アニメ『なつなぐ!』伊月とのやり取りに熊本の空気が流れていたことを感じ取っていく

 地上波初の自治体製作アニメ 第6話がオンエアされた。

 情報が少ない中で人一人を探し出すというのは思ったよりも難しい。落ち込みながらも川べりで涼んでいると、夏奈が見ていた絵を目にした地元のおばあさんが「また描いているの?」と声をかけてきた

 おばあちゃんは近所で駄菓子屋を営んでいた。その昔、河原で絵を描いてた子どもにその作品を譲ってくれるように頼んだことがあるという。それと夏奈が持っていた絵が似ていたようだ。

 その絵は伊月が描いたものかもしれない。だが、おばあちゃんは絵を描いた女の子が今どうしているかまでは知らないという。それでも夏奈はどこか満足気だ。

 作中に川べりで夏奈といずみが食べていた面が気になった。「流し屋で買ってきた」といっていたように聞こえたが、調べてみるとこれは太平燕(たいぴーえん)という食べ物で熊本では給食にもだされるソウルフードなのだそうだ。さりげなく地元色がちりばめられているので、細部まで目が離せない。

 伊月の行方は依然として知れない。でも現地で様々な人と触れ合いながら、彼女とのバーチャルな世界でのやり取りの中にこの熊本の空気が流れていたことを感じ取っていく描写がよい。
 
 そろそろ物語も折り返しか、進展が起こることを期待している。
(文=三澤凛)

 

アニメ『なつなぐ!』伊月とのやり取りに熊本の空気が流れていたことを感じ取っていくのページです。おたぽるは、アニメ作品レビューの最新ニュースをファンにいち早くお届けします。オタクに“なるほど”面白いおたぽる!

- -

人気記事ランキング

XLサイズ……
XLサイズって想像できないだけど!!