アニメ『空挺ドラゴンズ』龍の肉を使った料理が美味そう！飯テロがはんぱない第4話

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　今回はクィン・ザザ号の中でもクールビューティなヴァナベルがメインとなる回。というか毎回ピックアップはされるが、その人の奥底までは触れないという感じなので、結局ふわっと雰囲気で終わってしまう。

　クィン・ザザ号の中には色々な人がおり、それぞれが様々な理由で船に乗っている。そんなモノローグから始まった今回。洗濯物を集めていたタキタが見つけたのは、眠っているヴァナベルを描いたイラスト。

　あまりにも精巧なその絵に、まさかこれはヴァナベルの寝顔を本当にみて描かれたのでは？！　ということは誰かが寝室に忍び込んでいる？！ とタキタが大騒ぎしだしたことで、犯人捜しが開始される。

　発見された部屋はジロー、ヒーロ、ガガの3人部屋。ジローはそういうことをしなそうな印象。ヒーロは手先が器用だからあり得る。ガガは見た目からしてこんな繊細な絵は描かないだろう。と最初から選外だったが、とりあえず有無を言わさず絵をかかせてみよう。ととりあえずジローとヒーロにアタックしてみるが、なんとこの二人が描く絵はお世辞にも上手とは言えないレベルのもの。消去法で一番意外なガガが犯人だということに。

　問い詰めてみると、案外簡単にガガは自分が描いたものだということを白状する。船の記録のために描いているいわば日記のようなもので、人に披露するために描いていたわけではないという。

　だがあまりにも巧みな絵を描けるこの腕を眠らせておくのはもったいないから、自分好みの女をかけ！ というリクエストがさっそく上がった。しかしそういうのが嫌だから教えなかったんだよ！！　とちょっとした騒ぎになる。うるさくしてしまったことで、ギブスに全員でお仕置きを食らうなど、結局クィン・ザザの中は平和だという話で落ち着く。

　モデルにされていたヴァナベルは結局何も知らないまま。彼女のことが語られたのは、タキタが部屋で自分の髪に櫛を入れていた時だ。たびたび話題になるタキタの匂い問題。色々な人に言われて多少気にしているのか、人知れずそっと手入れをしようとおもったものの、めったに洗わない髪の毛は櫛がなかなか通らない。

　そんなタキタのブラッシングの様子を見かねたヴァナベルが、自分が利用している香油で彼女の髪を梳いてあげながら、なぜ船にのるのか、という話から自分のことを語り始める。
　
　彼女は乗りたくて船に乗ったというわけではなく、地上に自分の居場所がなかったから今ここにいるのだと語る。地上で何があったのか、その詳細は語らないまでもそこには上空に逃げるだけの何か深い理由がありそうだ。

　ヴァナベルは嬉々として龍を捕るミカたちに「龍を殺すのがそんなに楽しい？」と聞くが、彼らにとってはそれは生業。彼女にとっては理由が違うという事なのだろうか。このことにも深く追求されないままに、またクィン・ザザ号に一匹の龍が近づいてくる。

　龍を発見したら全員総出で捕獲行動へと出るが、今回の龍は超音波のような音を出し、人間たちを威嚇する。ヴァナベルは一人ダメージをあまり受けていないようだが、いつも龍捕獲に前のめりなミカすらも鼻血を出してふらついてしまうような技に、全体が諦めかける。しかし、やはりミカは諦めずに単身龍の元へ赴くも、超音波に体が思うようについていかない。そこに超音波の影響をあまり受けていなさそうなヴァナベルがとどめを刺すことで無事龍を捕ることに成功した。

　その龍の肉と余った酢漬けのキャベツを使った料理を今回はヴァナベルが作成。芋とキャベツの酢漬けと龍のカラギモのコンフィのプレステリーヌだ。今回の料理はかなり好評で「また作ってほしい」の声が多数。羨ましい！

　結局ヴァナベルがなぜ地上にいられなかったのか、とか超音波がきいてない理由などはわからないままだった。しかしミカに対して「なぜ船に乗るのか？」という疑問に「ここにいればうまい龍が食べられる」という答えを聞いた時の顔は、どこか嬉しそうに感じたのでそれでいいのだろう。

　この作品はそれぞれに何かあるけれども、だからこそクィン・ザザ号で暮らしている一つのチームとして描かれているのだろう。一人の乗組員のエピソードが展開していく、というよりもタキタを主人公としてその周りの人たちの人となりがタキタから見た分だけの人一人を介した時に見える分量だけが見えるのだ。
　
　次週はどんな飯テロが見れるのか。楽しみだ。
（文=三澤凛）