アニメ『映像研には手を出すな!』ロボットに魅せられる映像研!ロボ研との対立するも…?第5話

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TVアニメ『映像研には手を出すな!』公式サイト

 アニメは「設定が命」の浅草みどり、カリスマ読者モでアニメーター志望の水崎ツバメ、金儲けが大好きな美脚の金森さやか。『映像研には手を出すな!』の第5話が放送された。

05 鉄巨人あらわる!

 浅草は校内であやしげなロボットの痕跡を発見し、追跡を開始する。たどり着いた先にいたのは何やらロボットの作動テストが行う生徒たち。その中にはなぜか金森と水崎の姿もあった。実はロボット研究部から、文化祭で上映するロボットアニメを作ってほしいという依頼があった 。テーマは「ロボット対怪獣」だ。映像研の3人は作品のヒントを探して、芝浜高校創立前から存在するという不気味な地下空間にロケハンに向かう。

新しい題材・ロボット

 真っ暗な部屋に突如現れたロボットを見てしまった浅草氏。水崎氏と一緒に探検を試みるが、あっという間に散り散りとなり、 彼女は敵の手に渡ってしまったようだ。さらには金森氏までが相手側と一緒にいる場面を目撃してしまい、ロボット犯罪の何かに巻き込まれたのかとパニックに陥ってしまう。

 しかし何のことはなく、彼らはロボット研究部で映像研にロボットアニメの制作を依頼していただけだったのだ。しかもキチンとお金がもらえるという完全な「仕事」としての依頼だ。

 金森氏は仕事に責任を持つために賃金をもらうことは大事なことだという。お金をもらうということは仕事の出来を保証する責任が生まれる。圧倒的正論の前にぐうの音も出ない浅草・水崎両名。

 いざロボ研のロボットを目にすると、設定厨の映像研とロボットへのロマンが溢れるロボ研との意見の相違が浮き彫りになっていく。3mほどのロボットは小柄と言われ、さらにその対戦相手は怪獣だが、それならロボではなくて重機機関銃で充分ではないかと言われる。ロボットに夢を見ている彼らには、事細かく現実路線で論破してくる映像研はめんどくさいことこの上ないという認識がついてしまった。

ロケハン開始

 ロボアニメ作成に先立って、学校内にある地下ピットを探検しながらロケハンを行うことにした映像研の面々。なんでそんな場所があるんだこの学校。羨まけしからん。自らここを舞台にしたいといったのに、真っ暗で不気味な雰囲気が怖くてたまらないらしい浅草氏。対オバケ仕様の完全武装で挑む浅草氏とは対照的ニワクワクが止まらない水崎氏。金森氏は完全に二人の付き添いだ。

 目当ての地下にたどり着くと、スマホを構えてフレーム内妄想に励む水崎氏。自分が体験したことは全てオリジナルの物語にすることができる。浅草氏も一瞬怖さを忘れて妄想の世界に飛び込む。

 ここを舞台にするなら、テッポウエビの腕を持つカニとカメに似た怪獣「カニ」がどんな風に暴れるのかを想像するだけでわくわくしてしまい、肝心のロボはいらないのでは、という意見にたどり着いてしまうが、それはフィクションに残酷な意見である。

 改めてロボの妄想も進めてみる。チェーンソーをつけたらかっこいい、ローラーダッシュは必須だろうなど、ああだこうだ身振り手振りで話していたら、ピットの底が抜けて地下に落っこちてしまう。怖がりの浅草氏は対オバケ対策として色々なものをリュックに詰めており、さらにサバイバル知識が豊富ゆえにあっという間に脱出対策を整える。この知識量と、ビビり故の準備のよさが浅草氏ならではというところ。

ロボ研を追い詰めろ

 脱出も無事成功し、いよいよロボ研との打ち合わせ。もう制作することは決まっているので、以前の生徒会相手のプレゼンなど難しいことは考えなくてよい。だがあまりにも対等な立場や下に見られることは本意ではないという金森氏の作で、なんとかこちらが優位に立ちたいところ。

 そんな映像研にうってつけなように、打ち合わせ前にロボ研は映像研をボロクソにけなしていた。打倒映像研! とまでホワイトボードに描いてあるのも目撃する。クライアントに信頼されていない証拠をしっかりつかんだ金森氏は弱みを握ったとご満悦だ。

 優位に立ったところで、映像研が考えてきた舞台や怪獣、ロボのプレゼンに取り掛かる。しかし、ロボに対して熱いこだわりのあるロボ研。

 地に足の着いた二足歩行ロボットをはじめとするリアルロボット派のロボ研小野。中に人が乗るタイプの難しさなどは昨今でも取り沙汰されているが、彼はここが譲れないらしい。しかし彼がのたまう設定には矛盾が多く、人型のロボにはリアリティがない。だがそれをリアルと虚構と上手く混ぜてアニメにしたいという。

 彼も不可能なのは痛いほどにわかっている。だけど乗りたいという夢が捨てられないのだ。その熱さが単純で操りやすいなと、金森氏が思った矢先に浅草氏と水崎氏も同じような葛藤を抱えていたことをカミングアウトして一緒に泣き出す始末。

 問題が感情で解決するタイプのオタク同士だったがゆえに、こじれそうだった映像研とロボ研は和解することができ、本格的にお互いの目指すロボアニメ作成に取り掛かることになる

 まずは妄想の共有ということで、映像研ではおなじみの妄想設定世界にロボ研もダイブ! コックピットの位置や背中のかっこよさスイッチ式のコントロールパネルと、彼らの妄想がどんどん展開していく。この設定が展開されて、みんながどんどんヒートアップしていく様は、観ていて一緒にワクワクしてしまう。こちらも彼女たちのモノづくりに参加させてもらっているような感覚に陥る。

 妄想を展開させた結果、出来上がったのはガテン系ロボ。果たしてこのロボでどんなアニメが完成するのか。今回もワクワクさせてくれた。毎週神回で次回を心待ちにできる素敵な作品。ああ、楽しみだ。
(文=三澤凛)

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