君が進行し、ヒーロー科のみんな、積極的に挙手をしてさまざまなアイデアを提案。それに対して全部肯定的に一言返事をする飯田君もよい。だが会議は踊る、されど進まず。なにも決まずに終了の時間が訪れる。その日のうちに決めなければ公開座学になってしまうため、寮でミーティングを延長することになった。

　侃々諤々のやり取りを経て、芦戸が提案したダンスが採用た。補習を経て力を合わせて何かを魅せるということに肯定的になった轟が乗ったことも大きかった。

　ダンスをするなら音が重要ということで耳郎に皆の注目が集まる。一度は断るもみんなの猛アプローチを受けて『ここで断るのはロックじゃない』と受け入れる。

　この時に耳郎の周りで「やろう！」と率先して提案する上鳴と、耳郎の背中を押す口田、そして耳郎が嫌がることは……とさりげなくフォローに回るヤオモモなど、それぞれとの関係性が自然に描かれているのがとてもキュンとくる。三者三様の心使い、立ち位置。人間関係の細かい描写がいい。

　そしてBパートでは入院後、面会謝絶だったエリちゃんのお見舞いに訪れるデクとミリオ。

　個性を失ってしまったミリオや、他の皆に迷惑をかけてしまったことをとても気にしているエリちゃん。彼女にはまだナイトアイが亡くなったことは伝えられていない。持前の明るさでエリを励ますミリオだが、その傷は大きく深いことがうかがえる。

　彼女をどうにか元気づけてやる手段はないか。そこでデクが思いついたのが、雄英高校の文化祭。今年は一般の参加者も規制があるため、エリちゃんにとっても安心して楽しめるイベントになりそうだ。

　しかし、そんな楽しみいっぱいの文化祭が滞りなくやってくるはずがない。彼らの預かりしらぬところで、新たな敵が動き出していた。その名はジェントル・クリミナル。やたらと声のいいヴィランだ。最近はやりの動画で、犯行の様子をアップしている。

　最近、再生数が伸び悩んでいるため、大きな偉業を成し遂げねばならないと相棒であるラブラバと何やら企てていた。彼らがこの文化祭にどう絡んでくるのか。
（文=三澤凛）