アニメ『僕のヒーローアカデミア』爆豪勝己と轟焦凍満が満を持しての大活躍！第79話

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2大人気キャラ、満を持しての活躍！！
　キャラクター人気投票で主人公のデクを追い抜き、かつ並ぶほどの人気をもつ爆豪勝己と轟 焦凍。インターン編では全く出番がなかったために彼らの活躍を待ち望んでいた人も多いはず。

　来週まで補習パートのはずなので、かっちゃんと轟君が大活躍の予感。本誌で見た時にかなり衝撃を受けたあれやこれがいっぱい出てくるので乞うご期待。

　仮免試験の際に登場したイナサ、ケミィ、肉倉とかなりクセの強めなキャラクターと爆豪・轟なので大騒ぎは必須。しかもこの面子は仮免試験の中でも強いけれども、その人間性というか性格などに難ありという印象を持たれてしまっている。

　彼らに欠けているもの、それは「心」。ヒーローとして困っている人に手を差し出した時、その手を握ってもらえる人であるか否か。その真髄に至るのは心の合致である。それを知るためにこの講習で用意されたのは、間瀬垣小学校の生徒たちだ。

　素直で天真爛漫、そして生意気で問題児なこの小学生たちの心をつかむのが、今回の試練なのだ。

それぞれのやり方で子供と和解しろ！！！

　どうやって戦うか、強くなるかばかりを念頭に置いてきた彼ら。子供の心をつかんだとしても自由すぎる子供たちとどう距離を詰めるかは、それぞれの性格による。

　自称子供好きのケミィは近くにいた少年をハグしてみるが、彼はクラスの女子に大人気のショウ君だったことから一瞬で女子たちを敵にまわしてしまう。子供達もヒーローに憧れているはずと考えたイナサは、ヒーローを目指すならば相手が困ることをしてはいけないと正論を説くが一枚上手な子供に論破されて撃沈する。

　爆豪はこれだけの悪ガキたちの行動から、先導者がいることを見抜き、そいつを見せしめとしてボコボコにして、さらに石を投げさせるという教育委員会が聞いたら卒倒しそうな提案をする。時には暴力が必要という過激派にも聞こえる意見だが、彼はそうやって育てられた自分の家の環境に微塵も疑問を抱いていない。

　しかし、轟はその爆豪の意見に反対意見を述べる。彼は家庭内の暴力で心を閉ざした過去があるのだ。真摯に向きあえばきっと分かってくれると、まずは自己紹介から始めたが「つまらない」と一蹴されて終了してしまう。

　口も達者で言うことが全く響かない悪ガキ相手に万策尽きたかと思ったが、まだ試していないことがある。それは個性をしっかりと見せること。ここにいる面々は、かなり強力な個性を持っており技術も力も相当なもの。まだまだ溝が深い子供たちに実技デモンストレーションを見せてがっちり心をつかむ作戦だ。

　しかし、彼らは大人をなめ切っている。彼らは自分たちの個性のほうが世のプロヒーローよりも優れていると思っているのだ。爆豪たちが力を見せようとすると、それに反発して争いのようになってしまうのか！？　つかめるかガキ心！！？

No1ヒーローの葛藤

　生徒たちが小学生相手に戦っている間、引率にきていたオールマイトとエンデヴァーは深刻な顔を突き合わせていた。元No1と現No1。自らの力で上り詰めたわけではなく、スライドする形で手に入れたNo1という座に、彼も民衆もまだ戸惑っていた。

　「平和の象徴とはなんだ？」エンデヴァーからオールマイトに投げられた質問。オールマイトも象徴が必要だと信じ走ってそれが象徴となっただけだったのだ。

　世の中が二人を比べていることを誰よりも分かっているのはこの二人同士だ。だが、それを気に病むことはないと、自分のやり方を焦らずに見つけるといい、と声をかける。

　最初に登場した時は人間のクズみたいな印象を受けていたエンデパッパ。実力で手に入れたかった座を不本意な形で手に入れ、その重責にきちんと向かいう姿。そして避けては通れない家族との間のことにも向かい合っていくことが描かれるこの辺りから、心から応援したくなっていくキャラクターになっていく。このオールマイトとの対話を経て、彼がどう変わっていくのかそれをぜひ見届けてほしい。

　コミカルな子供たちとのやり取りの間に大人たちの重たい話が絡んで全体的にバランスが良い回でしたね。大人組も子供組も局面は違うけれども一個ずつ壁を乗り越えていってほしい。
次回は轟君がすごいことになる！！
（文=三澤凛）